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 ハルノの朧気な記憶を頼りに、その町を目指す。

 原宿駅までは歩いていった。町や駅ですれ違う個性を重んじる数多の若者たちをかわしつつ、ホームへ滑り込んで来た電車へ乗り込む。帰宅ラッシュの時間からは外れていたが、それでも車内は多種な人々で満載だった。隣に立つ人間と触れないことが困難にある。

 ハルノは大人たちのなかでじっと身を固めていた。ドアの傍に張ってある、小さな栄養ドリンクをじっとみつめている。清志郎は過ぎたる監視を意識的に避けるように、近くで天井につるされた雑誌広告の文字を眺めていた。

 代々木を越え、新宿駅に到着すると、ハルノは人々と共に吐き出されるようにホームへ押し出された。たちまち清志郎を見失い、不安げに周囲をその場で止まって見回した。すrとさらに、強大な人波に襲われ、大人たちから遠慮なく肩をぶつけられた。衝撃で、ふらついたとき、身体が魔法にかったように安定した。すぐそばに清志郎が立っていた。触れ過ぎないようにするためかか、戸を押すように右手でハルノの背中をそっと支えている。

 振り返り、目が合うと清志郎は「電車にも、降り方ってのがあってだな」と、講義めいた口調を放った。「いや、けっきょくは、慣れだがな」と、しかし、先の文章がうかばなかったらしく、あっけなく言い終えた。それから支えた手で、ハルノの背中を押し、進行方向を操作しつつ、歩き出す。

 降車したホームから階段を降り、地下通路を進んで、階段をあがり、別のホームへ立った。程なくしてやってきた電車へ乗り込む。乗り換えた電車は、さほど混んではいなかった。座席こそすべて埋まっているが、立っている人と人の間には前に乗った車内にくらべると、充分な余裕がある。呼吸につかえる酸素も多そうだった。

 ふたりは横並びで立つ。清志郎は黙して車窓に流れる特別感のない町の明りを眺めた。

 ハルノは清志郎を横から見上げていった。

「この電車に乗った覚えがあります」

「よし」

 ひとつだけ返事して、清志郎は車窓へ視線を向け続けや。

 そんな清志郎を、ハルノは観察するように見ていた。

 しばらくして観察に区切りをつけたのか、ハルノは窓の外を見始めた。何かを熱心に見ている。

 気になり、清志郎も同じ方向に視線を向けると、そこにあるのは月だった。

 月には掛かる雲もなく、青みをおびて光り、夜空に丸く浮かんでいた。

 清志郎が月から視線を外しても、ハルノはじっと見続けていた。

「月が好きなのか」

 ふと、それを訊ねた。

「好きです」

 ハルノは月を眺めながら大きくうなずいた。

「でも、横から見るのはひさしぶり」

「横から?」

 返って来た言葉の意味を清志郎は読み取れなかった。

「ずっと天井の窓からしか見えなかったから、なんか、あたらしい感じもする」

 そうに続けた。

「わたしのいた部屋には、窓がひとつしかなかったんです、天井にひとつだけ。その窓、昼間はずっとしめられていた。でも、夜だけはひいてもらえて、それで、部屋で、こう、ねころがってる見上げてると、月が真っ直ぐに見えました」

 無邪気な様子でそれを伝えてくる。

「月をみてると、なんだかうれしくなるから」

 その言葉に添い、本当にうれしそうに話す。

 これまでにないハルノの様子だった。清志郎は虚をつかれてただ見返していたが、やがて、自身ももう一度、月へ視線を向けた。

「そういえば、お母さんが一度だけ言ったかも」

 ハルノはふと、こぼすよう言った。

「カイムって」

 呪文のような言葉を発した。

 それはいったいと、清志郎が見返すと、ハルノは重ねて「わからない、でも一度だけいった」といった。

 月から視線を外し、横から見上げていた。

「たぶん、名前のない人の名前」

 なぞなぞのようなことを清志郎へ告げた。

 



 程なく電車はホームへ流れ込む。停車し、ドアが開く。

 前回の新鮮な失敗経験が生かされたのか、今度はふたりして間合いよく降りることが出来た。

 そのまま人の流れに従い、改札を抜けた。

 それから駅前のターミナルが望める場所へ立つ。

「降りたことのない駅だ」

 清志郎はつぶやき、淡々とした表情で町の入り口ともいえる駅前を眺めた。

 目立つのは、孤高のして一棟だけ建つタワーマンションだった。巨大過ぎるためか、実際は離れた場所に建っているにもかかわず、近くに見える。駅前には三階建て程度の建物が立ち並び、それの窓からから放たれる間接的な光により、明る過ぎず、暗すぎなかった。どの町にもあるチェーン店のコンビニと居酒屋が看板も発光させていた。

「この駅です、まちがいないです」

 並んで立ったハルノが、清志郎の袖をつかみ、遠慮がちにハルノが告げた。

「ここに座ってた」

 視線で、駅前の手入れ不足の花壇を囲う縁石を示す。

 清志郎は視線を動かし、そこに腰を下ろしたとき見えるだろう景色の瞳に写す。

「負債を消滅させにいこう」

 妙な言葉遣いのせいか、ハルノは不思議なのもの見るような顔をした。

「そいつの根城はどこにある」

 根城、という表現が伝わらなかったのか、反応がなかった。そこで「連れてかれた場所に行こう」と言い直した。

「あ」と、声を漏らし「たぶん、あっちの方」ハルノは指をさす。

 ハルノの足取りに合わせて、清志郎も歩き始めた。

 歩きがら清志郎は考えていた。これからこの少女をどうするべきか。清志郎にとっては未曾有のテーマだった。

 なにより追っ手が掛かる身だった。こんなことをしている場合ではないのだろう。だが、だからと、いって、抜群に優れた考えが頭のなかに登場はしてこなかった。ハルノの生命、その背景に存在するものは、あまりにも強過ぎた。それは、清志郎がこれまで経験してきたもののなかでも、おそらく桁が違う強さのものだった。そのとんでもない強さだけは感じとれるが、相手取るための具体的な手持ちの情報は少なく、その情報不足のため想像もまったく及ばない。

 彼女がこの町で抱えてしまったものの決着をつけたい気持ちはわかる。ちゃんとしたという人間でいたいと願うことは尊い。それが出来なくなる人間もずいぶん見て来た。そういう人間にかける言葉を、失ってゆく自分がいることも知っている。

 決着は大事だ。それはわかる。それでもやはり、いまは、こんなことをしている場合では。

 だが、身体はハルノの想いに添って動いていた。

 なぜか理窟なく、彼女には逆らえないところがあった。それは、きっと、ねむり一族の末裔ゆえだった。おそらく、そう言い切ってよかった。

 血が彼女に導かれてゆく。

 それも感じていた。

「ここ」

 さきを行くハルノの足が住宅街のなかで止まった。

 視線のさきにマンションがあった。築数十年ほど経過したと思しき六、七階建のマンションで、周囲は直線に刈りそろえられたバベの木に囲われていた。

 両隣りも隣の建物も似たようなマンションで、一帯は異様に路上駐車が多い。このあたりの取り締まりが弱く、穴場なのかもしれない。少なくとも交番その他は近くになさそうだった。

 たとえ何かあっても警察が秒速で駆けつけてくることは難しそうだった。

「ここの五階です」

「また、ズが高いところに住んでやがるぜ」

 清志郎の放った特殊な感想をまえに、ハルノは頭上に疑問符を浮かべた。

 が、やがてそれも消した。

「どうするんですか」

 ハルノは漠然と問う。

「カネを返す」

「あやまらなきゃ………」

 真面目さと人生の経験不足から、自身の罪意識を言葉を口にした。

「そう、謝るとしよう」

 清志郎はほとんど溜息に近い様子でそういった。それから、メッセンジャーバックを胸まえにずらして開いた。

 財布を手にとり一万円札を取り出してみせる。

「ポケットに入れられの、一万円だったけか?」

 ハルノはこくん、とうなずいた。

 それを見届けたうえで清志郎は「しからば慰謝料は五百円」どういう基準で決めたなどの説明はなくそういった。「百円も捨てがたい。けど、ここは五百円にしといてやるぜ」一万円はポケットにおさめ、財布から五百円玉とサインペンも取り出す。そして五百円硬貨表面に『スマン。』とカタカナで書いた。

「これを、そいつんところのポストへ入れとけば、全解決」

 淡々とした口調で言い放つ。

 しかし、表情を含め、小さな遊園地の入り口に立ったような様子だった。

 傍らで見ていたハルノは、清志郎の言動に対し、素直に、どういうことなのだろうという表情でみていた。

「しまった」

 すると、清志郎はマズそうな声をあげた。

「罪を償うために、硬貨に字を書くという貨幣損傷等取締法的な罪をやってしまった」

 言って、ひとり静かに盛りあがる。

 ハルノはふたたび、素直にどう反応していいんだろうという表情をしていた。

 彼女の優れない様子は知っていたが、清志郎は気づいていないふりをした。

「おいなんだ、オートロックじゃないのか」

 五百円を手のなかで弄びつつ、敷地内へ足を踏み入れる。

「しめたぜ、そっちの不用心がこっちの好都合」

 犯罪者そのものめいたことを口にしつつ、マンション内を行く。

 ハルノもそれに続いた。

 エレベーターの前まで来ると、上昇ボタンを押した。程なくして、エレベーターの到着音が鳴り、扉が左右に開く。

 そのときだった。

 だん、と清志郎の背中へ衝撃があった。

 全面というか、わき腹の後ろあたりに、ひとつ。

 最初、ハルノが躓いてぶつかったのかと思った。

 だが、すぐに、いや、これはちがう、そう理解した。

 彼女にしては重すぎる、強すぎる。

 衝撃で清志郎の身体はそのままエレベーター内へ押し込まれる。崩れ圧される最中、ハルノの顔が見えた。

 何が起こったのか理解できていない表情をしていた。

 清志郎はエレベーターの壁に横顔をぶつけ、そこでようやく、背後に張り付いたそれを目視する

 見覚えのある男がいた。

 耽美な顔、たしか、森川。

 背中の左、横腹に違和感があった。

 そこにナイフを刺されている。

 油断した。

 はしゃぎ過ぎだ。

 瞬間のなかで清志郎は自身を叱咤する。

 直後、ナイフが素早く丁寧にひき抜かれた。森川は清志郎の身体から離れる。自身はエレベーター内に残ったまま、最上階のボタンを押し、次に扉の閉まるボタンを押す。扉は緩慢な速度で閉まりゆく。清志郎にはエレベーターの外で立ち尽くすハルノへ、別の男たちが近寄ってゆくのが見えた。そこで扉が閉まり、上昇が始まった

 住宅街に銃声だと目立つから刃物か、そいつなら音な無い。

 で、ハルノと引き離すためにエレベーターを閉めて動かした、

 ボタンを押すために標的から離れた。

 ナイフは刺しっぱなしだと相手の武器に代わりかねないから抜いた。

 瞬時のうちに状況を把握した上で清志郎は動く。

 刺された、とんでもないダメージだろう。だが、まだ刺された直後なら、身体は全力で動ける。

 ボタンから指を離した直後の森川へ襲いかかる。

 両手をひらき、腰を入れて双手で森川の胸部を全力で押す。

 森川には隙があった。手負いの相手だ、それに、ボタンを押さねばという意識が動いていた。無論、気のゆるみまでもゆかない、ごく、小さな隙だった。それでも清志郎の動きには優れた速度と間合いがあった。森川は放たれた双掌打に反応し切れず、胸と肩口を同時に打たれた。飛ばされて背中を扉へぶつけた。

 そして、かすかに跳ねて、前のめりになったところに清志郎はいた。

 清志郎はナイフを持った手を掴む。

 それから。

「もっとヤバい目に会ったこともあるぜ」

 相手の顔に迫ってと言い、少し間をあけて「森川」と、わざとらしく名を口にした。

 名を呼ばれ森川の目が大きく見開いた。

 とたん、相手の内部で何かが切り替わったのがわかった。森川は捕まれていない片方の手で上着の下から銃を抜く。

 清志郎は素早く反応して、銃を持った手も抑え込んだ。

 力は圧倒的に清志郎の方が強かった。銃口が自分の足の甲へ向かないように、その剛力によって抑え込む。そして、両手首をひきちぎらんばかり締め上げる、そのままつぶしてしまわんばかりに圧した。

 かと思うと、清志郎は両手首を掴んだ状態で、大きく身を引き、鋭くひねって、森川の背中を背負い投げた。ほとんど曲芸に近い様子だった。作為的か否か、銃から弾が発砲された。しかしそれは何も貫かず、ただエレベーターの壁にめり込んだ。

 怯まず清志郎は森川を生物扱いせず、物のように床へと叩きつける。

 上昇中のエレベーターが揺れた。間をあけず、清志郎は床へ倒れた森川の頭部をサッカーボールのように蹴った。だが反応され、森川は不完全ながらも両手を交差して頭部への直撃は回避した。

 防御により意識以上のものを持ってゆかれることは避けた。しかし、清志郎は森川の両手そのものへは遠慮ない衝撃を与えた。

 それでも森川は両手からナイフも銃も離していない。目は鋭さを保ったままだった。心のどこも折れず、かけていない。

 倒れた状態のまま銃口を新しく清志郎の向け直す。

 心臓を狙っていた。

 反応して、清志郎は銃を持った手の甲を蹴り飛ばした。引き金を絞る最中だったため、銃弾は的を定めぬまま放たれ、エレベーターの天井へめり込んだ。

 銃声と体を交わすようにして、清志郎は左手で、森川の銃を持つ手を抑え込み込んだ。そして右手で拳をつくり、森川の胸と喉の合間へハンマーのように叩き落とした。しめって土の上に、砲丸玉が落ちるような響かない音が鳴った。

 三度の銃声が放たれた。銃を持つ手は抑えていたため、銃弾は壁を撃っただけだった。清志郎の一撃を食らっても、森川の攻撃は途絶えなかった。熱を帯びた鋭い風圧は、素肌にいやに響いた。

 森川は倒れた状態のまま、ナイフを持った手を清志郎へ差し向けた。密着しているため、銃を抑え込んだ手を離さねば、その刃から逃れらなかった。

 ナイフの先は清志郎の二の腕へ刺ささる。

 清志郎は回避しなかった。

 代わりに、ふたたび森川の喉を拳でさらに叩く。

 小動物なら殺せる威力を込めた。

 叩かれ、森川の身体が喉を中心に、曲がって、足が少し跳ねた。かすかだが、はじめて森川の口から、うめき声が鳴った。

 森川の手からこぼれるようにナイフが離れた。刺される瞬間、清志郎は腕にありったけの力を込め、筋肉で高めたため、刃は深へは沈まず、森川が手を離すと、ナイフも腕から抜け落ちた。

 落ちたナイフから遠ざけるため、清志郎は怪力をつかって、森川の身体を無理やり立たせて壁へ押し付けた。その際、発砲があったが、しかし銃を持った手は抑え込んでいるため、銃弾はあさっての方向の壁を撃っただけだったに終わった。

 外れたにしても驚異的な意志だった、敵はまだ銃だけは離さない。

 そのとき、清志郎の靴が少し滑った。見ると、床の半面が赤い。それは自身から流れ出たものだった。

 秒後、エレベーターのドアが開く。

 壁に押し付けていた森川が爆ぜるように跳ねた。

 自身の出血量を間の当たりにしたせいか、実際に弱っていたのか、清志郎は勢いに屈して手を離し、後へよろめいた。なんとか倒れまいとしたが、両足に力が入らず、さらに血ですべった。

 そこを森川が撃った。

 逃れるため、計算を捨てた動きで清志郎はドアからエレベーターの外へ飛んだ。

 たったいまし、心臓があった場所を銃弾は遠慮なく空振りしてゆく。

 通路には夜が広がっていた。

 清志郎は通路の手すり壁に身を寄せて背を預けた。風が吹き、意識を取り戻す。顔をあげると、吹いた風は前髪を無感動に揺らした。

 エレベーターから森川が降って来た。急いではいなかった。ぶらさげるように右手に銃を持っている。森川も身体に相当な損害を受けているはずだが、何事もなかったように淡々とした表情をしている。新品めいてさえいた。

 通路にも、赤い跡が出来ていた。森川は、それ革靴で踏みながら迫り、正面に立った。

 すると、清志郎は壁から身を剥がし、背筋を伸ばした。真っ直ぐに立つと、背負ったバックを前へ回し、あけて手を入れる。抜き出したその手には、お手玉のようなものが掴まれていた。

 それからバックを後へ戻しつつ、森川と対峙する。

「さあ、決勝戦だ」

 呼吸を乱しつつ、見据えてそう告げた。

 森川は動きを止めていた。

 かと思うと、次には無防備に背を見せ、引き返していった。そして、まだ開いていたエレベーターのドアをくぐり、振り返る。

 清志郎を見た。

「どうせなにもできないよ」

 人虫へ教えるようにそういった後、ドアは閉まった。

 そして清志郎はその場にしばらく立ち尽くしていた。

 射抜かれ、終わったように動けなかった。

 それでも清志郎は朦朧とする意識で身体をひきずり、血液を点々と落としながら、階段で一階まで降りた。

 そこにハルノの姿はなかった。

 森川もいない。

 なにもかもなくなっていた。ただ唯一、自身がこぼした赤が、マンションの床にあった。

 それから路上に出ると、清志郎はバックからスマートフォンを取出し、そこかへ電話をかけた。

 相手が出ると「頼む」と、ひとこと口を動かした。実際に声へ出したかどうかも、わからなかった。

 通話状態にして、そのまま植え込みに身をあずける。瞼はほとんど閉じかけていた。

 どれほどの時間が経ったかはわからない。時間の感覚を正常に働かせるための余力などどこにもなかった。意識を維持するのがやっとだった。それも、脆弱な意識でしかなかった。ハルノは持ってゆかれた、そして追い掛けるにはもう致命的な時間が経ってしまったのだけは理解できた。

 ふと、夜の闇のなかに球体のくすんだオレンジ色が浮かんだ。それは、ゆっくりと清志郎へと近づいてくる。

 やがて露わとなったオレンジ色の光の正体は社名表示灯だった。車体の屋根に設置された社名表示灯は、木星を模した色かたちをし、そこには〝木星タクシー″と書かれていた。

 そして、清志郎は目を閉じた。

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