「ばっ…ガッつくなって…」



道を逸れ、人目を憚り。

闇に紛れたところで晃亮に奪われる。


いつもの幼稚な様とは豹変し、情事の時の晃亮は。

容姿の通りの…野性的で雄の本性を露にする。





本来はこうして、赴くまま力強く組み敷くタイプだからか…。遥を傷付けまいと、なけなしの理性で以て自らを抑えてる晃亮。


普段そうして耐えているのを知ってるからこそ。

甘やかしてやりたいと思うのが、保護者としての性というものだろうか?



まあ…昔は喧嘩最強と謳われた自分が、野郎相手に抱かれても良いと思えるくらいだから。

それが同情なんかじゃないことくらいは、ちゃんと解ってはいたが。







「は…ッ…晃亮…」


「はるか、はるか…」




唇を塞がれ、舌で中を蹂躙されて。

夏の星空の下。獣が二匹、絡み合う。


布一枚捲れば、すぐ肌が露になり…逞しい胸板をさらけ出す金色の獣に、遥は身も心も奪われた。






青姦てだけで、興奮もひとしお。

いきなり太股から尻に手が滑り込んできても、構わず晃亮に食らい付く遥。その長い指が、つぷんと蕾に埋め込まれたなら…自ら脚を開き、行為を促した。


遥の積極的な様に、晃亮の理性もあっという間に剥がれ落ちる。






「はるか…いれたい…」


「あ…しょーがねえなあ…」



まだ指二本入るかどうかだったが…我慢出来ないと耳元でおねだりされ、遥は困ったよう笑う。



後で痛い目を見るのは、判っていたのだけど。


これには敵わないなとばかりに。

遥はあっさりと晃亮の我が儘を、受け入れるのだった。








「ッ……!」


「はるか…?」



晃亮の肥大したナニが、遥の濡れた入り口に宛がわれ。襞を掻き分け、挿し込まれる。


規格外なソレを埋め込むには、まだ解し足りなかったが…。遥自身も、実は欲しくて堪らなかったので…そこはグッと耐えてみせる。


自分が女みたく喘ぐだなんて、さすがにあり得ないだろうし。いくら抱かれる側を許してはいても、ヒィヒィと女々しく鳴く気まではなかった。







「…うごいていいか?」


「ああ、いいぜ…」



来いよと目配せすれば、ギラリと眼光で射抜かれて。

瞬間、無遠慮に犯される。


律動は激しく、なんとも官能的で。


立ったまま、廃れた公園の林の中に紛れ…。

遥と晃亮は淫らな行為に酔いしれた。






「あッ…」


「はるか、はるか…」



夜の帳、虫の音に重なる卑猥な吐息が、

ふたりの性欲を更に掻き立てる。


初っぱなからガンガン攻められ、突かれたならば。






「ヤベェ…コースケ…も、イクッ…」


「はるかの、なかに…」


「ああ…出していい、ぜ…」



絶頂はすぐそこ。

浴衣が乱れるのも構わず、高みを目指し突き進む。


ぶるりと一際、互いの身体が揺れ、同時に精を解き放てば…。肩で息吐く遥は、汗に濡れる額を晃亮へと凭れさせた。


上気する身体が、しっとりと吸い付いて…重なる。






「はるか…」


「…んだよ…まだ足んねーのか…」



擦り寄りキスする晃亮に、へなりと眉根を下げながらも。されるがままの遥は…






「なら、帰ろうぜ?」



続きは家で、などと。

無垢な子どもをつい挑発するあたり…


やはり悪い見本だなぁと、彼は自嘲するのだった。









「え、脱がねーの?」


「遥は着たままのがいい。」



なにやら浴衣は裸より燃えるらしく。

どうせ後には着崩れしちゃうのだけれど…


それもまた、堪らないって、



新たな性癖に目覚める、晃亮なのであった。





「ちょッ、休憩、させろ…」


「はるか、もっと…」



おしまい☆

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