第3話
鬱蒼と茂る林の中
○ひろつな、狐と戦っている
○ゴンザレスとコンナは後方より指揮をとっている。
ひろつな (狐子にかけられた呪いでヘロヘロ)く。こやつら、次から次へと、ネズミのように出てきよる。
ゴンザレス だぁれが、ネズミじゃ!神聖な狐さまを汚らわしきネズミどもと一緒にしおって~!許せんな~!
コンナ あぁ。許せないねぇ。
ひろつな (やられる)あう!
ゴンザレス 狐子さまの言うとおり、呪いで随分動きが鈍い。
コンナ あぁ、鈍いねぇ。
ゴンザレス わしらの出る幕もなく、あやつらで片が付きそうじゃがなぁ~。
コンナ あぁ、付きそうだねぇ。
ひろつな (頑張る)うらっ!
ゴンザレス じゃが、中々にしぶとい人間じゃわい。
コンナ あぁ、しぶといねぇ。
ゴンザレス どーれ、そろそろ加勢してやるか。
コンナ あぁ、加勢しなきゃねぇ。
ひろつな (頑張ってる)どりゃ、ぐっ、よいせ。まだ、終わらぬか?しぶとい奴らめ!
ゴンザレス しぶといのはお前の方じゃ!
コンナ あぁ、お前の方だねぇ。
ゴンザレス さっさとくたばればいいものを。
コンナ あぁ、くたばっちまえばいいのにものをねぇ。
ひろつな また、援軍か!
ゴンザレス 援軍などではない。
コンナ あぁ、援軍じゃないねぇ。
ひろつな では、なんだ?
ゴンザレス わかりやすく言えば、この幕のラスボスじゃ。
コンナ あぁ、ラスボスだねぇ。
ひろつな あぁ!ようやく、ラスボスか。って、遅いわ!
コンナ そりゃ、悪かったねぇ!
ひろつな (やられる)おわっ!
ゴンザレス すまないな。と。
ひろつな (やられる)くっ。お前が先だと思ったのに、そんなやり方、ずりぃぜ。
コンナ 汚らわしい人間に、気遣う必要などない!
ゴンザレス ないねぇ!
ひろつな そりゃ、そうだな。ならこっちも。(人形の紙を出す)むにゃむにゃむにゃ、そりゃ(式神出す)
○式神3人、それぞれ武器おたまとかを持って登場。
3人 ヤ~!
ゴンザレス わっぱ?
ひろつな あ~!こいつらじゃない!(人形の紙と取り出す)むにゃむにゃむにゃ、そりゃ(式神3人に向かって、人形の紙を投げるが、大きく反れて投げてしまう)
式神(蒼) もう、ノーコンなんだから~!
○式神3人、人形の紙を追いかけ、退場。ポワポワポワーン。
○大人になった、式神3人が、それぞれ武器を持って登場。
大人式神 はっ!(武器構える)
ゴンザレス 我らに式神とは……面白い。
コンナ あぁ、面白いねぇ。
ゴンザレス 我ら、狐己一族の恐ろしさ……
大人式神(凛 えい!
ゴンザレス (やられる)最後まで……
大人式神(清 とう!
コンナ ちょっと!
大人式神(蒼 やあ!
ゴンザレス (やられる)言いたかった……。
コンナ ゴンザレス~!
大人式神(蒼 ハイカラな名だなぁ。
コンナ きさま~、よくもゴンザレスを~!
大人式神(凛 だって、隙だらけだったから。
大人式神(清 さてと、あとはお前だけだな。
コンナ むむむむ。えい!逃げるが勝ち!
大人式神(清 あ、卑怯な!
コンナの声 お前らが言うな~!
○コンナ、狐たち、退場
大人式神(凛 おきて~(ひろつなの頬をペシペシする)
大人式神(晴 おきて~(ひろつなの額をペシペシする)
大人式神(蒼 お~き~て~(ひろつなの鼻をつまむ)
ひろつな ぶはっ!
大人式神 起きた
ひろつな あやうく、三途の川を超えるかと思うたわ!何度も言うが、お前らは、このわしの式神なんだぞ、もっとちゃんとした起こし方というものがあるだろ!
○式神たち、顔を見合わせる。
大人式神(蒼 あなたーん、おきて~。
ひろつな 先日も言うたが……って……その姿では……、ありだな。どうした、ほれ、続けろ。ちゃんとしたら起きてやろう。ほれ、どうした?続きは?
大人式神(凛 変態(ひろつなを殴る)
ひろつな ぐはっ!
大人式神(清 きもい(ひろつなを殴る)
ひろつな ぐへ。
大人式神(蒼 むかつく(ひろつなを殴る)
ひろつな 冗談……だったのに……
大人式神 うそをつけ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます