第18話 帰宅
俺はダンジョンを出てゴブリンの洞窟に戻る。そしてあらかた探索し終えて、最後の部屋になる。ここまで大したのはいなかったから、ここにゴブリンキングとかがいそうだな。
扉を開けると、中はつき先程までの様子が分かるほど、呆気なく死んだゴブリンの死体だらけだった。近くに立て掛けある鎧や剣などを装着しているゴブリンはいなく、玉座らしき場所に座っている一際偉そうなゴブリンも気にした様子はない。
俺は全てのゴブリンの解体をエリィに任せて、俺は武器や鎧などの物を全てアイテムボックスに収納する。するとスキルの効果も相まってか、かなりレベルが上がった。現在のステータスは
──────────
【名前 皇 柳也(リューヤ)】
【種族
【年齢 17歳】
【職業 勇者Lv.72】
魔力:7210000
攻撃力:144200
防御力:144200
素早さ:144200
魔法攻撃力:144200
魔法防御力:144200
魅力:-
運:-
【転移前取得スキル】
近接格闘術Lv.MAX(全てまとめました)
武器格闘術Lv.MAX(全てまとめました)
瞬間記憶術Lv.MAX(全てまとめました)
精神全耐性Lv.MAX(全てまとめました)
全知思考術Lv.MAX(全てまとめたした)
王者の仕草Lv.MAX(全てまとめました)
【スキル】
聖剣術Lv.1
四属性魔法Lv.1
成長率100倍Lv.2
鑑定Lv.2
アイテムボックスLv.5
魔力創造Lv.-
自由転職Lv.-
指南術Lv.MAX
魔力支配Lv.MAX
回復魔法Lv.1
光属性魔法Lv.1
雷属性魔法Lv.1
──────────
うわっ、ステータスヤバっ!魔力だけなら700万あるんだけど!?しかもレベルも72まで上がってるし。普通に化け物じゃね?
『そうですね。今の魔力量なら全力の魔王にも引けばとらないでしょう』
これでも全力の魔王と同等なの?そんなの倒せるの?あ、でも弱体化されてんのか。だから全力だと。ま、今はそんなこと考えるより、戻らないとな。あ、そういや雪解け水も必要だったな。
『はい、エルヴィス山脈の雪解け水ですね』
それそれ。イメージの補完はエリィに任せて、魔力を使うだけで済む。ほんと、エリィには助けられてばっかだよ。
『それが仕事ですので』
「本当に終わったのですね」
「こう見えて結構強いので」
俺は依頼を終わらせて、戻って来た。今は[ウルフの毛皮の採取][ゴブリンの
「では[ウルフの毛皮の採取]の報酬が銀貨10枚、[ゴブリンの
そう言って俺はお金を渡される。うわぁ、初めて自分で稼いだ金だ。日本じゃバイトすらしたこと無かったからな。尚更嬉しい!
「あ、そんでこれがエルヴィス山脈の雪解け水です」
「······え?エルヴィス山脈まで取りに行ったんですか!?この短い時間で!?」
「あ、いや、違うんです。えーっと、昔取りに行ったことがあって、それを取っておいたんです」
「でもこの雪解け水、まるで今できたかのように新鮮ですよ?」
「そ、それは······雪解け水を冷やしておいたんです!と、とりあえず、鑑定して確かめてください。本物なので!」
「わ、分かりました。少々お待ちください」
そう言ってエリザさんは慌てて奥に行った。いやぁ、少し形は違うけどここでテンプレか?
しばらくして戻って来たエリザさんは
「鑑定したところ本物だと分かりました。なので報酬の金貨10枚を支払います。依頼者がリューヤ様の名前を知りたがっているのですが、どうしますか?冒険者ギルドで情報を秘匿することは出来ますが、人の口に戸は立てられませんので、ここで相手に伝えておいて恩を売っておくのがいいと思います」
「それもそうですね。名前を伝えておいてください。もし面会を求めるようなら、すみませんが場所とある程度の日時を指定して頂ければこちらから伺うと伝えてください」
「分かりました。ではそのようにします」
「お願いします」
そのまま俺は冒険者ギルドをから出て、久しぶりと感じる城へ帰るのだった。
「序列が生まれてるな」
俺が食堂で感じたのはそれだった。それがクラス内カーストで別れているのだから尚更タチが悪い。何となく周りと馴染めてない子はビクビクしているように感じるし、陽気なやつは態度が肥大化しているように見える。
「お、帰ってきたのか?」
後ろから声がかけられる。
「ああ、ついさっきな。蓮も疲れただろ?」
「そうだな。あの後は普通に剣を振るだけの単純作業だよ。でもゲームと違って少しでも違うと訂正しなきゃだからな〜。やっぱ、ラノベの住人は概ねチートだな」
「そうか、なら午後からは俺も見るわ。そうすりゃ少しはマシになるだろ」
「ありがとな。それよりも······少し不味くねぇか?」
いきなり俺に近づき、声を潜めて話しかける。
「ああ、そうだな。少しずつだが実力差で序列ができ始めてる。しかもそれがスクールカーストとほぼ同じようにできてるだけ面倒だ」
「そうだな。もしかすると、1週間経つ頃には明確な序列屋派閥ができてるかもな」
「おい、縁起でもないこと言うな。そうなったら面倒になるのは俺らの立場だぞ?」
「そいつはそうだがよ」
「ともかく、今の時点だと訓練の質や量の差で俺らの方が上に立ってる。だから相手が下しか見ないで威張り散らかしてるうちに俺らは実力を伸ばせばいい。そうすればあいつらは絡んでこなくなる」
「おうよ!」
そして昼飯を食べ始める。いつも通り鑑定しようと思ったがいつぞやの視線を感じる。見られているのは俺じゃないが、あの時と同じ視線だ。向いている先は生徒会長。その視線には愛情や恋慕といったプラスの感情ではなく、憎悪や殺意とまではいかないがマイナスの感情が篭った目で見ている。
俺はその顔をじーっと見つめ返す。すると、俺の視線に気づいたのか、こちらを見て驚いた顔をする。そそくさとその場から立ち去っていく。それと同時に軽く会釈をするメイドと騎士。
その姿からでもあれが王女だと言うのが分かる。ふむ、蓮に興味を持つのかと思ったが、ハズレ《生徒会長》に興味を持つのか?
でもこっちに、興味を持たないだけマシか。どうせ生徒会長のことだから色々致すんだろうな。その結果面倒なことになりそうだが······知ったこっちゃねぇな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます