気まぐれインドネシア

「お父さん、コツ掴んだね」

「どういたしまして」

「じゃ、次、私。オンラインゴマ塩の、お。また、お、だね。ええと」

「出る?」

「出た。おなら休み」

「出た。おなら休み。かすみ。何よ、それ?」

「おならがいっぱい出る日は休む」

「なんで?」

「恥ずかしいから。女性限定」

「ああ。会社に申請するのか?おなら休暇願い」

「そう。どう?お父さん」

「オッケー。でも、それならお父さん、毎日会社休んでなきゃだめになっちゃう」

「ははは。だから女性限定。さて次、はい。おなら休みの、み。お父さんの番だよ」


み、ね。


「み、み、み」

「お父さん。早く」

「えっと。あ。緑のたぬき」

「あるじゃん」

「いないじゃん」

「私、食べたことあるもん。緑のたぬき。お蕎麦じゃん」

「でも、見たことある?緑のたぬき。動物園で」

「見たことない。でも、お蕎麦は食べたことがある」

「どう?」

「味?」

「味の話はしてない。ないものしりとり」

「しょうがないね。ぎりぎりオッケー」

「やった。あれ、おいしいよね」

「うん。私はおつゆが好き」

「だね。さて、じゃ、かすみ。次。き、だよ」

「き。えっと。じゃ。気まぐれインドネシア」

「何が?!」

「心」

「わかんないけど、あるんじゃないのか、それは。わかんないけど」

「だめ?」

「許す」

「ありがとう。お父さんだよ、次。あ」

「あ、か。あ、ね。あ」

「考え付いた?」

「じゃ。赤いきつね」

「あるじゃん、っての」

「いないじゃん、っての」

「おいしいよね。あれ。うどん」

「うん。寒いときにさ。あつあつを、ふうふうして食べる」

「そうそう」

「揚げがおいしい」

「おいしいから、オッケー。次、私ね。ね」

「はい」

「えっと。ね、ね」

「うん」

「猫舌おかあさん」














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