番外編 もしも日鞠と付き合って居たら? クリスマスデート編①
「えへへ〜。ゆうき先輩との初デート、すっごく楽しみです〜。」
満面の笑みを浮かべた日鞠がそう言う。その姿は、久しぶりに早く帰ってきたお父さんに甘える子供のようで……すっごく、すごく可愛かった。マジで日鞠可愛すぎ。……日鞠が神だったら、世界はへいわになるんじゃないか?って、そう思っちゃうくらいに可愛い。うん。
「先輩、腕、寒くないですか?……私があたためてあげま〜す‼︎」
そう、甘い声で(←ここ大事‼︎)いいながら、日鞠が抱きついてきた。……。もうマジで、最高‼︎なに?なんでこの子、こんなに可愛いの?なんでこんなに、ずっとドキドキさせられるの?いや、本当に神。ううん、もう神すら超越してるよ‼︎本当に。
「あ、ありがとう。」
女神を超えた日鞠を前に、頭が回らなくなってしまった俺は、あっているのかあっていないのかわからない返事をしてしまった。……あれ?これ返事なのかな?
と、日鞠のせいで、バカになってしまう俺、やばい、やばすぎる。
「あれ?もしかして先輩、緊張してます?私との、初デート。」
ほらね⁉︎言ったでしょ?やばいって。日鞠に気づかれちゃうって。(←いや、そこまでは言ってない。)
「う、うん。まあ、ちょっとは。」
本当は、ちょっとどころの話ではないのだけれど、そこはカッコつけさせて欲しい。マジで。……だって俺、一応先輩だよ?年上だよ?同い年の彼女がに、『先輩』って呼ばせてるやばいやつじゃないんだよ⁉︎
まあ、そんなわけなので、カッコ悪いところは、あまり見せたくないのだ。
「もう、先輩は仕方ないですね。私が、いつものようにハグをして、緊張を和らげてあげますよ。」
そう言って、日鞠がハグをしてきた。いつもと同じハグのはずなのに、普段のハグと、なんら変わらなかったはずなのに、なぜかこの時、俺はすっごく緊張してしまった。
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