第176話 葵さんの、機嫌を直そう大作戦‼
「なあなあ葵、『愛してるよゲーム 改』をやらないか?」
優香さんが、悩んでいる俺に授けた案。それは、『愛してるよゲーム 改』をやることだった。
……『愛してるよゲーム 改』?何それ、おいしいの?
きっとこの単語を聞いた多くの人は、そう思うだろう。それは、優香さんからこの単語を聞いた俺、そして、俺からその単語を聞いた葵も、同じで、
「ゆうくん。『愛してるよゲーム 改』って 何?」
と、そう聞いてきた。
説明しよう‼
「『愛してるよゲーム 改』っていうのは、普通の『愛してるよゲーム』とは違って、相手のどんなところを愛しているか言いあうの。……それで、二人で交互に言っていって、先に照れた方が負けっていう簡単なゲーム。『愛してるよゲーム』より難しいのは、 相手のどんなところを好きか言わなくちゃいけないってところなんだけど……葵、一緒にやってくれないかな?」
優香さんの作戦。それは、『愛を伝えあうことで、不安なんか、ふっとばしちゃおう大作戦‼』だ。この作戦を聞いたとき、こんな恥ずかしいこと、出来るのかな?とか思ったが、葵の機嫌を直すためなら、葵の不安を取り除けるなら、どんなことでもやってやろう‼そう覚悟を決めてこの話を始めたのだが、葵が乗ってくれなければ意味がない。
神様仏様、どうかお力をお貸しください。
そんな俺の願いが通じたのか、
「うん、いいよ。ゆうくん、そのゲームやってみよう‼」
と、葵さんは言ってくれたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます