第172話 なんだよ、執事喫茶って……
「はぁ。なんだよ、執事喫茶って。」
文化祭の出し物が決まったことによって、今日はお役御免となり、席に戻った俺は、大輝に向かってそう言った。
クラスメイトは大輝のこの案に賛成しているようだが、俺は反対だ。……だって接客とか面倒くさいし、『おかえりなさいませ、ご主人様。』とかどうせ言わされるんだろ?あれは女性がやるからいいのであって、男がやったらただの地獄だ。そもそも、この『執事喫茶』というものは、どの年齢層、どんな人をターゲットにしているのかわからない。
目的もなく、恥を晒すなんて普通に耐えられない。
「なんだ?祐希は反対なのか?……執事喫茶はいいぞ〜。むさ苦しい男なんて近寄ってこないのに、可愛い女の子はたくさん近づいてくるんだから。」
まあ、大輝のことだから、どうせくだらないこと考えているんだろうな〜。
とは思っていたけど、まさかここまでとは。
……ていうかこのクラスの男子、全員これが理由で賛成したの⁉︎もしそうだったら、普通に終わってるだろ⁉︎
先生‼︎のほほ〜んとした顔してますけど、うちのクラスの男子、クッソしょうもないこと考えてますよ⁉︎あなたが楽しみにしている文化祭、下手したらあなた、生徒の尻拭いだけで終わりますよ⁉︎
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます