第126話 俺の扱い雑じゃない⁉
「ほれ、夕食のカレーができたぞ~。」
縁側で、楓お姉ちゃんと葵と話していると、居間にいるおばあちゃんがそんなことを言ってきた。……カレー?葵と同棲を始めてから早2か月。いったい俺と葵は、この短期間の間に、カレーを何日食べたでしょう?
……答えは10日。日鞠ちゃんと大輝と食べた時、カレーを作りすぎてしまい、それを処理するのに、8日もの時間を使ってしまったのだ。残りの二回は、校外学習と今日。……あれ?これ以外のときには食べてないよね?
最近カレーを食べすぎてしまった俺はもはや、自分の記憶さえ信じられなかった。
……ていうか、おばあちゃんちで食べる料理って、普通は和食じゃないの?
そう思うのだが、先ほどの行動からもわかるように、うちのおばあちゃんはちょっと特殊だ。スマホを使ってゲームをしたり、はやりの音楽を聴いたり……。
見た目は普通のおばあちゃんなのだが、中身はまだまだ女子高生。『永遠の17歳』という言葉が似あうようなおばあちゃんなのだ。……まあ、中身だけだけど。
「わかった~。今すぐ葵ちゃんと一緒に、ゆうきを引き連れていくね~。」
楓お姉ちゃんはその言葉通り、俺のことを葵と一緒に引きずって、連れて行くのであった。……引きずって連れていく必要ってあった?普通に俺、歩けるんですけど。
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