第125話 久しぶりのおばあちゃんち

「ゆうき~、葵ちゃ~ん、久しぶり~‼」


あれから2週間ほどが経った頃、俺と葵は、おばあちゃんの家に来ていた。

葵がここに来るのは、小学生のころ以来2度目だが、楓お姉ちゃんは、うちに遊びに来ることも多かったので、葵とも、何度もあったことがある。……何なら中二の時、当時中三だった楓お姉ちゃんに、『受験勉強の息抜きに遊園地行くから、二人もついてきて~‼』とか言われて、3人で遊園地に行ったこともあるし。……俺たちの住んでいる町と、この町って、片道3時間もかかるんだけど……よく受験生の楓お姉ちゃんは、こっちで遊びに来ようと思ったよね。


「楓さ~ん、お久しぶりです。」


周りにいる女子の顔面偏差値が高すぎる俺が、お姉ちゃん用に想い、慕っている楓お姉ちゃんも、すっごくかわいい。俺の知っている中では、5番目に可愛い女の子だと思う。

世界一可愛いであろう女子と、世界で5番目に可愛い女子が抱き合っている姿が、絵にならないはずがなく……。


「ゆうきは、別嬪さんに囲まれて、幸せじゃの~。」


と、カメラで写真を撮りながら、おばあちゃんはそう言うのだった。

……本当に、アクティブなおばあちゃんだな~。

そんなことを考える俺だった。

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