第110話 テスト、お疲れ様‼︎

「かんぱ〜い‼︎」


葵と初めて、二人っきりでお風呂に入った日から1週間が経った頃、俺と葵そして優香さんと『テストお疲れ様会』をしていた。……日鞠ちゃんは、友達と、遊ぶ約束をしていたようで、残念ながら今日は不参加になってしまった。そのため、日鞠ちゃんのために、もう一度同じようなパーティーをするらしあのだが……。普通に、一回にまとめれば良くない⁉︎と、俺はそう思うのだ。

……それに、パーティーの準備って、結構な重労働だし。


「ゆうくん。今回はありがとう。ゆうくんのおかげで、赤点回避できそうだよ‼︎」


と、葵はそう言い、


「私も、ゆうきくんのおかげで、いつもよりいい点を取ることができそう‼︎」


と、優香さんは言ってくれた。……こうやって褒められると、すっごく嬉しいね。

俺がそんなふうに、思い、悦に浸っていると、


「そういえば、2人にちょっと聞きたいことがあるんだけど……。」


優香さんはとても真面目な顔をしてそう言った。

……何か大切な話なのかな?そう思った俺は、


「なんでも言ってみて‼︎」


そう言った。すると、優香さんは、


「葵とゆうきくんって、絶対、2人っきりで暮らしてるよね。」


天国から地獄とは、まさにこのこと。過去、こんなに早く天国から地獄に落とされた人が、いただろうか?……それにしても、なんで気付かれたんだろう。……あ、でもまだ誤魔化せるか。よし、うまくいけば地獄には行かずに済むぞ‼︎

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