第111話 あ、これは完全に終わったな。

「い、いや、そんなことはないよ‼︎……優香さんはなんでそう思ったの?」


なんとか誤魔化そうと思った俺はそう言った。


「そ、そうだよ優香、なんで急に、そんなことを聞いてきたの?……それに、前にも違うって言ったじゃん‼︎」


葵も、俺と同じ気持ちのようで、誤魔化すのを手伝ってくれた。しかし……


「葵、ゆうきくん。もう誤魔化さなくてもいいんだよ。」


優香さんがそう言ったとき、


バタン


そんな音を立ててドアが開いた。

……あれ?家に入ってくるなんて、誰だろう?

そう思ってリビングから、玄関の方へと歩いていくと、


「2人とも、新婚生活はどんな感じ?」


そう言う俺の母親がいた。

……あ、これは完全に終わったな。

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