第95話 またまた女子と、一緒にお風呂。(日鞠編) PART1
「ゆうき先輩、こうやって、お風呂にゆっくりつかるのって、気持ちいですよね。」
あの後、女子三人と交渉して、一人ずつ、交代で一緒にお風呂に入る。という条件に
何とかしてもらった俺は、日鞠ちゃんと一緒にお風呂に入っていた。……さすがに、
三人一気に来られたら、すでに半死状態の俺の理性が、完全に、死亡しちゃうからね‼
※もちろん、お風呂には水着を着用したうえで入っています。
「そうだね~。やっぱりお風呂はゆっくり入るのに限るよね~。」
本当に、そう思う。お風呂っていうのは、三人とか四人で、ワーワーしながら入るより、一人、せめて二人で、ゆっくり入った方がいい。30分とか、1時間とか。
「私、葵先輩や、優香先輩、ゆうき先輩と一緒に、お風呂に入るの、少し怖かったんです。女子同士のノリで、ゆうき一緒に入るわけにはいかないし……。どんな感じで入ればいいのかわからなかったんです。」
……葵とか、優香さんにも、ぜひこういう感情を、持ってほしいものだ。あの、
『俺の理性キラー』の二人にも。
「まあ、普通は中学生になって、男1、女3の状況で、お風呂に入るなんてこと、ないからね。……幼稚園生でも、珍しいのに。」
俺は、幼稚園の頃、仲のいい友達と、男2、女4の状況で、お風呂に入ったことはあるが、あれはまだ、幼稚園生の時だ。そもそも、そういう経験をする人だって、
数が少ないだろうし……ましてや中学生になってそんなこと、普通はしないだろう。
「はい。女の子の友達と、お泊り会をすることはあるので、女の子と一緒にお風呂に入ったことはあるんですけど、異性と、男の子と入ったのは、先輩が初めてです‼」
「……え⁉大輝とも入ったことないの?」
思わず口に出てしまった。……小さい頃は、兄弟でお風呂に入るなんてこと、普通にあり得ると思うんだけど。……俺も、今フランスに留学している妹と、入ったことがあるし……。
「はい。私たち、昔は仲が悪くて……。」
日鞠ちゃんはそう、悲しそうな顔をしていった。
「ごめん、なんか変なことを聞いちゃって。」
触れてはいけないことにm触れてしまったことに気づいた俺は、日鞠ちゃんにそう謝った。
……こうして、俺と日鞠ちゃんの、長い長い、お風呂タイムが始まったのだ。
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