第77話 4人で楽しく(?)ご飯‼︎
「やっぱり、先輩のご飯、美味しいですね。」
日鞠ちゃんは、カレーを一口食べると、そんなことを言ってくれた。
「いやいや、買ってきたルーのおかげだよ。味付けとかは、俺がやったわけじゃないし。それに、最後の方は、日鞠ちゃんが作ってくれたでしょ⁉︎
だからこれは、俺と日鞠ちゃんで作ったご飯。
こんなに美味しく作れたのは初めてだから、俺のおかげっていうより、日鞠ちゃんのおかげかな?」
日鞠ちゃんに褒められて嬉しくなり、舞い上がってしまった俺は、すっごく恥ずかしいことを言ってしまった。
……最近の俺、政治家並みに失言多くない?
そんな俺の発言を聞いた日鞠ちゃんは、
「わ、私とゆうき先輩の、共同作業で作ったご飯……。」
と、顔を赤くしながら言っている。
あれ?俺、『共同作業』なんて言ったっけ?
「ふ〜ん。そんなことやっちゃうんだ。ゆうくん。へ〜、そうなんだ〜。」
あれ?なんか葵さん、怒ってる?
……ていうか大輝の前で、『ゆうくん』とか言っちゃっていいの?大丈夫なの?
「ふ〜ん。そういうことね〜。祐希と、神崎さんって……」
……大輝、お前絶対何か、勘違いしてるだろう。
うん。確実に。
『日鞠ちゃん‼︎大輝をどうにかして‼︎』
そう、日鞠ちゃんに頼もうとしたが、日鞠ちゃんは、
「ゆうき先輩と、共同作業……。」
と、心ここに在らずといった状況だった。
……この状況、どうすればいいの?
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