第63話 日曜くらい、ゆっくり寝かせてよ~

朝6時30分


「ゆうく~ん‼朝だよ~‼早く起きて~‼」


日曜日、一週間で唯一学校が休みのこの日の朝、俺はたたき起こされた。

……なんで今の高校って、土曜授業があるところが多いんだろう。ていうか、先生

だけ、週に休みがあるのはなんでだよ⁉生徒だけじゃなくて、先生も月曜~土曜まで

学校に来てよ⁉生徒は週休1日制で先生は週休二日制とか……。

『先生たちは、休みを二日取らないと、法律に違反しちゃうの~。』

とかなんとか言ってたけど、この前調べたら、別に憲法に違反をしていないって書いてあったからね⁉

……と、このように、せっかくの休みの朝早くから、たたき起こされたので機嫌が悪い。葵と神保さんは、あの後すぐ眠れたからよかったかもしれないけど、俺は結局、

午前4時まで眠れなかったんだからね?

そんなことを思いつつも、可愛い葵を悲しませたくないと思った俺に、二度寝なんて、出来るはずもなく……


「おはよ~。葵~。」


と、言ってしまう。

【快挙‼】 葵さん、なんと人間の三大欲求、睡眠欲に勝ってしまう‼

……好きな人にはめっぽう弱い俺。このままだと、全部葵の言いなりだな。

そんなことを思いつつも、自分の行動を変えようとしない俺であった。

……仕方なくない?好きな人には、ずっと笑顔でいてほしいじゃん。

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