第51話 今日は本当に、危なかったね。
「いや~、今日は本当に危なかったね。私たちが同棲していることが、優香にばれるところだったよ。」
今日も今日とて、俺は葵と一緒に、ベッドに入る。
……葵には、危機感とか、恥ずかしいとか、そういう感情はないのかな?俺は、めちゃくちゃ恥ずかしいのに。
……あ、葵は別に、俺のことを好きじゃないんだ。だったら、恥ずかしがらないのも
納得できるし……。はぁ。なんで葵と、幼馴染なんだろう。
今になってようやく、アニメとかで、幼なじみのヒロインが負けるか、わかったきがする。はぁ。なんで幼馴染って、相手から異性として、見てもらえないんだろう。
「確かに今日のは危なかったね。……それにしても、あの言い訳はひどかったよ。
幼馴染と母親の名前が同じだなん……世界中を探しても、一人いるかいないかだぞ?」
そんなことを考えていると、当然返事も、雑になる。返事が雑になれば、大輝などは
怒ってくるのだが……
「そうだよね~。あの返しは、自分でもすっごくひどいと思った。……なんで優香は、あれを信じてくれたんだろう。」
この通り、俺のかわいい幼馴染兼、お嫁さん(仮)は、こんなことでは怒らない。
……というか、葵の怒ったところを、まだ見たことがない。
『葵って、本当に、天使みたいな存在だな~』
そんなことを考えていると、先ほどまでの文句なんてどこかに消え、今日も楽しく
今日を、終えられるのだった。
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