第45話 校外学習の、予定を立てよう‼︎

「やばい、やばい。早く片付けないと〜‼︎ねえ、

ゆうくんも、ぼーっとしてないで手伝って‼︎」


何故、葵がこんなに焦っているのか、それは1時間前の、ある出来事が関係している。





「はい。それでは今日の授業は、ここまでです。

来週には、校外学習の行動予定を、提出してもらうので、放課後に集まったり、休み時間を使って決めておいてください。」


6時間目の授業の終わり、先生はそんなことを言った。

『今日初めて、校外学習の話をしたっていうのに、8日後に校外学習に行こうとしてるって、本当の話ですか?』

なんてことを先生方には言いたいが、そんなことを言っても何も変わらない。

今一番にやるべきことは、校外学習の予定を立てることなんだ。


「今日の放課後、時間があるなら校外学習の予定について、話し合わない?」


俺はそう、4人に提案してみた。

その結果、今日予定のない、俺と葵、神保さんの3人で今日話し合い、予定を決めておいて、明日、予定があって今日は来れない大輝にその予定を伝え、

オッケーをもらう。

という形になった。


「それで、話し合う場所はどこにする?俺の家でもいいし、他の場所でもいいけど。」  


話し合うのならば、大きな声を出しても、他人に迷惑をかけることのない『家』がいいと思い、

『俺の家でもいいけど。』と言ったのだが、どうやら葵は、それが嫌なようで、先ほどから俺のことを睨み続けている。

一方の、神保さんはというと、


「中島くんの家⁉︎……すっごくいいじゃん‼︎ねえ、葵も中島くんの家がいいよね‼︎」


と、すっごく乗り気だ。

そんな神保さんに、押し切られる形で、葵は


「私もそれがいい。」


というのだった。

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