第15話 神保さんから、大切なお話⁉︎

「なあ祐希。お前もこう思わないか?『付き合うなら、中学生以上の女性より、小学生の方がいい』って。」


……。お巡りさ〜ん。ちょっとこいつ、逮捕した方がいいと思いますよ?

普通に、犯罪者予備軍なんで。


「お前、朝から教室で、なんて話してんだよ。お前、周りのやつの顔、見てみろ?俺たちをみる目が、不審者を見る目と、変わらないじゃねーかよ。

……それに、お前のせいで、俺まで犯罪者扱いされてるっぽいし。」


……僕、そんなやばい人間じゃないですよ?普通に、小学生と、付き合うなんて、無理ですよ?

……せめて大輝の妹と同じ、中二くらいじゃないと、僕は付き合えませんからね⁉︎大輝みたいな、

やばい思想は、持ち合わせていませんからね⁉︎


「はぁ。お前はわかってないな。」


……。なにを?


「恋をするとき、周りの目なんて気にしちゃいけない。ってことを。」


……。いや、お前は気にした方が、いいと思うよ⁉︎

普通の人が、普通の恋愛する時は、周りの目を気にしなくてもいいと思うけどさ……お前みたいな、

犯罪者予備軍の人は、周りの目とか、法律とかを気にした方がいいと思うよ⁉︎ていうかそもそも、

俺は小学生と付き合うとか、普通に無理なの‼︎

そんなことを考えていると、1人の女子生徒が、

近づいてきた。

……あれは確か、いつも葵と遊んでいる子で、名前は、神保さん。

だった気がする。


「中島くん。この後ちょっと、話があるんだけど、いいかな?」


このままここにいれば、大輝と同類だと思われ、

ただですらない、俺の信用が、さらになくなる。

そう思った俺は、


「うん。時間はあるから大丈夫。」


そう、神保さんにこたえるのだった。


ちなみに、この時大輝が、


「祐希〜、女子なんかと話してないで、俺と一緒

に、小学生の女子の魅力を語り合おうぜ‼︎」


とか、ふざけたことを言っていたのは、また、

別のお話しである。

……うん。後で軽く、大輝の首を絞めとくか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る