第9話 葵さんは、ツンデレさん⁉︎そしてまさかの、ライバル参戦‼︎
「葵って、本当に中島くんのこと好きなの?」
私の親友の、神保優香が、そんなことを聞いてきた。……まあ、優香がそう思うのも、無理はないだろう。だって私は、学校では祐希……いや、ゆうくんに、冷たく接してしまうのだから。
「うん。私はゆうくんのことが、大好きだよ‼︎」
……学校では、冷たく接しちゃうけど、ゆうくんと、2人っきりの時は、しっかり甘えられるもん‼︎
いっつも、ゆうくんにバレずに、ゆうくん成分を
補給してるもん‼︎
「……その、葵の言ってる『ゆうくん』って言うのも、中島くんのことじゃなくて、田原くんのことじゃないの?田原くん、確か裕翔って名前だったと
思うし……あれ?雄太だっけ?まあ、どうでもいいか。」
……田原くんって、うちのクラスの学級委員じゃん。名前くらい、覚えてあげればいいのに。
「葵が、中島くんのこと好きだって言うから、
今まで我慢してたけど、葵がそんな様子なら、
私、中島くんに告白しちゃおっかな?」
……優香と、ゆうくんが付き合う?
「ダメ‼︎そんなの、絶対にだめ‼︎……それに、ゆうくんと優香って、名前が似てるから、呼びづらいし、付き合ったりしたらダメだからね‼︎」
混乱していた私は、意味のわからないことを、言ってしまった。……『ゆうくんと、優香の名前が似てるから、付き合ったらダメ』って……何言ってんの?私。
「……ともかく、ゆうくんは私のものだから‼︎優香なんかに、ゆうくんは、渡さないんだから‼︎」
さっきは混乱してて、色々ミスっちゃったけど、これなら大丈夫だよね?これなら優香、ゆうくんのことを諦めてくれるよね?
「……葵がそこまでいうのなら、わたしと仰いで勝負しない?私と葵、どっちが中島くんを落とせるか。」
と、言ってきた。
……私、ゆうくんとすでに、結婚しているんだけどな。
こうして、すでに勝負がついている、恋の戦いが始まったのだ。
……あれ?私たち結婚はしているものの、ゆうくんから好きって言われたことはないような。
……ゆうくんって、私のこと、好きなのかな?
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