第4話 急に壊れた葵さん?

「ゴロゴロゴロゴロ ドッカーン」


……。

「キャーこわ〜い‼︎」


……。


「ねえねえ祐希。いや、ゆうくん。雷怖いから、

一緒に寝てくれない?」


……さっきから、なんで自分で雷の真似して、怖がってるフリしてらのかな?

って思ってたけど、一緒に寝て欲しいから、そういうことをやっていたのね。

いや、まあそれも理解できないけど。


『なに考えてんの?幼馴染とはいえ、私たちは他人。朝、登校するとき以外は近寄らないで。』


みたいなことを学校で言っていた葵さん。いくら夫婦とはいえ、親に勝手に決められたわけで……。そういうことは、あまりしない方がいいんじゃないでしょうか?……ほら、俺としては嫌だけど、離婚する可能性だって、ないとはいえないんだし。

……それにあの言葉、あなたのことが大好きだった俺はかなり傷ついて、あの日の夜、寝れなくて、次の日あなたに、


『夜遅くまで起きてゲームやってるバカと幼馴染なんて恥ずかしい。』


って言われることになったんですけどね⁉︎……なんで俺、こんなことをされても、葵のことが好きなんだろう。……もしかして俺、そういう性癖をもっている、やばい男なのかな⁉︎


「もしかして、ゆうくん。一緒に寝るの、いや?

……そうだよね。こんな、可愛くもない私なんかと寝るのは嫌だよね。ごめん。ゆうくん……。」


いや、別に嫌ってわけではないよ⁉︎だって俺、葵のことが好きだし。……ていうかむしろ、葵の方が

いやなんじゃないの?嫌いな男と寝るなんて……。

まあ、この後、なんやかんやあって、俺と葵は、

一緒に寝ることになったのだった。

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