750ライダー(Vシネマ)
スレ違いの美学……。
実写版「750ライダー」を観ました。
これを映画館でやったのかなぁ? と心配になったので調べてみましたがVシネマということでした。Vシネマと聞いて真っ先に「クライムハンター」を思い出しました。今は任侠物がメインな印象です。
原作は説明するまでもない程に有名なバイク漫画です。劇画調のハードシリアス路線で始まり、長い連載期間の中で時代の流れに合わせる様に絵柄と共にストーリーもラブコメ路線へと変貌を遂げていきます。1985年まで連載された「750ライダー」がラブコメ路線で終わり、1981年に始まった「あいつとララバイ」や1983年に始まった「バリバリ伝説」がラブコメ路線からハードシリアスな公道バトルやレース展開へと変わっていくのも時代の流れかなと考えると興味深いです。
さて。実写ドラマが製作されたのは2000年頃なので、ハードな側面も恋愛模様もバランスよくミックスされています。
旧車會の皆さんとの乳繰り合……暴走族ブラックベアとの緊張感溢れる街道レース! ヒロインとのシナリオモードでは、恋愛関係はなかなか上手くいかず、少しでも進展がありそうな流れになると必ずバッドフラグを立てるムーブに移行する主人公! このムーブこそが最大の見所ではないでしょうか。
見所といえば、他にもバイクでの街道レースシーンでしょう。ガールズ&パンツァーの第一話冒頭のCGでも酔わなかった私ですが、スピード感を演出する為と思われるこのカメラワークには少し気持ち悪くなりました。その映像的工夫も見所です。
因みに主人公の早川光を演じるのはウルトラマンガイアの吉岡毅志さん。どっちが先なんだろうと調べたくなります。
全編通して言葉使いや展開が実に漫画的表現を意識しているので、初対面の人と会うシーンでは来るか来るかとドキドキしながら待っていたのですが、有名なあのセリフ「オレ光。新幹線ひかり号の光」は出てきませんでした。やはり2000年問題とか騒がれていたご時世に新幹線って言葉は違和感があったのでしょうか。
おそらく連載当時の雰囲気や時代背景を意識して作られてはいるのでしょうが、ヒロインの髪型や服装とBGMも相まって、80年代の妙にストーリーパートの尺が長めにとってあるアダルトビデオを観ている錯覚に陥ります。
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