モトクロスにかける夢

 ディズニー映画ですね。良くも良くもディズニー映画。


 このエッセイってネタバレ無しでいかに魅力を伝えられるかってところがかなめでもあり制約(まぁ定期的に破ってますが……押すなよ? 的な)でもある訳ですが。まぁ完全にネタバレ無しは無理かなと思ってはいます。けど努力はします。


 しかしもう本当になんて捻りのないタイトルなんでしょう?

「モトクロスにかける夢」ってのは邦題でした。原題は「MOTOCROSSED」ってもっと捻り無し。

 そのタイトル通りで説明不要と思いますがメインテーマはモトクロスです。海外では草レースが盛んだというのは「あいつとララバイ」を読んでいるので知っていましたがモトクロスレースはもっと盛んなようです。Netflix作品の「GT MAX」でもそうでしたが、自宅にガレージ専用の別棟があり庭先くらいの感覚でモトクロス練習場が併設されている環境は日本だと北海道くらいなら可能なのでしょうか。羨まし過ぎます。

 ストーリーラインには幾つものテーマが織り込まれておりそれぞれ優先度順に、男性らしさや女性らしさといったジェンダー思想に対する問題提起・家族の在り方・モトクロスレース・恋愛・家族愛、といった割合です。


 バイク漫画でよくある、ガードレールを蹴って曲がるとかハイサイドジャンプでショートカットといった必殺技やコーナーリング蘊蓄も無く、レース上の駆け引きもさほどありません。

 でもよくよく考えてみたら、そもそもバイク映画のアクションってエクストリーム技くらいしか見ない気がしますね。この映画ではジャンプ中に車体を捻るウィップという技や捻って飛ぶスクラブとかはやっていますがエクストリーム技は出て来ません。


 そして登場するバイクが基本的にレース車両でモトクロッサーのみ。しかも2ストロークマシンばかりだしウェアもFOXやAXOといった感じで、一体いつ頃の映画だろうと思って調べたら2001年。もう20年以上も前の作品でした。


 バイク映画というよりはハートフルな青春映画として、レースシーンも尺バランスが良いのでさらりと退屈せずに最後まで観られます。

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