夏美のホタル

 感動のラストに向けて有村架純さんの可愛さで乗り切って。


 劇中に出てくるSRの気負わないカスタム感が作品全体の雰囲気とマッチしています。

 やや幅広なアップハンドルに、スカチューンという程ではありませんがエアクリーナーが取り払われたストレートロングタイプのパワーフィルター仕様で重厚さがなくなって軽快な印象を受けます。前後ドラムブレーキでピカピカではありませんが、ずっと大事に乗っているんだなと伝わってきます。


 前半から中盤までは物語がまったりと進行し、抑揚のない展開に退屈してしまうかも知れません。タランティーノの映画が楽しめる人なら問題無くラストまで辿り着けるでしょう。勿論タランティーノ作品のような急展開スカッと感はありませんが。


 バイクはキーアイテムであり、かつツールのひとつとして登場して、キャンプや移動のスムーズさといったバイクの良い所が上手く作品に取り入れられていました。

 あと、バイクでこういうことしたいっていう誰しもが描く妄想(願望?)のようなシーンが幾つかありました。


 夢に向き合う姿勢に悩める世代に向けた映画かなと。あとは家族愛について(男性視点で)考えさせられる映画です。

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