第6話 生命

結局俺のブラックホールはかなり外側に住み着いて盛大にいろいろ吸い込み始めた。ただこれ宇宙時代だったらまずいけど、今の段階じゃ影響なさそう。

なんで放置。奴も放置。


とりあえず、俺の惑星は無事。

元気に生物が増えまくってる。

そろそろ多細胞生物生まれないかな。

さっき細胞をくっつきやすくしてからもう何億ぐるぐるかしてるからな。おれが飽きる前に生まれろよ。


気付くと酸素が海中に増えすぎて、大気にも混ざり始めた。

お、イベサンカが続いてる。

んで、海の中酸素一杯になって、酸素嫌いの生物さん達はほぼ絶滅。

いずれ、退場する運命だったんだよ、お前ら。

そんで、大気に混じった酸素がオゾン層を作りはじめ。良い感じに環境が整ってきてんじゃね?これ。


って感じでぐるぐるが進んでると、3回目のインシデントがチャ。

あれ?メッセージ来ない。

でも進行止まってるから、奴もガチャに気付いてるはずだけど。

さっき無視しちゃったからかな。

まぁ進行止まっちゃってるから、奴にはお構いなしにひくけどね。


小惑星衝突


インシデントガチャでひく確率が一番高いグルーブの奴。

俺がひいたら進行が再開したから、メッセージなして奴はひいてたんだな。

冷てー奴。

あー、早速小惑星が近づいてきたよ、俺の惑星に。直径は10キロ。

うん終わりはしない。終わりは。まだ俺の生き物ちゃんたちは、海の中だからな。

で、ドッカーンと落ちたのは陸上。ものすごい埃を巻き上げて、マグマ吹き上げ数十ぐるぐるくらい温度下がったけど。

それだけ。もちろん多少滅んだ。

でもしばらくたてば単細胞生物たちは数を増やしてる。

インシデントガチャ、時と場所と運が悪くなければこういうこともある。



と思ってたらきたよ。多細胞生物。

海の中に誕生ーー!

虫眼鏡モードで見ると根を生やしてるのとかヒラヒラしてんのとかできてるぜ。もーそんなに増えてるのかお前ら。

ぐるぐるするにつれ複雑なのも生まれてくる。

もう自分で動くのもいる。なんか集団は力みたいなのあらわれたし。勢力争い始めてるし。

あ、食い合いしてる!口が出来てる!

もう立派な生存競争だよ。


もう安心とか思ってた時期が俺にもありました。

目の前にある俺の惑星、完全に凍り付いてます。

なんでー!!!

インシデントがチャより酷いってなんでーーー!!





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る