第5話 爆発

単細胞生物たちはどんどん増えて海に広がりはじめた。

その結果。

おーっ!酸素が出来てる。

イベントになるんじゃね?これ。

パラメータチェック。

ぐるぐるするごとに酸素が増えていってる。


あ、

きたーーー!


「大酸化イベント開始」


宣言きたーーー!


爆発的に単細胞生物が増える増える。

そいつらの吐き出す酸素も増える増える。

酸素系生物コースでこれきたら一気に多細胞生物まで狙えるかも、というお得イベ。


データをチェックすると多細胞生物の項目ができてるぞ。まだ0だけどな。

俺はイベイベサンカサンカとか歌ってるし。

単細胞生物の皆さんは海を支配したい感じだし。

あ、酸素がやべー濃度になってる。いつの間にか1%超えてるし。

もうイベイベサンカサンカだよ。

海に溶け込んでた二酸化炭素吸って酸素吐き出してくれてるから海の酸素も豊かになってくるよ。


あーきっと太陽活動低下で環境が厳しくなって、熱とか光をものすっごい効率で活用できる奴らしか生き残れなかったんで、太陽いっぱい夢いっぱいになっちゃったんだろうな。


そんで爆発きました。どんどんきました。夢いっぱいにパーリーしてます。


海ん中の単細胞生物はぐるぐる繰り返すたびに桁が上がる勢いで増えてく。もう10億くらい集団でお亡くなりになっても気づかないくらいになってるよ。

海を漂ったり岩に張り付いたりして種類も増えてるよ〜

なんかいじっちゃいたくなったんでコマンドポイント使って細胞をくっつきやすくしてやる。

うまく行くかなーうまく行けよー


ってなことやってたら20億くるくる目のインシデントガチャのお時間。


「どーよ。うまくいってっか?」

メッセージきた。

「パーリーだよパーリー」

って送ってやったら

「訳わかんね〜」

って返ってきた。奴めうまく行ってねーぞこれ。

んでちゃちゃとガチャひく。


ブラックホール侵入


んんんー?

なんだこれ?

俺の惑星終わりじゃね?

つーかこんなのあった?

あわててスケールを最大範囲表示にしてどっからどこに侵入してくるか確認。

あ、なんか歪んでる。盛大に歪んでます。端っこ歪んでなんか黒丸が動いてる。


「お前のなんだったー??」

なんか腹立つメッセージきた。

無視。


「やばいのきたんだなw」

無視してんだから察しろよ。てか察したのか。

「俺のは異星文明出現。なんかガス惑星にでっかい宇宙船が現れた。お前これ知ってる?」

「しらね」

俺はブラックホールから目を離せねーから最低限の文字数で送ってやった。

「解説みたら文明発達が恒星間航行前に発見したら科学発展になるけどそれ以降なら星間戦争だってよ。」

いやだからどうでもいいし。








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