第4話 停滞
んでインシデントガチャだよ。
なんか今回のアプデで更新されたらしいから、いい要素が入ってるといいな。
スタートダーッシュ!
みたいな。
太陽活動低下 15%
あれ?
これ凍るやつじゃね?
なんか1億ぐるぐるくらいカッキーンてなるやつじゃね?
せっかく増え始めた生物さん達も凍りついたよ。文字通り。
俺いまスタートダッシュくれって言ったよな。な?
「俺の地磁気逆転だった。」
メッセージが来た。それ生命が発達した後とか文明が発達した後とかだと大惨事だけどこの段階だと全然影響ないじゃん。
「俺のは太陽活動低下15パー」
「プ プププ ププププ」
なんだよそれ。
どうせ1億回休みだよ。対戦モードん時は鬼ヤバに近いヤバさだよ。
「おやすみ〜w」
しつけーな。
メッセージやりとりしてる間もひたすらぐるぐるは続いてる。二人ともガチャひいた瞬間から再開してた。
どうしたもんかととりあえずパラメータチェック。
気温の低下はとりあえず止まったっぽい。
あれ?単細胞生物の数がどんどん増えてる。
お前ら凍ってるはずじゃん。
虫眼鏡モードにして確認してみる。
地下に入り込んでたのがどんどん増えてる。
えーなんでー?
あ。地熱か。
このまま地下で多細胞生物発生まで行くかも?かも?
1億ぐるぐる奴のターンかと思ったらちょっと違ってたよ。
しばらく地表は使い物にならないけどな。
なんで、俺はなーんも出来ないからちょっとだけいじくるだけにして、今のうちにコマンドポイント貯めとこう。
結局、1億ぐるぐるの間に単細胞生物がちょびっと進化した。
さっきいじくったときに、集まりやすいようにいくつか地中に空洞作って地熱で暖められた水が流れ込むようにしといだんで、もしかして地中王国とか、と思ってたけどやっぱ地中じゃこれが限度だな。
太陽活動はようやく元に戻って地表の氷の厚さが薄くなってきた。
地中の空洞に流れ込む水路を逆上して、えっと遡上して?単細胞生物が地表に出ようとしている。
まだ海の大半が氷が張りついてるんで、溶けたところに顔を出すんだぞ。
氷に触れていっぱい死んだ後、海に適応した。
おれは応援した。
奴に負けるなーってな。
応援のかいあって、どんどん数が増えていってるぞ。
俺様エライ!単細胞生物もそれなりにエライ!脳無いけどな。
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