第55話 解析注射器
「さぁ、昨日で
「うんっ!、ヴェント兄ちゃんっ!」
ヴェントに見守られる中、僕は共に『
僕の魔力による青白い光にブループライドが包み込まれ、それと共に僕の脳内にまるで植物図鑑のページに描かれたブループライドの断面図のようなものが思い浮かびその構造や現在の状態の情報を事細かに教えてくれる。
ここまでは通常の『
僕が発動した『
その中で最も適切と判断された方法は『バイタリン』というブランドの体力回復系の
以前ブループライドを枯らしてしまった時は同じ体力回復系の
僕は早速ブループライドを植え替えたケージの土を掻き分け根元の部分を出し、『
すると……。
「おおっ!。『
「………」
「んん?、どうしたの、ヴェント兄ちゃん」
ブループライドの花が先喜びを露わにする僕を余所に成功の助言どころか実際に術式の組み立てまで手伝ってくれたヴェントは沈黙したまま意味深な表情を浮かべている。
僕としては十分な手応えを感じて魔法を発動できたと思ったのだがヴェントにはまだ何か気になる点があったのだろうか。
「何か僕の魔法に気になるところでもあった?」
「んん……ああ。ヴァンの『
「『
「『
「そうかっ!。僕の『
「それだけじゃなくて『
「分かったっ!。術式の調整にまたちょっと時間が掛かっちゃうかもしれないけどとにかくやってみるよっ!」
ヴェントの助言に従って僕は『
基本的な術式自体は組み替える必要はなかった為この調整は1時間程度で終了した。
調整が終わった後で僕は早速ヴェントに言われた方法での『
ブループライドへと注射器の針を挿した状態、更に注射器の筒がブループライドの鮮やかな青色の成分の液体で満たされた状態で『
「す……凄いっ!。ヴェント兄ちゃんの言ってくれた通りにしてみたら今度は構造どころか今生きてる状態のブループライドの細胞1つ1つがどんな動きをしているのかまで見れるようになったよっ!。これなら『
「そうか。なら今度はブループライドの花の花びらの色を変えて咲かせてみようか。7枚ある花びらを全て別々の色で咲かせることができるようになったら実際に自分達の肉体を使っての注入の修行に移ろう」
「了解っ!、ヴェント兄ちゃんっ!」
この『
その後も『
肉体強化の
ヴェント曰くこれならもう十分メノス・センテレオ教団の戦闘員として配属させて貰えるレベルであるそうだ。
その言葉を聞き後日僕は戦闘員として通常するかどうかの試験という名目でヴェントに模擬戦を申し込む。
そしてこれより1週間が経過した後。
僕は村の外れの草原でヴェントと模擬戦を行うべく対峙する。
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