第15話 新たな仲間
俺は歩きながら、三人に説明をした。
河野も水谷も、初回のガチャは引き終わっていたのでストレージにはその時のアイテムがちゃんと入っている。(そうだ)
龍平も初回のガチャは引いているそうで、それなりに武器なども持ってるそうだ。
そして問題の肩代わりの件を話すと、三人共驚いていた。
「マジか!俺、河野と水谷のまで稼がないといけないのか!」
龍平は、自分のスマホを見て愕然とし、河野と水谷は換金アプリとガチャアプリが消えているのを見て、龍平に謝っていた。
「とは言ってもよ、女子だけで何とかなる場所じゃないぞ?そもそも、こっちに飛んだ後に冷静にガチャが出来る奴が何人いると思ってんだよ。そう考えると、河野も水谷も良くガチャ引いたとほめてやりたい所だ。」
「私の場合は、水谷さんと一緒だったのもあるし、たまたま携帯を開いていたと言うのもあるわ。」
「僕も一緒かな。インチョウと話ししながらメモ帳にスケジュールとか書き込んでた所だったしね。」
「それは何と言うか。ラッキーとしか言えんな。」
「お前はどうだったんだ?」
ギクッ。龍平が要らん事を聞いて来た。
「お、俺か?俺は・・・家を出る前に、腹痛くなってな。で、トイレに駆け込んだら、そのままフリーフォールだった訳だ。で、気付いたら草原に立ってて、スマホ確認してガチャしてゴブリンに襲われて・・・と、この30日色々あった訳だ。」
30日と言った途端、3人が驚きの表情になる。
「はぁ?拓哉、お前こんな所に30日も居るのか!?」
「ああ。既に1カ月以上だな。」
「何でまたこんな森に居るんだ?」
俺はこっちに飛ばされてきてからの事を説明した。
一番の理由は、言葉が通じない事。
その為に、魔物が多そうな森に入り、ガチャを引きまくろうと思っていた事。
今は既に言語理解と言うスキルがあるので、街には行けるだろうが澤田にスキルが無いのでGを貯めている所だと伝えた。
「マジか!言葉通じないって、どんな無理ゲーだよ!」
「それ、俺も最初そう叫んだわ。」
「でもそうなると、私達ガチャが出来ないからスキルも何も得られない
んじゃないのかしら?」
「いや、河野と水谷の場合、龍平が引いたスキルで被ったのがあれば譲渡出来るようになる。だから、一蓮托生なんだよ。」
「え~、そこで一蓮托生なのか~!」
僕っ娘水谷が軽い言葉で嫌がる。
お前が嫌がるなよ!
そんな説明をしつつも屋敷に到着すると、龍平も河野も水谷も清水も驚く。
「拓哉、お前こんないい家に住んでんのか!?」
「凄い・・・。」
「うわ~ぁ。」
「・・・。」
「つっても、2日前にガチャで出たんだけどな?それまでは龍平と同じテントだったんだぞ?」
俺はそう言いながら、結界の中へと入って行く。
そして、一度振り返り口を開く
「一応、ここも結界が張られている。龍平は問題ないと思うが、念の為に。今から4人を中に入れる。ただし、ここの家主は俺だ。問題を起こしたら即追い出すからな?後、何もしないと言うのはアウトだ。必ず何かしらの仕事はして貰う。特に清水。お前な。河野と水谷は、龍平が居ないと何も出来ないだろうが、清水は違う。お前はガチャも引けるし、魔石も換金出来る。俺や龍平とは違い1000億で済むんだ。屋敷に入る事は許可してやる。部屋も使ってもいい。だが、魔石の獲得は自分の力でやれ。一緒にやろうと言うのなら、お互い協力する事には乗ってやる。が、食事等を食べたかったら、狩りをするなりガチャで出た食べ物類を俺達と共有するなり、何かしらの行動を見せてくれ。俺も、これだけの人数を養う事は無理だ。わかったな?」
「おう!任せとけ。後で俺の手持ちのアイテム出してやる。パンも多少はあるぞ?」
「あ、私も多少ならあるわよ?後、リンゴみたいな果物も持ってるわ。」
「僕もパンは最初に出たのがあるから、提供出来るよ!」
「ま、そこらは落ち着いてからだな。清水は分かったのか?」
「う、うん。僕も頑張って魔物倒すよ。」
「おう!ま、共同でやるなら、分配の事も話さないといけないしな。んじゃ、ようこそ俺の拠点へ。」
俺がそう言うと、4人は結界の中へと入る事が出来るようになった。
そして、屋敷に入り伊川と澤田を会わせる。
その後、4人は部屋を決めると、約3日ぶりの風呂へと入った。
そして、夕食後のダイニングで。
「さて、ちょっと相談なんだが、場所を移そうかと思う。俺的にはここは結構いい狩場だったんだが、運の悪い事に近くに木下達が居る。このままここに居てもいんだが、遭遇した時がめんどくさい。なので、一旦森を出て草原を突っ切った先に行こうと思う。どうだ?」
「それはいいが、女子の装備が心許ないぞ?」
「まあ、確かに。革鎧なら一つ余ってるが、人数分は無いな。」
「俺も、革鎧2つあるな。清水は?」
「僕、一つしかないかな。剣は鉄と鋼があるけど。」
「あら、私革鎧持ってるわよ?最初のガチャで出たもの。」
「僕は持ってない。」
「私に聞かないで。」
「私も。」
「って事は、足りないのは一つか。一応聞くが、龍平と清水はG幾ら持ってる?」
「ん?G?何だそれ?」
「僕もGって分からないよ。」
マジか~。
「魔物はまだ一度も狩って無いのか?」
「ああ。俺は武器が無くてな。」
「武器はあるけど、怖くて・・・。」
「OH!マジか。」
「そう言う拓哉はどうなんだよ。」
「俺か?今日の入れて、4035Gだな。」
「凄っ!お前、そんなに持ってんのか!」
「東條君、凄い!」
「一応、俺も倒せれる奴は倒してるが、無理そうなのはリズが倒してくれるからな。後、澤田が換金2倍のスキル引いたし。」
俺は後ろに立っているリズを見る。
「そう言やあよ、そのリズって銀色の子って何なんだ?」
「リズは、ARIZ-0021プロトタイプってやつで、ガチャから出た召喚の指輪ってので出て来た仲間だ。スナイパーライフル、アサルトライフル、拳銃とか色々持ってるぞ。頼りになる相棒だ。」
そう言ってリズを哨戒すると、4人が「ふぇ~」と大口を開けて驚いている。
「この30日少々、リズのお陰で生き延びれたってのが大きい。」
「いえ、それが私の仕事ですから。」
「本当に助かってるよ。んでだ、仕方が無いから俺がガチャするよ。」
俺はそう言ってスマホを取り出した。
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