第3話 生徒が不法侵入してきた



 どんどんどん!


 どんどんどん!


 どんどんどん!


 どんどんどん!


 休日が来た。

 平日は良かった。

 平日は大人しかった。


 あいつが普通の生徒だったから。

 人目があるところでは、普通だった。


 でも、今はこれだ。


 まじかよ。

 お前、また来たのかよ。


 もう来るなてって言っただろ。

 あれか?

 ふわっとした良い方だったのがいけなかったのか。

 お前にも迷惑がかかるだろみたいな、柄にでもない優しさ覗かせちまったからいけなかったのか。


 どんどんどん!


 どんどんどん!


 どんどんどん!


 どんどんどん!


 分かれよ。

 出ないって事は、迷惑がってんだよ。


 しかもねばる時間が長くなってるし。


 しかし、それでも一時間くらいしているとあきらめて帰って行った。


 やっと一息つける。


 しかし、そこに男の声がして、やっと訪れた安寧の時間を邪魔する。


「宅配便でーす」

「ん? なんか頼んでたか?」


 玄関を開くと携帯電話の録音機能を再生しながら「先生っ、来ちゃいました!」俺の生徒がそこにいた。


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