第3話…「大惨事スタンピード」


――――「????(昼・晴天)」――――


「さあさあさッ!

 今回は大丈夫だろう…と予定していなかったがッ、結局スタンピードが起きてしまったのならしょうがないッ。

 さあ自分の状態を確認できたあっちゃんッ!

 いざ戦闘訓練というこうかッ!」



 両手を広げ、まるで巨大猪達を歓迎するように、意気揚々とそれを彼女の方に向ける。



「さあッ!

 レベリングとはいえ、戦闘経験だけなら、かなりのモノなあっちゃん、どう攻める?

 あの猪は…なんだっけ。

 確か名前は…そうそう牙が宝石みたいに輝いてるから、「エレメンタルボア」だ。確かファンラヴァにも似たようなモンスター居たよね。

 そいつから取れる肉で作るステーキが美味しくてさ~」



 ヘレズは、じゅるりとヨダレを垂らし、両頬を手で覆って、とろけるように思い出にふけった。



「…おっと思い出しただけでヨダレがッ!」



 楽観的なヘレズに対して、彼女はこの場に迫るエレメンタルボアなる猪の群れを見ながら、静かに沈黙を守る。



「ふむふむ、あっちゃん、そうだよなぁ。

 いくら経験豊富とはいえ、この世界での初めての実戦だもんね。

 ちゃんと作戦を練らなくちゃいかんよな」


「ああそうとも…」



 さっきまでの自身の姿を見ながらにやける姿は消え、口元をきゅっと占めた彼女は、低い声でそうつぶやいた。



「作戦ならあるよ」

「なんと、もう作戦があるのかッ!

 んでんで?

 それはどういう作戦じゃ?」


「それはな…」


「それは?」



 彼女は、意を決したように、猪へと背を向ける。

 そこからは一瞬だった。

 ズルッと足を滑らせ、転びそうになって手を地面につけてもなお、確固たる意思を持って、全速力で走り出したのだ…、猪とは反対方向にッ。

 そして彼女は大声で叫んだ。



「逃げるんだよおおぉぉーーッ!!」


「・・・え?

 チョッマッ!?

 置いてかないでぇーッ!」



 その行動は、ヘレズにとって全くもって予想外な行動だった。

 レベルが1とはいえ、その身体能力はジョブレベルが元であり、そのレベルは上限の100、その能力を最大限に引き出せなかったとしても、一般人の能力を優に超える。

 しかし、その事に気付けない程、彼女は必至だった。


 当然の事だろう。


 彼女の知識の中では、本来の…モンスターではない猪のサイズであったとしても、人を殺せると記憶しているのだ…、それがどうだ、後ろを振り向けば、普通の猪の何倍も大きい…それこそ大型トラックのような猪が、群れになって自分の方へと向かってきている…、必死にならない方が無理と言える。


 そもそも彼女は、あの巨大猪が、なんでココに突っ込んできているのかすら知らないのだ。

 分らない事、知らない事は恐怖を呼ぶのである。


 彼女は気付いていないが、その瞬間の彼女の全力疾走…スピードは、時速50キロに到達せんとする勢いだ。

 しかし、猪との距離は、近づきはせずとも遠くもならない。



「もう、急に逃げるなんてダッサイぞ~、あっちゃん?」



 そんなスピードで走っている彼女の横へ、ひょっこりとヘレズは顔を出し、何食わぬ顔で、むしろ余裕しゃくしゃくと言わんばかりに並走を開始する。



「無茶言いなさんなッ、死んじゃうよッ!」


「大丈夫だって、あの程度のモンスターに衝突事故起こされたって死にはしないよ、ちょっと痛いかな~ぐらいだって」


「いやいやいや、あんなのにやられたら死ぬよ。全身粉砕骨折で即死するよッ」



 彼女の考えは、あくまで前世の記憶を元に形成されたモノ、確かに大型トラックに轢かれては、死なないと言う方が無理のある事だ。

 ヘレズは察した。

 神と人間、感覚の違いは当然あるし、この世界での常識と、今彼女の体がどうなっているのか、その認識の乖離は当然あって、話が通じず、噛み合わないのも当然だ。



「しょうがないにゃ~、そこまで言うなら僕が手伝ってあげるよ~」


「手伝うんじゃなくてッ、後ろのをどうにかしてよッ!」


「ほいほい」



 一瞬、ヘレズの姿が、彼女の視界から消える。

 どこに行ったのか、ソレを確認するよりも早く、彼女の体勢が大きく崩れた。



「へぶしッ!」



 ヘレズに足払いをされたのだ。

 顔面から地面へとスライディングし、何度もバウンドするように地面を転がって、着こんでいる鎧が、容赦なく地面を抉る。

 当然、鎧には傷一つつかない。

 その事実に、ヘレズの胸は躍った。

 自身の再現技術は素晴らしいと…、怖いと。

 ドラゴンを模したドラゴンナイト専用装備、その素材には実際にドラゴンのソレらが使用され、その強度も、「魔力の伝導率」も、鎧と言うが、まさにドラゴンそのものという出来だ。

 もしその鎧が無かったとしても、死ぬ事はない…、それは事実である…、といっても鎧無しの場合は、死ぬ事はないにしても、今のあっちゃんでは怪我ぐらいはするだろう。



「ぶへッ! 口に土が…」



 しかし、そんな事を知る由もない彼女は、体をガクガクと震わせ、ヘレズの方を見る。

 きっとその震えは武者震いとかの類ではない…、純粋な恐怖だ。

 だが、彼女の体の能力を示すにはこれが手っ取り早い。



「獅子は我が子を千尋の谷に落とす…て言うだろ?」



 ドスドスドスドスッと巨大猪が迫る恐怖の音、ソレは今から自身へ迫る脅威のカウントダウン、音のする方向を見て、そして見なければよかったと、彼女は後悔した。


 視界はグルグルと周り、視界が見る見るうちに、青い空を、果て無き平原を、青々と草花が生い茂る地面を、瞬く間に映し出していく。


 彼女の体は宙を舞った。


 いや、宙を舞うというのは、いくら何でも表現が易し過ぎるだろう。

 正確にはエレメンタルボアに叩き飛ばされた…だ。


 浮遊を感じるよりも、体中が、腕が、脚が、頭が、それぞれ別の方向へと飛んでいこうとする遠心力に、彼女の心は悲鳴を上げた。


 地面へと落ちたその瞬間も、正直見ていて気分のイイモノではない。


 四肢が四方に伸びて、人間が普通にしていれば絶対にしないようなポーズまでして、バウンドする光景なんぞ、娯楽になろうはずもなく、自分でやっといてなんだが、ヘレズはその光景をしばらく忘れられそうになく、1人顔を引きつらせた。



「僕が想像した空から女の子が落ちてくる光景とは、かけ離れ過ぎてて、正直ちょっと引いた…」



 体を起こした彼女に声を掛けたヘレズの第一声がそれだった。



「・・・」



 スッと立ち上がった彼女は、あんな状態にあってもなお、手放さずに持ち続けていた長槍を、何の躊躇もなくへレスへ突き出す。



「チョッ!?」



 ヘレズは驚いた顔を見せつつも、余裕をもってソレを避けた。



「おまえぇーッ!」



 避けられたならもう1回、また避けられたならもう1回、彼女は怒りの叫びをあげ、何度も長槍を突き出す。



「ごめんッ!

 ごめんよッ!」



 半ベソを掻きながら長槍を突き出してくる姿には、恐怖のきの字もないが、それでもその姿はいたたまれなく、ヘレズ自身が罪悪感で押しつぶされそうな感覚にすらなった。

 でもこれは必要な事、そう自分に無理矢理言い聞かせ、ある一点を指差す。

 その先には、彼女を轢いて行ったエレメンタルボアが、踵を返して、再びこちらに光景があった。

 それを目にした彼女の突き攻撃は、更なる激しさを増す。


「わーーッ!?

 大丈夫だってッ。

 今、体の何処も痛くないでしょッ!?

 お願い、信じてあっちゃん、僕、君の事を思ってやってるだけだからッ!

 断じて轢かれたらどうなるんだろう…とか、好奇心に負けた訳じゃないからッ!

 そんな不謹慎な事しないからッ!

 お願いお願いッ!

 アイツらと違って、君の攻撃は、流石に洒落にならないからッ!

 勘弁してーッ!?」



 そして、何回か長槍の切っ先、ヘレズの服を斬った所で、ようやくその突きの嵐が止む。



「・・・わかった…」



 納得いかない…というよりも、ヘレズの言うように、確かに体には痛みなんてなく、文字通り痛くもかゆくもない…という状態ではある。

 ヘレズの言葉は正しい、この場において、嘘をいう必要はないだろう。

 それを理解して手を止めただ、それでも、流石に彼女が感じた恐怖は本物だ。

 それを味合わせてくれたこやつめには、どうしてもやり返さないと気が済まなかった。

 しかし、それも再び自分の元へと迫る巨大猪の群れを見れば、隅に置いておこう…という気にはなるというものだ。

 あくまで隅に置いておくだけ…、なんにせよ、あの猪をどうにかしなければ、おちおち話も出来ないのだから、結局の所、置いておかなければいけない。

 いずれ覚悟しておけ…と彼女は胸の奥底で、ヘレズへ宣言した。


 あの突進を直に受けた所で、怪我もしなければ痛くもない…、それさえわかれば、恐怖心なんてだいぶ収まる。

 それでも、巨大生物というのはそれだけで恐怖を感じるモノ、ソレに対しての恐れは、まだまだ健在で、その恐怖に引っ張られるように体が震えた。


「大丈夫、落ち着いて、エレメンタルボアは図体がデカい分、加速力は無いから、スピードを出す為に、突進の時は距離を取るんだ。

 それに1回で仕留められない相手とわかれば、さらに威力を上げるために、より距離を取る。

 時間はあるから、だから落ち着いて」



 さんざん突きまくったせいか、それとも彼女の顔が鎧のせいで口元しか見えないからか、説明をするヘレズの表情は若干引きつり気味だ。

 まるで肉食動物の檻に入れられた人間のようである。

 その様子を見て、本当に自分の攻撃はシャレにならないのだろう…と、彼女を察する。

 であるなら…、ヘレズが巨大猪に余裕を見せまくれるのなら、相手の力はそれ相応なのだろう。


 彼女は一呼吸おいて、両手で持った長槍を構える。


 不思議と、構えに関しては、意図せず自然と自分にとってのベストな形へと収まった。

 それはファンラヴァ内での槍の構えと同じだ。



「しっくりくるじゃろう?

 ゲーム上で設定された構えとかが、経験として、その体に蓄積されている。

 メインメニュー内にあった習得済みの技とかも、使おうという意思さえあれば、自分の名前を書くのと同じように自然と出来る。

 決まった体勢でなきゃ技が出せないとかいう事もない、そんなの機械と一緒だからね。

 その体はあくまで君の体だ、あっちゃん。

 君が操作し、動いてきたキャラの経験を君が引き継いでいると思えばいい」


「経験の引継ぎ…ねぇ」


「それこそ、もう1つの前世の記憶…とでも思っておくれ。

 君というプレイヤーがいて、初めてその人は完成するんだよ」



 ニカッと笑うヘレズ。

 それは自分の作品に対しての自慢など、そう言った感情ではない、純粋に、彼女がようやくその世界の人間になった瞬間への、嬉しさからくる喜びの笑みだ。



「…自分自身の体…、経験…か」



 彼女は、迫りくるエレメンタルボアを見た。

 さっき逃げ出した時と同じぐらいの距離に、相手は迫ってきている。

 距離としては200メートルか…300メートルか…。

 広大な平原で、距離感が狂う。

 それでも、彼女は構えた。

 10年やって来たゲームの技がそのまま使えるのなら、今更アレを使おうコレを使おう…と技を選りすぐる必要もない。



「戦闘スキル…【ピアッシングクロー】」



 両足を踏ん張り、長槍を逆手に右手で片手持ちし、振りかぶる。

 近接戦ジョブが個々に1つずつ持つ遠距離攻撃スキル、何の事は無い投擲攻撃、だが、その精度は驚異的だ。

 力一杯投げられた長槍は、まるで弾丸のように空を斬り、その風圧だけで地面の草は引き千切れて宙を舞い、一直線に先頭を走っていたエレメンタルボアへの額へと突き刺さる…どころか、皮を裂き、肉を抉り、骨を砕き、その頭を貫き、消し飛ばした。



「マジかよ…。娘強すぎ…」



 彼女は、目の前で起きた事実に、その目を見開く。

 今まさに自分が行動し、その目でしかと結果を見たというのに、結果を信じられずにいた。



「まぁ、あっちゃんからしてみたら、エレメンタルボアは雑魚だからね」



 彼女が驚愕しているのを尻目に、ヘレズは、当然だ…と言わんばかりに、動揺の色は一切ない。


 投擲した長槍は光に包まれ、同時に、彼女の右手が光ると、ジョブを選択した時と同じように、投げた長槍がその手に戻ってくる。



「これは便利だね」


「当然だろ。

 ゲームでだって投げた槍をいちいち取りに行かなくても、何回だって投擲できたじゃん。ソレと一緒よ」


「ほ~」



 その一投で、彼女の恐怖心は完全に消え去る。

 死ぬかもしれないという恐怖は、ダメージを負わないという事で消え、その巨体への恐怖は簡単に倒せてしまった事実を前に消えた。

 強いて言うなら、頭の吹き飛んだ絵面がグロテスクで、その記憶が後を追いそうだが、それでも、モンスターを倒すという行為自体に何か感情を引かれるという事はない。

 それは現実だ…と言われても、彼女にとってファンタジー色が強すぎるからか、それともモンスターという括りのモノに対して、ソレは倒すモノ…という先入観があるからか、ゲーム脳と言われればそれまでだが、とにかく、今の彼女にとっては、生き物を殺めた…という感覚が薄かった。



「まぁやれるだけ、色々と試してみる…か」



 ジョブ・ドラゴンナイトの特徴は、ドラゴンの名が付くだけあって、空を跳びまわる事にある…、あくまで跳ぶ…であり、飛ぶではないのだが、今はソレが限界だ。

 高高度から繰り出される突き攻撃は、ジョブの中でもトップクラスの貫通能力を持つ。

 特に、空中にいる間に発動できる固有アビリティ【エアリアルグラウンド】は、光の足場を2つまで発動でき、ドラゴンナイトの空中戦能力を格段に向上させ、他にも【跳躍力アップ】と【突き攻撃性能アップ】があり、固有アビリティは、よりジョブの特殊性を向上させる。

 戦闘スキル…、要は戦闘技術…技の事だが、ソレがちゃんと機能しているのなら、固有アビリティも機能しているという事を意味し、彼女はより一層胸を高鳴らせた。


 ゲームのトレーラー映像で格好良いと思ったモノ、何度も夢想した事を自分ができる。

 彼女の目は輝き、恐怖が無くなるだけじゃなく、その先、自分の力を試すための存在へと昇華し、むしろ喜々として、仲間がやられてもお構いなしな猪達の群れに向かって行った。

 ジャンプをすれば、ソレは二階建ての建物など軽々と越えられるほどの跳躍を見せ…。



「戦闘スキル…【スパイクファング】」



 武器を使った突き攻撃を行う戦闘スキル、戦闘スキルだからこそ、普通に突き攻撃をするだけでは出せない威力が出せるのに加え、空中での移動時間が長ければ長いだけ、その威力を増す。

 今回は、ジャンプしてすぐにスキルを使った事もあって、その恩恵は大して無いが、それでも今の彼女の身体能力で戦闘スキルを使えば、むしろ先ほどの【ピアッシングクロー】よりも威力が出る。


 顔面へと長槍を突き出され、戦闘スキルを受けたエレメンタルボアは、頭を吹き飛ばされると同時に、その巨体が後ろへと叩き飛ばされ、後続の仲間をも叩き飛ばした。


 倒れた猪は再び動き出すのに、時間を有するだろう。

 今まさに、彼女の横を通り過ぎていく連中を逃すまいと、ジャンプした勢いが消えていないにも関わらず、【エアリアルグラウンド】にて、光る足場を作り出し、地面と見紛う程の強度を持つ足場を満足げに蹴って、横を過ぎ去った猪目掛けて再び跳んだ。


 足場を作る瞬間…、そしてそこから飛ぶ瞬間、脚にまるで暖房器具の前に置いているかのように、ポカポカと暖かくなる感覚が、芯から湧き上がり、何故だか自然と、コレはイケる…と彼女は直感した。


 光る足場には、追加効果として、跳躍力をアップさせる効果もあり、ジャンプする彼女の姿は、一見して跳ぶというよりも、飛ぶと言っても差し支えない程に、その身は空を舞っていた。


 【ピアッシングクロー】にて、エレメンタルボアーを一頭仕留め、更なる光の足場にて、もう一頭目掛けて飛ぶと共に【スパイクファング】を真上から見舞う。

 精神的な峠を越えた彼女の姿は、その装いも相まって、まさに獣を狩るドラゴン…そのものであった。


 風を切る音と共に、彼女はドスンッと地面へと降り立つ。



「ヤバい、楽しい」



 エレメンタルボアーを倒す、ソレはモンスターを倒すという事であり、ソレを倒すのに使った技術は、ゲームのモノと同じ…、まさにゲームの世界に入ったかのような…、今なら夢のテーマパークで感慨深く世界へ浸る人の気持ちがわかる…とまで、彼女は思った。

 何より、モンスターを倒すという行為よりも、空を跳びまわる行為が彼女の好奇心をより高め、高揚させる。



「すんごい、喜々として狩ってたね」



 胸躍る状態に、自然と頬が緩む中、少々引き気味にヘレズが寄ってくる。


「空を跳びまわるのはイイ、アレはイイモノだ。

 鎧を着こんでいるはずなのに、飛んでいる間の風を肌で感じられたし、とにかく気持ちが良かったよ」



 長槍を地面に突き刺し、彼女は両手で自身の頬を包み、身もだえる。

 意識的か、無意識か、その動きだけで、どれだけ気に入ってくれたのか、ヘレズは手に取る様に感じ取った。

 しかし、それも長くは続かず、彼女はピタッと止まる。

 その視線の先には、周囲に横たわるエレメンタルボアの姿があった。


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