第6話

「はぁ?」椎名教授は心の底から訳が分からいと言いたげな声を出した

「ですから、友達ですよ」

「それ僕になんの利益があるの」

「利益はありませんが私が教授を警察に差し出すことはありません」

教授が小声で警察…とつぶやく

「というか別に付き合う人もいるし別にいいですよね」

「いや、うん。付き合うのも基本大々的に言うものでもないけどね学部で」

「では、よろしくお願いいたします」

私の差し出した手を首を傾げたが

渋々という様子で細く嗄れた手を触れた

冷たくてペンだこのある手が握られる

「まぁ、よく分からないが警察よりはマシだ」

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