翼のない鳥
澪凪
私は飛べない
「なぎさ、本田翼に似てるよね」
いおり先輩は、私の作ったご飯を食べながら言った
テレビに映るのは月9の本田翼
目がくりくり、髪の毛ふわふわ、どこが似てるのか分からない
私はとても嬉しくて5秒ほど黙ってしまった
「褒めても何も出ませんよ」
〜だったら、がたくさん出てくる
本田翼だったら、先輩は私に振り向いてくれるのかな?
メンヘラじゃなかったら
もっと可愛かったら
もっと痩せてたら
考えても仕方がないことばかりが出てくる
「なぎさ、いつもそのテンションでいれば良いじゃん」
作ったテンションでずっと居る方がいい、と先輩は言った
私の中での先輩に対する気持ちは急降下
うつ病・摂食障害に対する理解ってこんなもんか…というか、この人は人生において挫折を経験したことないんだよな確か
私はどんどん先輩のことが好きじゃなくなっていく
作り笑いをしている私が本田翼に似ている、と言うのなら、私は本田翼のように飛べる鳥になれないだろう
本当の私を見てくれる人、居ないんだ
そう思った時、私に翼はない、と感じた
私に翼が生える時、それはきっと死ぬ時だろう
そう考えた
最近、先輩に対する違和感が多く、本当に好きなのか分からない
多分、好きじゃないんだろう
誰か、本当の私を見てくれる人現れないかなあ
涙が止まらない
いつだって1人で泣いている
受け止めてくれる人はいない
マッチングアプリを使おうとしたら、Facebookの友達の人数が足りないからできません、と対応され、私に出会いは無いのだ
希望は無くなった
もし、これを読んで、興味を持ってくださる男性が居たら、ご連絡ください
もし、これを読んで、話したいと思ってくださる女性が居たら、ぜひお友達になりたいです
孤独死が見えてる女の絶望記
翼のない鳥 澪凪 @rena-0410
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
三角関数と君/澪凪
★2 エッセイ・ノンフィクション 連載中 16話
腎臓、1個いくら?/澪凪
★30 エッセイ・ノンフィクション 完結済 144話
禍々しい渦は棘に絡み合って/澪凪
★5 エッセイ・ノンフィクション 連載中 11話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます