第10話

「おいおい、ヨダレを垂らすなァ.(ب_ب)!!」

 すかさず、ボクは眉をひそめジョーダンをたしなめた。


 だが注意したボクだってカレの事は言えないだろう。



「ケッケケェ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! だってあのオッパイを見てみろよ!!」

 ジョーダンは腰をかがめた状態で指を差した。


「バァカ!! オッパイを指差すなよ」

 デリカシーのないヤツだ。とっさにカレの手をパチンとはたいた。

 


 しかしジョーダンの言う通りだ。

 彼の指差す先にはエデンの美少女たちが肌も露わな水着姿でボクら男子をもてなしている。



 いずれも十代半ばから二十代のアイドルみたいな美少女ばかりだ。

 見ているだけで下半身が熱く火照ってくる。



 まさにボクたち男子にとっては楽園だ。

 パラダイスと言って良い。



 この中の美少女と婚活し、エデンで結婚すれば1億円がゲット出来るかもしれないワケだ。


 


 ボクらはこの高速フェリーに乗船する前にPCR検査など、入念なメディカルチェックを受けた。

 ボクもジョーダンもワクチン接種をしているので、何ら問題ないだろう。



 なにしろボクたちは健康な身体だけが唯一の取り柄だ。

 







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