第4話 チン太郎ッて言うのォ(。◕‿◕。)!!

「キャッキャキャァァァッ……(。◕‿◕。)!!

 あなた、チン太郎ッて言うのォ……!!

 面白ォォォ〜ーーーーい!!」

 不意に背後からアニメ声の少女にディスられあざけるように笑われた。



「はァ〜……!! チン太郎なんて言うはずないだろう!! 真太郎だよォ!!

 ボクの名前は!! バカにするな!!」

 誰だか知らないが、ボクは振り返って相手も見ずに怒鳴りつけた。



「ウッフフ……(. ❛ ᴗ ❛.)!!」

 しかし背後には見たこともない金髪の美少女が微笑みを浮かべ立っていた。


 金髪ツインテールの可愛らしい美少女だ。



「えッええェ……(☉。☉)!!!」

 この子が、たった今、ボクを嘲笑ディスッた張本人なのか。

 慌てて辺りを見回したが、他に声のあるじらしい女の子は見当たらない。

 


「なァ……(‘◉⌓◉’)!!!」

 その美少女を見た瞬間、時が止まったような錯覚に陥った。


 この世のモノとは思えないほどの圧倒的な美少女だ。

 流麗な金髪が眩しいほど目に鮮やかだ。

 


「うゥ……!!(⑉⊙ȏ⊙)!!」

 ボクと肩を組んでいるジョーダンも呆気あっけにとられ、さすがに言葉も出ない。



「ウッフフ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! カレ、チン太郎ッて言うの!! 可愛らしい名前じゃん!!」

 なおも美少女はアイドルのようにキュートに微笑みを浮かべた。



「……(☉。☉)!!!」

 ボクは、口をあんぐりと開けたまま美少女を見つめていた。


 それにしても、なんてきわどいファッションなんだろう。



 派手でカラフルなパレオみたいな露出の激しいコスチュームだ。


 すぐに、このままの恰好でプールサイドや湘南のビーチへ繰り出せそうだ。

 


 可愛らしい顔なのに、目を見張るほどの巨乳をしている。

 セクシーで、ワガママボディだ。


 今にもポロリとパレオからたわわなオッパイが、こぼれ出てしまいそうだ。




 異国のなのだろうか。肌が透けるように白い。それとも色白だが、南国の娘なのか。

 目が大きく、瞳はエメラルドグリーンだ。


 なんとなくエキゾチックな顔立ちをしている。



 まるでアニメから飛び出して来たような金髪の美少女だ。



 年齢は解らないが、少なくとも僕よりは歳下だろう。女子高生くらいなのか。


 もしかしたら女子中学生かもしれない。

 おそらくスッピンなのだろう。

 化粧をしてないので、幼い感じを受ける。



 だが女子高生で、これほどの巨乳はチートだろう。背丈はボクよりも頭ひとつ小さい。

 160センチ前後だろうか。


 上から美少女の胸元を覗き込むと、ピンク色の乳輪まで見えてしまいそうだ。

 パレオは、ごく限られた部分しか隠していない。露出が激しいので目のやり場に困ってしまう。

 

 

 あどけない顔をしているが特にエメラルドグリーンの瞳が印象的だ。



 こんな瞳に見つめられたら、それだけでドキドキしてくる。



「あ、あのォ……(◔‿◔;)!! How are you!?

 外国の方でしょうか」

 思わずボクは苦笑いを浮かべ、英語を交えて彼女に訊いてみた。



「日本とのダブルよ!! どうして?!」

 近づくと香水なのか、ピーチのような甘い匂いが漂ってきた。



「はァ……、ダブルですか。どうも!!

 スゴく可愛らしい女の子なので……」

 やはり純粋な日本人ではないようだ。半分、異国の血が入っているみたいだ。



「ウッフフ……(. ❛ ᴗ ❛.)!! チン太郎ッて、スゴく可愛らしいわねェ!!」

 こんな美少女に褒められると照れてしまう。



「いやいや、あのですねえェ……。

 チン太郎じゃなくて、真太郎ですよ!!」

 日本語は、とても流暢なのに発音が上手くないのか。



 どうしてもボクには『チン太郎』に聞こえてしまう。








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