第4話 後 【交際ゼロ秒婚】✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕

「チン太郎ッて名前!! とっても可愛いわ!!」

 アイドルのように可愛らしい笑顔で言われると即座に否定できない。

 


「いやいや、あのですねェ……。どなたか知りませんけど、真太郎ですよ。ボクは!!」

 上手く真太郎と発音できないのか。

 どうしても『チン太郎』と聞こえてしまう。


 それにしても美少女に『チン太郎』と言われると卑猥な気がしてくる。

 


「決めたわァ……(. ❛ ᴗ ❛.)!!.☆゚.*・。゚

 チン太郎にィ!!」

 美少女はキュートな笑顔でボクの顔を指差した。

 


「え?! 何をですか……!!(☉。☉;)!!!」

 いきなりボクの顔を指差して、決めたと言われても面食らってしまう。



「姫と結婚しましょォ……!!(。•̀ᴗ-).☆゚.*・。゚

 キャッキャァァ!!」

 突然、美少女はプロポーズしボクの胸へ抱きついてきた。

 柔らかな胸の膨らみがボクの胸板へ押しつけられた。



 生まれて初めての『ハグ』だ。




「えッえ、え、ええええええェェェェーーーーーー……ッ(⑉⊙ȏ⊙)!!」

 ボクはコンビニの店内と言う事も忘れ絶叫してしまった。



「うゥ……!!」周りのジョーダンも店員らも眉をひそめた。



「うッるさいわねェ……!! なによ。

 結婚のひとつやふたつでオタオタしちゃってえェ……!!」

 美少女は、抱きついたままボクを睨んだ。

 胸板にオッパイを押しつけたままだ。



「いやいや、オタオタしますよ!!

 いきなり何を言い出すんですか!!」

 結婚だなんて……。

 ボクをからかっているのだろうか。

 それともYou Tubeか、なにかのドッキリ企画なのか。慌てて、辺りを見回した。



「あァら……、聞こえなかった?!

 チン太郎!!」



「いやいや、聞こえましたよ……!!

 これでも耳は良い方なんで!!」

 不審なカメラは無さそうだ。


「じゃァ、改めて大事な事なので、もう一度言って差し上げるわね!!」

「えェ……(´-﹏-`)!!」もう一度。



「姫と結婚しましょォ……( ꈍᴗꈍ)!!」

 今にもキスしそうなほど顔を接近させて微笑んだ。



「うゥ……、マジですか?!

 【交際ゼロ日】で結婚ッて、話しは聴いたコトがありますけど……。【交際ゼロ秒】で結婚なんて、ジョークにもほどがありますよ!!」

 出逢った瞬間、結婚なんて聴いたコトがない。



「大丈夫よ。ほらァ、『美少女の国 《エデン》』で、結婚すれば良いだけだから!!」


 

「ちょっと待ってよ!! 彼女!!」

 横から幼馴染みのジョーダンが口を挟んできた。



「あァ〜ら、姫とお呼びなさい!!」



「ヒッ、姫ェ……(☉。☉)!!!」

 ジョーダンも驚いて目を丸くした。



「うゥ……、姫ッて、ニックネームですか」

 ボクも気になって尋ねた。



「ううン、龍宮寺 姫乃よ!! みんな姫と呼ぶわ!!」



「えェ、龍宮寺……、姫乃……」

 なんて名前だろうか。



「ケッケケェ……、姫か!!

 いやいや、さすが気品が有ってエレガントだ!! オレはジョーダンねェ……」


「へえェ……、顔が?!」

 姫は、ジョーダンに鋭くツッコんだ。



「顔じゃねえェッてェ……\(>o<)ノ.☆゚.*・。゚

 どうだ。姫ェ……!!

 チン太郎なんかよりもオレと結婚しようぜ!!

 ほら、コイツと違ってポ○ットドラゴンだって大人だし!!」

 積極果敢に股間を突き出して、自分をアピールをした。

 


「な!! なんだよ。ボクだって子供じゃないんだから!!」

 ボクは、ムッとしてジョーダンを睨んだ。

 確かにアイドルと間違うような美少女だ。


 だからといって、そうそう譲るわけにはいかない。



「ッたくぅ……(ب_ب)!!」

 横から油揚げをかっさらうつもりか。



「ホォッホホホォッ!! 姫はイケメンしか興味がないのよ!!」

 しかしことほか、美少女はボクを気に入ったみたいだ。









☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

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