『過去に戻れたらなぁ』

 現在の自身の状況を嘆き、過去のある地点に戻り、やり直すことで新たな現在を手に入れようと妄想する。

 誰もが一度は考えたことがあるだろう。


 『過去に戻れたらなぁ』


 今まで生きてきた中でやり直したい、戻りたいと思ったことは数え切れないほどある。友達との喧嘩や部活の大会で負ける要因となったあの一瞬、父の死に立ち会った時、彼女との別れなど。


 その中で最も多く過去に戻ろうと思ったことをあげるなら私は間違いなく"勉強"に関することだと思う。


 受験勉強をする度に、もっと勉強しておけばよかったと後悔をしては半年前や1年前に戻ろうとする。テストの時なんかは皆さんも同じことを思ったのではないでしょうか。


 私の受験が始まったのは中学からだった。小学生の頃から100点以外は怒られて育ってきた私にとって受験は大きなプレッシャーだった。小テストでさえ100点以外は許されなかったため、普段から勉強していた。

 あんなに必死にやっていたのに落ちた。高校受験の時もこれ以上ないくらい勉強した。でも落ちた。大学受験では合格したが、自分の満足のいく結果ではなかった。合格するのはいつも第二候補であった。

 いつの時代も必死にやっていたが受からなかった現実。もっとやれたのではないかと後悔し、過去に戻ってやり直したくなった。


 大学に通い始めて少し経ち、友達との会話の中で受験が話題に上がった。


「みんなどこの大学受けた?ここ第一候補だった?」


 答えは様々だったが、"もっと勉強しておけばよかったな"ということだけは皆同じだった。


 その時私も同じ反応をとったが、家に帰りふと思った。

 なんでこんなに勉強が足りなかったのではないかと過去のことに囚われて後悔し続けているのか。

 過去に戻ってもっとやってればなんて思うのは自由だが、こんなに引っ張るほどのことか?と疑問に思った。疑問を持った瞬間に一気にバカらしくなってしまった。


 中学受験が終わった後、落ちた経験を活かしてめちゃくちゃ勉強してきた。高校受験が終わった後も同様、それ以上に勉強して大学受験に望んだ。

 結果は伴わなかったかもしれない。悔しかったかもしれない。それでも次に向けてきちんとその後悔を活かせていたじゃないか。

 

 今まで引っ張っていたことをちゃんと思い返してみれば、そこまで気にするほどのことではなかった。一気に心がすっきりした。


 それからというもの現在まで勉強で後悔することはなかった。たとえ追試になったとしてもまた勉強を重ねて合格し、ストレートで6年生になれている。卒業試験を控えているが、もっと勉強しておけばよかったと今はまだ思っていない。


 後悔しないために私が続けていること。


『今日一日を後悔しないように、死ぬ気で楽しめ、やりきれ!』 


 毎朝そう自分に言い聞かせて一日をスタートしている。もう5年以上続いている。

 なんだか軽い言葉に思えるかもしれないが、私にとっては後悔しないための大きな力になっている言葉である。

 

 この世界には何かしら過去に囚われている人はいると思う。その過去は様々だし、忘れることなんてできないことだってある。人にとっては小さくとも、本人にとっては大きいことだってある。

 ただ過去を見続けたら未来は少しずつ不満になり、それが過去となってまた後悔となりうる。過去を見るのはいいが、過去は過去であると見切りをつけることが大事だと思う。 

 今からでもいいからこれまで様々な経験が詰まった過去を未来に活かせたら、その未来が過ぎ去った"過去"は少しでも最高のものになるのではないだろうか。



 さて、勉強の休憩に書いたので上手く書けていないだろうから、時間ができた時に見直そうと思う。


 また、これは私が必死に勉強してますよ、というアピールではありません。私よりももっと勉強している人がこの世界には大勢いることを知っていますから。


 現在23時30分頃、明日に備えて寝ますか。卒業試験に向けて毎日12時間以上は勉強しているのでね。はい、超絶アピールです。皆さん応援してください、お願いします。そしてごめんなさい。(笑)


 最後に長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 それでは、また!!

 


 

 

 

 


 

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