第7話
やがてタピオカ店に着くと、予想通り女子高生がいっぱいいた。なんかいい匂いまでする。まぁリア充のイケメンがいない分ましだが。イケメンかいるとナンパしてくるからな。俺が一緒にいようがお構い無く。兄さんか生きてるときもよく一緒にいた女子がナンパされていたし。俺や女子くらいしか主人公オーラを感じ取れないんだろう。
やがて列に並ぶと、女子高生がこっちに視線を向けてくる。なに俺が女子を連れてるのが疑問に思うか?気持ちは分からんでもない。幼馴染みてなかったらこうやってデートしてなかっただろうし。
「清春くん視線はあんまり気にしなくていいよ。清春くんはみんなが思うよりイケメンなんだから」
イケメンだったら俺は今ごろモテモテだったんたが。まぁ男からの要らぬ嫉妬を受けなくてすむからいいんだ。女子高生からは好奇な目線を向けられるくらいだ。何であんなに冴えないやつと一緒にいるの的な。なんか自分で言って悲しくなってきた。
「身内びいきみたいなものか」
「違うよ本当にイケメンなんだよ」
「まぁ楓にそう思われてるならそれでいいんだが」
楓にイケメンだと思われればいい。他のやつの評価なんか気にしたりしない。まぁ楓は俺が兄さんとにてるからイケメンだと言っているだけだが。できるだけ近づくために眉毛から色々手入れするか。
「あ、順番回ってきたよ」
「俺タピオカ初めてなんだが、おすすめってなんだ?」
「イチゴだよ」
「それじゃそれで」
「イチゴとバナナお願いします」
バナナか、それも美味しそうだな。タピオカは映えるから人気なんだよな。味は女子高生で好む人もいればインスタにあげるだけで捨てる人もいる。もったいよな。
そんなことを考えていると、タピオカができたらしく、俺は渡された。そしてどこで食べようか周りを見ながらタピオカを飲む。このタピオカ美味しいな。食感が堪らない。かみごたえがある。味もイチゴの味が仄かにして美味しい。
「そうだはいこれ飲んでみて美味しいからねー」
え?間接キスになるんだけど気にしてないのか?そう戸惑っていると弾けるような笑顔でこっちをみてくる。可愛すぎるが、周りからの嫉妬の視線がすごい。
「私清治くんと食べさせあいっこだったり飲みさせあいっことかしてみたかったんだぁー」
あくまで俺が兄さんと思っての行動か。まぁそうだよな。でも似てるだけで本人じゃない。つまりあるある程度好意はあるってことか。それなら納得して飲ませてもらおう。俺が顔を赤くしてるのは照れてるからじゃない暑いからだ。
そう思いながら俺は楓が顔の前に飲み物をもってきたので、俺はストローに口をつけて飲んだ。味が分からない。仄かに甘い気がするがそれは間接キスをしてるからだろう。
「どう?美味しいでしょ」
「ああ、美味しいな」
ここで味が分からないっていたら意識してるみたいで恥ずかしいからな。男とは初めてなんじゃないだろうか?兄さんとしたかったて言っているくらいだ。実質俺が楓との初キスをもらったってことか。ファンに知られたら俺が殺されそうだな。まぁ呪術で跳ね返すけど。
「そうでしょー。本当はヨーグルト味がおすすめなんだけどそれはここには売ってないからね」
確かヨーグルトが大好きなんだよな。家に何個もストックあるときは驚いた。俺もマッカンは箱で保管してるから気持ちは分からなくもない。
「あ、そうだマッカン味のタピオカが千葉駅の近くの店にできたらしいよ」
なんだと!マッカン味だとこれはもう飲みに行くしかないな。今からでも行きたいが今はデート中だから明日行こう。マッカンを再現できてるか俺が確かめるか。
「マッカン味か、それは楽しみだ。マッカン中毒との俺が気に入るレベルかどうか確かめよう」
「なんで上から目線なの?あとマッカン中毒って自覚してるなら一日何本も飲むのやめなよ。糖尿病になっちゃうよ」
「ふっ甘いな。マッカンよりも甘い。マッカンが俺を蝕むわけないだろう。あれは神様からの飲み物なんだから。むしろ神様が好んで飲んでいるまである」
神様にお供えしたらガブガブ飲んでいたしな。これが人間の作った最高の飲み物かと言っていた。神様が好むんだから俺がこれで病気になるはずない。俺の親父も子だもの頃から飲んでいるが、糖尿病にならないしな。俺の家系はそいう体質なんだろう。甘いもの食べても飲んでも病気にならないという神の体質。まさにマッカンを飲むために生まれている一族だ。
「神様まであんなに甘いの飲むんだ」
まぁ神様って言っても氏神だからな。いわゆる俺の祖先だ。先祖代々甘いものが好きなのは変わらないらしい。甘いものを食べて飲んできたから、耐性がついて糖尿病になりにくくなったんだろう。
「まぁうちの神様だからな」
「それじゃ夕食でも食べに行こう」
「サイゼでいいか?いやむしろサイゼしかないな」
サイゼは千葉の誇るチェーン店だ。第一号は市川市にある。今はないが。それにやすくて美味しいまさに学生の味方だ。
「清治くんも清春くんも本当に好きだねサイゼ。それじゃサイゼにしよう」
「サイゼは千葉の宝だからな。とりあえず一端イオンをでるか」
俺達はイオンの出口に向かった。たがやはりでかいからかなかなかつかない。まぁ歩いた分よけいに食べたときに美味しく感じる。たくさん食べても料金は安いしな。コスパ最高だ。海外にはない日本ならではだ。そんなことを考えていると出口についたのでイオンをでた。
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