第4話

「まさかレディースの服屋さんでナンパされるなんてね。相当自信を持っていたんだろうね」


お金持ちで人がよってくるから勘違いしたんだろうな。自分はイケメンだと。お金でよってくる女子なんて不倫されて終わりだろ。本人じゃなくてお金で人を選んでいるんだから。イケメンか見つかればそっちに行く。イケメンにかなうものはない。


「周りが囃し立てるのも悪いんだろうな」


それに比べ俺みたいなモテなくてイケメンでもないやつは勘違いをしない。お金もそんなに持っていないし。それでも楓と一緒にいれるんだから充分だろう。俺もリア充の仲間入りか?いや違うか。


「それに比べ清春くんは客観視してるよね。多少自信なさげだけど」


そりゃ兄さんみたいにオーラでてないし、兄さんだって別にイケメンてはなかった。つまりにている俺もイケメンではない。モテるのが羨ましく思ったりはしたよ?でもあまりの主人公オーラの差に諦めたんだけど。


「まぁそりゃモテたことないし。それで自信を持ってる方がある意味残念なやつだろ」


「そうかな?清春くんも顔は整ってるほうだと思うけどね」


バイアンスがかかっているんだろ。俺が兄さんと似ているから。それに学校にはあまりにもイケメンが多くて、兄さんを好きだった人は大体がそのイケメンたちのことを好きになった。兄さんを好きなら性格なんじゃと思ったが、雰囲気も加味してるんだろうなと思った。


「それなら俺は今ごろモテてると思うんだけど」


「やっぱり前髪が長いからだと思うよ。野球部入るんでしょ。ついでに切ってきたら?」


髪の毛切ったらモテルってまんがやラノベの世界だろ。まぁ切るがな。楓に好かれるためにも兄さんにちょっとでも似た方がいいし、野球部に入るのに髪の毛が長いのは邪魔だし。


「そうだな、切るわ。それでこの後どうする?」

 

「ゲーセンでも行かない?清治くんの好きなアニメの推しがグッツがユーホーキャッチャーにでたらしいから」


大蓮寺鈴鹿と倉橋京子か。兄さんはそのグッツを集めていたが、フィギアがでないことを嘆いていたな。だがある声優が東京レイヴンズのファンで一気に知名度が広がり二期とフィギアがでたんだよな。


「いいぞ、ゲーセンに行くか」


俺もしのぶのグッツがほしいし。キーホルダーとフィギアがあったはずだ。ケーセンにはよく行っているからユーホーキャッチャーは得意だからな。一人のゲームは特に得意だったりする。集中力はあるほうだし。


それからゲーセンに向けて歩きだしたが、なかなか着かない。このイオン広すぎなんだよな。こんなに広くなくてもいいだろと思うんだけど。まぁ千葉市はイオンの本社があってお膝元だし、権力を象徴してるんだろう。幕張は土地代高いからかなりの金額のはず。これでイオンが縮小でもしたらそれはイオンの衰退だろう。


そしてやっと着いた。イオンの規模にしてはあまりでかくないんだな。俺が行くゲームセンターは海浜幕張にあるからここには来たことがなかった。楓はキョロキョロしている。あまりゲームセンターに来たことがないんだろう。兄さんはよくあことゲーセンに来ていたが、プリクラは撮っていなかった。恥ずかしかったらしいからな。撮りたいとは言っていたが。ちなみに俺は文香とは撮ったことがあるくらいだ。


「それじゃー東京レイヴンズグッツ探すか」


「うん、それにしてゲーセンって音がすごいね」


「音ゲーとか色々なゲームがあるからな」


嫉妬の視線がすごいな。まぁゲーセンは彼女連れで来るところじゃないし、非リア充も多い。プリクラ機の近くだけ雰囲気が違うが。それは女子高生が多いからだろう。まぁなかには音ゲーや好きなアニメのグッツを取りに来る女子高生が一人できたりするが、大体誰かしらにナンパされている。多分秋葉で一人で行くのと同じ原理だろう。オタクならモテないし、ワンちゃんいけるんじゃね的な感じだ。


「楓俺から離れるなよ。ナンパされるからな」


「東京ほどじゃないよね?」


さすがに東京ほどではないが、それなりにはナンパされる。ナンパ師は数打ちゃ当たるみたいにナンパするが、オタクも一緒だ。ゲーセンに一人で来ている女子高生とかそんなに可愛くなくてもナンパされていたし。オタクは女子高生と付き合えるかもしれないと思っているからな。オタクは共通の趣味を持ってると思うといけるんじゃね?と思うからな。オタクはモテないと思われてるからな。俺も楓が好きじゃなかったらナンパしてたしな。だって彼女作りたいと思うからな。


「オタクって奥手じゃないの?」


「それは相手にされないだろうと思ってるから話しかけないだけだ。オタクだって彼女はほしいんだよ。だから同じ趣味を持つ人には積極的になるんだよ。後モテないナンパ師とかもいるし」


ナンパ師が一番厄介だ。断ってもしつこく迫ってくる。何回か彼氏の振りをして助けたこともある。まぁそいつは助けたやつは同じやつなんだが。ナンパされようが一人で来るんだよな。オタク友達はいないって言って、まぁあいつはリア充だし、可愛いしな。


「へぇーそうなんだ。じゃあ秋葉とかも一人で行くと話しかけられる感じなの?」


「アニメイトとか入ったらナンパされる可能性は高いな」


「それじゃ清春くんと離れないようにするね」


まぁナンパはされないが、俺に多くの死線と、呪詛がくるが。まぁそれは跳ね返している、アニメオタクは呪術とかの呪詛を覚えてきたりしてるからそれを使ってくるのだ。まぁそんなに強くはないがな。所詮素人だからだ。だから余裕で跳ね返せる。そんなことを考えながら東京レイヴンズグッツを探していた。





















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