パパミルク
パパが外から帰ってきた。
パパはびしょ濡れだった。
あたしが、パパ、大丈夫?と聞くと、パパは笑った顔で、見てこれ、と手に持っているものを突き出した。
黒いナマコみたいな、気持ち悪いものだった。
パパこれなに?と、あたしが聞くと、パパは笑った顔で、上級国民のチンポコだよお、と言った。
パパは上級国民のチンポコが好きなの?と、あたしが聞くと、パパは首を振り、好きじゃないよ、パパはマンコが好き、洋子のマンコ見せて?って言った。
12歳のあたしのマンコを、パパは本気で見たいらしい。
目が充血していた。あたしの股間を凝視しているみたい。
それは犯罪よ、パパ、ダメよ、それダメ、とあたしは言った。
そうかい、とパパは小さく呟くと玄関にあるゴミ箱に上級国民のチンポコを捨てた。
「しばらく一人にしてくれ。」
階段を上がり、自室に向かうパパの背中は小さく見えた。
翌日、あたしはソーセージ、ウナギ、バナナ、ちくわ、マツタケ、タケノコで作った朝ごはんを用意して、パパを呼んだ。
10分経過したけど、パパは来なかった。
パパ?とあたしはパパの部屋の扉を開けてみた。
そこには。
パパ!パパ!あたしは叫んでた。
パパが、全裸で、ネクタイを用いて首を吊っていた。
パパは白目を剥いて、血を吐き出し、チンポコが勃起していた。
あたしは、首吊り死体のチンポコは勃起しているものだと、教科書で読んだことがある。
パパミルク。
白濁のオス臭いエキスが、パパのぶら下がっている周辺には、撒き散らされていた。
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