第2話 竜と人々の脱出



 空に昇る竜 多くの人を乗せて

 哀れみのつもりなのかな

 要らなくなったお金をばらまいていく


 ユートピアにでも移住するつもり?

 そこも結局人の世にすぎないのに


 この世の苦しみから解放されたような顔しちゃって

 そんなの一時だけだよ


 いる場所が違うだけで

 僕らの本質は変わらない


 君達はすぐにお金を手にして

 苦痛を思い出す事になるだろうね


 そこもいつかは傾くよ




「ストーリー」

 お金持ちは竜なんて大層な生き物を飼育できるらしい。

 楽しそうにたわむれちゃって、僕らには想像もつかないや。

 でも、お金もちは嫌いだけど竜は嫌いじゃない。

 竜は僕らを見下さない。

 ただ見下ろしているだけだものね。

 人間よりうんと、強いからかな。


 

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