詩集 傾く世界と竜と、四角い惑星

仲仁へび(旧:離久)

第1話 傾く大地



 傾いていく世界

 傾斜が徐々にきつくなって

 ばらばら 人が奈落へと落ちていく


 平らな地面 少し見方を変えれば

 足元の下には 逃れられない闇だまり


 少し ほんの少しだけ

 過去の過ちを気づけていたら


「今日とは違った今日があったのかもしれないね」


 けれど結局僕らは愚かで


 傾くばかりの世界で生きてきた


 足元見もしないで歩いていたから


 今日のこの日は 転がるばかり


 なすすべもなく なすこともなく

 ただ漫然と 破滅が来るのを待っていた


「自己紹介?

 一言ですむよ

 僕らは自業自得の人類さ」





「ストーリー」

 この惑星は、上にのっている僕達人類がよっぽど嫌いらしいね。

 四角くできあがったこの惑星は、傾いて傾いて。

 星が初めから丸かったら、そんな事もなかったのかな。

 人類に愛想をつかしていても、平衡感覚を鍛えられている僕らは、器用に生きのびられていたかもしれないね。

 

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