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「へぇ……。どっか攻めて来たのかと思ったけど、海嘯かいしょうか……」


 有角種の少年は頬杖ほおづえを突いて、どことなく嬉しそうに笑いながら市壁スタッドマウアーを眺めていた。


 凄絶せいぜつな笑みはどこか嗜虐心しぎゃくしんを覗かせて、とてもではないが、”正気”だなんて口が裂けても言えないような雰囲気をかもし出していた。


 ────狂っている。


 自分の命も危ないこの状況で、他人の死を期待して愉悦に笑みを浮かべる彼は、間違いなく、狂っているのだろう。



 彼は虜囚りょしゅうの身だった。

 産まれてからずっと、この囚人の収容のための塔の最上階で軟禁なんきん生活を送っていた。


 だが彼自身は、何か罪を犯した訳でも、ましてや生まれつき危険な力を持っている訳でもなかった。


 彼は王族────この国の王族だ。


 とはいえ正妻の子ではなく、いわゆるめかけの子であった。

 だがそれだけで軟禁されるかと言えば、いくら治安の悪いこの世界でも少し理由が弱いと言わざるを得ないだろう。


 王族といえば一夫一妻の方が少なく、その血を絶やさないために妻も子も多いのが普通だ。

 保険の保険に妾腹めかけばらの子だって居るだろう。

 隠し子だとか都合が悪い血筋だとか、そんな場合は隠されたり、軟禁なんきんされたり、抹殺まっさつされたりという事はない訳ではないが、彼についてはそれも当てはまらなかった。


 ────生まれ付き角が生えていたのだ。


 その山羊やぎのようにねじくれた角は悪魔を思わせ、親である王や侍女じじょたち、乳母うばを恐れさせた。

 無論、王の代わりにどこぞからやって来た悪魔がめかけはらませた訳でもなければ、悪魔が宿った子という訳でもない。


 たまたまめかけの血筋の遠縁に『魔族』がいて、そしてそれが隠蔽いんぺいされていた為に“隔世遺伝”という事実に思い至らず、誰もが悪魔の仕業だと思い込んでしまっただけだ。


 これがもっと〈アインガルド帝国〉に近い国であれば、あるいはもっと近代的な国であれば、“隔世遺伝”によって魔族の血が強く出ただけだ、という真実に辿たどり着いたのかも知れない。


 だがこの国は女神教を国教としており、地理的には〈神聖アスタリア〉に程近い田舎の小国だった。


 ────それが、彼にとっての災いだった。


 側近たちからは「悪魔の子として処刑すべき」という声が上がった。


 だがこの国は前時代的な価値観の国であるがゆえに、悪魔への忌避感と同時に『王権神授説ディヴァイン・ライト』とも言える霊威れいいもまた、当然のようにまかり通っていた。


 宮廷の中には、神の与えたもうた王権レガリアを────王位継承権を持つ子を、「たとえ悪魔の子であっても殺して良いのか?それは神の怒りを買うのではないか?」という意見もあったのだ。


 これには宮廷中枢も紛糾ふんきゅうした。


 幸か不幸か……いや、不幸と言って差し支えないだろうな。

 彼の扱いは、表に出す事はできないが殺す事も好ましくないという事となった。


 結果的に、表向きは死産と発表した上で、最低限王族らしい生活は出来るが塔からは出る事が許されず、その世話は事情を知るごく限られた者のみで行う、という落とし所に着地したのだった。


 遅れた価値観の国であるが故に迫害されたが、遅れた価値観の国であるが故に殺される事はなかった。


 その不幸が、少なくとも彼の人格形成に多大なる悪影響を与えたことは想像にかたくない。


 この国の闇に葬られた妾腹めかけばらの王子、カロル・ナストゥラ。


 それが彼の────〈ウクフ王国〉の不幸を願ってやまない、復讐者アヴェンジャーの名前だった。



 ◇◇◇



 大海嘯タイダル・ボアが始まって二日半が過ぎ、この国────ウクフ王国は滅びた。



 中型の魔獣である大猪おおいのししが、とうとう王都正門に突っ込んだのが崩壊の序曲だった。



 それは、たまたま王都に中型の魔物が向かってこないと言う綱渡つなわたりを続けていた状況が、大猪一匹で崩れた瞬間だった。

 固く閉じてかんぬきがかけられ、内側には阻塞バリケードも用意していた王都正門が、まるで砂の城か何かのように軽々とはじけ飛んだのだ。


 大猪はそのまま王都の目抜き通りメインストリートを走り抜け、王城へ直走ひたはしり、これまた固く閉じられていた王城の門を体当たりで軽々とち抜いた。


 遅かれ早かれ、軍事力が大きく劣るこの国が落ちていたのは間違い無い。

 だが、この一瞬で王城までが落ちた原因は、この街の作りにあった。


 神授の王威を示すため、この王城と玉座の間は、陽が登る方向へと向けて作られていたのだ。

 さらにその天球を進む太陽の航路とちょうど合わせるように街の目抜き通りが作られ、その先に正門があったのだ。


 そのような、神威を目に見える形で示そうとした建築は、地球でも様々な国に存在していた。


 一例を挙げるとすれば、十字教の聖堂バシリカだろう。

 あれは特別な地理的制約がない限りは正面扉が西、後陣アプスが東の東向きに建ている。

 一説では西欧ヨーロッパから見た聖地の方角であると言われていたけれど……アジア地域に広がってからは、ひとまず何はともあれ東、という形に変わったようだ。


 そして、この国では太陽が”それ”に当たるのだろう。


 ……けれどそれが滅亡の引き金になるとは、誰もが夢にも思わなかったはずだ。


 太陽の通り道として計画して作られたこの一本道が、猪のために用意された、玉座に突っ込むための赤い道レッドカーペットになってしまったのだ。


 あまりにも一瞬の出来事だったので、王族専用の隠し通路に入る隙さえなく、玉座の間は消し飛んだ。

 王や側近はその瞬間に亡き者となり、その他の人間も、続いて現れた小型の魔獣たちに喰われてしまったのだ。


 王都正門が破られたせいで街には魔獣が流れ込み、それ以外の市壁も、街の中の阻塞バリケードも次々と小型の魔獣に破られていった。


 こうなってしまえばもう総崩れだ。

 人一人ひとりがどれだけ頑張った所でどうしようもない。


 まるで決壊した堤防から市街に流れ込む濁流だくりゅうのように、魔獣の群れが王都へ雪崩なだれ込んだ。

 次々と建物がなぎ倒され、生きとし生けるもの全て食い散らかされた。


 こうして〈ウクフ王国〉は滅びたのだ。



 ◇◇◇



「は……はは、あはっ……! あははははははは!! 死んだ! 死んだっ! ははは、ははっ!!」


 気の狂ったような哄笑こうしょう────いや、考えるまでもなく気が狂った哄笑こうしょうが響き渡る。


 カロルを幽閉ゆうへいした王が、彼を悪魔と恐れた王族達が。

 あの大猪の一撃できっと消し飛んだだろうと思えば、楽しくて仕方がなかったのだ。


 塔の下を見下ろせば、たまに目を合わせればそそくさと目を逸らしていた侍女達が、汚らわしい溝鼠どぶねずみを見るような目で見下してきた衛兵達が、次々と魔獣に引き倒され、噛みちぎられるのが見えた。

 人間から肉塊にくかいへと変わるのが見えた。


 彼にはその様は、まるでうじ小蝿こばえが涌いた汚く腐った生ごみを焼却するするかのような、爽快な景色に見えていたことだろう。


「ざまぁみろ」と言う思いに身を任せて笑い転げていたが、自身の身も危ない事は分かっていた。

 だが軟禁されている彼には事前に逃げる事など出来やしなかったし、王族専用の抜け道の存在も知らない。


 逃げ場などなく、彼も死ぬしかないのだ。


 ならば自分をこんな目に合わせた”糞野郎”共が死ぬさまを面白おかしく楽しめれば、このろくでもない人生も有終の美を飾れるものだと、そう思ったのだ。



 やがて、”死神”は彼の軟禁された尖塔せんとうにもその足音を響かせてやってきた。


 小型の魔獣が尖塔の入り口を体当たりで破ろうとしているのか、”がんがん”と鈍い音が塔全体に響いた。


 初めこそ恐ろしさはあったものの、小型の魔獣ではカロルをこの塔に閉じ込める鉄格子を破れない事に気付けば、それはすぐにもただの雑音に成り下がった。


 入り口を破壊できる、あるいは塔ごと突き崩せるような魔獣は、塔には見向きもしない事が分かったからだ。


 おそらく、囚人を収監するための塔が王城の中でも最も辺鄙へんぴな、北の崖際がけぎわの行き止まりにあったからだろう。

 いかに魔獣がなりふり構わず逃げ惑っているとは言え、流石に奥まって行き止まりになった崖に突っ込む馬鹿はそう多くはなかったのだ。


 逃げているのに行き止まりに向かっては、何の意味もないのだから。


 カロルは外の騒ぎを尻目に、幽閉された塔の中で一人悠然と、この盛大な悲劇トラジェディを観劇していた。


 あれだけ大きな足音を立てて彼の周りを回っていた”死神”は、結局は何も取らずに立ち去っていったのだ。


 けれども、それで助かったなどとは思えない。

 彼はこの塔に軟禁されていたせいで世間知らずだからだ。


 他の人間全てが死に絶えた王都で。

 市壁が失われてもはや魔獣を止める術などないこの国で。

 彼のような一人で生きていく力を持たない人間が生きていくことなど不可能だ。


 そう考えると、やはり遅かれ早かれ彼は死ぬことになるのだろう。


 それが餓死なのか、遅れてやってきたはぐれ魔獣に喰われてのことなのかは分からないが。



 ◇◇◇



 カロルは最上階にある、それなりに豪華な監禁部屋から出て塔を降りた。


 仮にも王族である彼を不自由させないため、塔自体は一階までいつでも自由に降りることが出来たが、その入り口は頑丈な扉で固く閉じられていた。

 彼を閉じ込めるための扉はしかし、その内に人を閉じ込めるための堅牢さでもって魔獣の攻撃に耐え、彼を守るための盾となったのだった。


 度重たびかさなる魔獣の体当たりで各所が壊れかけてはいたものの、壊れ切ってはいなかった。


 そもそも魔獣はそもそも逃げるためにこの国に押し寄せたのだから、明らかに八方塞はっぽうふさがりな塔など必要以上に攻撃することには何の意味もない。

 ちょっと小突いて壊れない事に気づけば、諦めて立ち去っていったのだろう。


 これが極東のことわざの『災い転じて福となす』、といった所だろうか。


 魔獣達はその恐慌状態がゆえ、見るもの全てに対して普段以上の攻撃性を発揮し、外にいた人間は立ち向かう者も逃げる者も関係なく鏖殺おうさつされた。


 しかしカロルは閉じ込められていたからこそ、生き残る事が出来たのだろう。

 罪人を閉じ込めるような閉鎖空間に自ら飛び込むような判断をする人間は、この城には一人もいなかった。


 故に、生き残りはカロルただ一人だったのだ。



 壊れかけた扉を開けるのは容易だった。


 片方が外れた蝶番ちょうつがいに家具を叩きつけ、扉の隙間に家具の金具部分を差し込みひねる。

 すると梃子てこの原理で金具が破壊された。

 蝶番さえなくなれば簡単なもので、扉は体重をかけた体当たりですぐに押し倒せたのだ。


 彼をこれまで閉じ込め続けた扉は、大きな音を立てて倒れていった。



 少年は、生まれてはじめて、自由を手に入れた。



 カロルが外に出て見ると、まるで地獄シェオールのような光景が広がっていた。


 赤い人の血、そして赤や青や緑の魔獣の血。

 それらがそこら中に飛び散り、あらゆる物をまだらに染めていた。


 魔獣達が去ってから半日は経っているというのに、未だに血腥ちなまぐさい臭いがあたり一面を覆っており、鼻が曲がりそうな悪臭だった。

 もっとも、狂った彼にとってはそれもただ臭いだけで、絶望感や生理的嫌悪感、ストレスで体調を崩すなどという繊細さは、生憎と持ち合わせがなかったが。


 カロルは、魔獣に噛み千切られ、踏み砕かれ、貪られ、飛び散った人体の一部を無感動に踏み鳴らして歩いた。


 転がっている人間のものらしき筋肉は適度な硬さと柔らかさで、血に濡れてすべらかだ。

 迂闊うかつにも気付かずに踏むと滑ってしまいそうだった。


 最近死んだばかりの人間の骨はそう簡単には壊れない。

 邪魔だからと雑に踏めば、血塗れているせいか死体の肌と筋肉が”ずるり”とずれて、足をすくわれかけたりもした。


 彼は、通れそうな部分は片っ端から魔獣に蹂躙じゅうりんされ尽くし、開いていない扉など一つたりともない王城へと入った。


 通路の中心に、決死の抵抗にあったのか片手剣ソードが目に突き刺さり、脳を貫かれて即死した魔獣の死体が廊下に横たわっていた。


 だが、邪魔だとばかりにその頭を乗り越えつつ前に進む。

 ついでに扱ったことなどないが、護身程度には使えるかもしれないとその剣を拝借はいしゃくした。


 その足元を見れば相打ちになったのかその魔獣に押し潰されて臓物がはみ出し、食べるのに失敗したサンドイッチのようになった兵士の死体が転がっていた。

 おそらく、この剣は彼の持ち物だったのだろう。


 カロルはそれを”ごみ”か何かを見るように一瞥いちべつだけをくれて、内臓が飛び出して潰れた死体に背を向けてまた歩き始める。



 塔を出たカロルがなぜ王城を歩き回っているのだろうか?


 その疑問については、当の本人ですらしっかりとした答えを持ってはいなかった。


 だから僕の推測にはなるが、おそらく彼は復讐したかった相手がちゃんと無様ぶざまに、無惨むざんに死んでいるかをその目に収めて、その死に様を確認した上で嘲笑あざわらいたかったのだろう。


 それを悪趣味だと思わないかと言えば嘘になる。

 ……が、結局のところ、僕は彼ではないのだ。


 彼の気持ちをおもんぱかるには限界があるし、どれだけ親身になった所で真に彼に寄り添うことなど出来るわけがない。

 ましてや、壊れてしまった彼の心を理解出来る、なんて口が裂けても言えやしない。


 そう思うのは、僕がずっと他人からの理解を得られなかったからだろう。


 自分だけが味わっている耐え難い苦しみは、どれだけ言葉を尽くしても他人には伝わらない。

 他人にどれだけなぐさめられたところで、同じ苦しみを知らない人間の言葉は羽毛のように軽いものだし、結局の所、それは神経を逆撫さかなでする不協和音にしかならないのだ。


 それで立ち直れた事がある人は、きっと自分の中で既に悩みや苦しみに対する答えがあって、他人の慰めがそれと一致したことで「ああ、やっぱり」と納得ができただけなのだろう。

 そう、僕は勝手に思っている。


 彼の人生の中では、それだけの憎悪ぞうお執心しゅうしんが、ここで死んだ王族達に対してあったのだろう。


 だから────だから、本当の意味で彼を尊重するのであれば、この生産性のない死体を嘲笑ちょうしょうする行為だって理解出来ないなりに見守るべきなのだろうと、そう思ったのだ。



 人は皆、ままならない痛みと苦しみを抱えて生きている。


 その中で、もう生きていけない程の苦しみで自ら死を選んだとしても、心が壊れてそもそも受け止める事を諦めたとしても────たった一度の人生を生きた本人の選択は、何よりも尊く、何を差し置いても尊重されてしかるべきだ。


 生きている者同士であれば、必要最低限、双方の事情をおもんぱかる必要はあるだろう。


 なぜなら彼らは、どちらも生まれつき平等だからだ。


 自由というものは、主観的には無限大の権利を持つように錯覚してしまうが、「自分の自由」と「他人の自由」は、双方の配慮がなければいつだって競合しているのだ。


 自分の「言論の自由」は、相手の「不愉快な言動を黙らせる自由」と競合する。

 自分の「思想の自由」は、相手の「他人を教導する自由」と競合する。


 それはきっとトマス・ホッブズの言う『万人の万人に対する闘争』とも言える状態とよく似ている。


 だからこそ人は、国家や共同体という規則でもって、その自由を自律するのだろう。

 お互いの”自由”を制限する事で、お互いの”自由”を保証し合うのだ。


 無限大の自由を求める、”自由”と”勝手”を履き違えた人間は、人権先進国をうた西欧ヨーロッパにもかなり多かった。

 そう思えば、自由という概念は難しいものだ。


 けれど、片方が既にこの世に居ないのであれば、他方の自由をはばむものはもはや何もない。


 無論、死者を尊重すべきなのは確かだ。

 だがそれも、世界や時代によりけりだろう。


 この世界は、過酷だ。

 苛烈だ。


 死者を尊重する暇など、余裕など、ありはしない。

 その過酷さを思えば、飽食の現代に生きる恵まれた人間の価値観を押し付けて良いとは、到底思えなかった。


 少なくともこの世界では、人間など死ねば”ただの肉塊”なのだ。


 一人生き残ったカロルが、その復讐のために王族の死体を嘲笑あざわらったとしても、そこにあるのはただの肉塊だ。

 そこにはもう、誰も居ないのだ。


 死体を陵辱するのが良いことかと言われれば、そんなことはない。

 けれど、それだけの簡単な話でもないのだ。


 けれど、少なくとも僕はこう思った。


 ────生きている人間である彼が死んでしまった人間をどうこうする事で立ち直れるのならば、それも良いのかも知れない、と。



『葬儀』という儀式は死者のために行うものではなく、生者が自分の気持ちを整理するために行うものだという話を聞いたことがある。


 その是非もまた、きっと個人の信条や宗教観、死生観によりけりだ。

 ひとくちに語り尽くせる物ではない。

 けれど、ひとまず今は話を進めよう。


『復讐』もきっと、『葬儀』と同じなのだと思う。


 その行為自体に何の生産性もなく、それに命をかけるくらいなら、より幸せになれる選択肢はいくらでもあった。


 けれどその悔恨かいこんに区切りを付けなければ生きていくことができない者にとって、復讐というのは必要なことだ。

 それまで生きていた自分をとむらい新しく生きるために、誰よりも本人にとっては必要なのことなのだ。


 たとえそれが、復讐の後に新たに始まる人生が、全てを失った抜け殻のようなものだとしても、だ。


 葬儀は、死んでしまった”他者”をとむらうための儀式だ。

 ならば復讐は、死んでしまった”自分”をとむらうための儀式なのかも知れない。


 逃れ得ぬ死を前にしてもなお、生産性のない行動に傾倒けいとうする彼を見ていると、そんなことを思ったのだ。


 死んでいないだけで生きているとは言えなかった彼の人生は、この復讐によって初めて、生き始めるのだろう。


 願わくばその後の人生で、彼の魂がすこしでも希望を抱けますように。

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