第4話
「………ううううううううううーーーー!」
家に帰ってからというもの
坂牧美鶴はずっとこんな調子だった。
「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!馬鹿なの馬鹿じゃないの?!なにしてんのなにしてんの!?ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!」
顔真っ赤待ったナシである。
枕に頭を填め、じたばたジタバタじたばたジタバタと思い返せば思い返すほど茹でダコへと変わっていく。
「私ったら…なにを馬鹿な!」
キャラが既にもう保てていない
氷の女王、あるいは氷帝と言われていたのでは?
「知らないわよ!そんなもの!私だって普通の女の子なんだからっ!!可愛いって思われたくてそういうことして何が悪いのよっ!」
それもうツンデレじゃん…
なんで語り部に突っ込んでくるの?
干渉しちゃいけないんだよ?ここには本来
「知らない知らない知らない!知らないっ!たら知らないっっっっ!!」
あー…こういう女の子見たことある
どこで、とは言わないけど。いたなぁ…似たようなキャラ…
「…….……いけない、そんなんじゃいけない!
気を引き締めるのよ私!私は坂牧美鶴、私はクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラクールキャラ」
こっわ…うっわ…こっわ…
自己暗示のような、ある一種の呪いのような…
そんなことをブツブツと言ったあと
この言葉をノートに1000回書き連ねていた
見た目100点中身残念
ツンデレポンコツ少女とは、ここにいたらしい
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