国の設定

シャリュマーニュ王国

 ヘルナン民族が主権を握る。周りの小国群とは、協調的な関係を築いている。血統主義であり、国民に格差がある。1等国民である条件は、基本的には血縁者であるかどうかである。2等国民は亡命者や、他民族の場合に2等国民に割り振られる。ただし、一等国民と婚姻などを結んだ場合は一等国民に入れてくれる。そして一等国民の上に貴族や王族などの特権階級が居る。

 通称は、神に愛された国。特徴としては、とても肥沃な大地と豊富な鉱山資源、更に程よく雨が降り、程よく暖かい。国民はほぼ全員が魔法を扱えるため、軍隊であっても魔法を併用したエグい戦いを仕掛けてくる。

 神に愛されている国といわれているが、実際の歴史としては、民族的に魔力を扱うのに長けていたため、肥沃な大地に陣取った後には、周辺国家から恐れられて手出しをされなかった、というのが正しい。そして一時期は強硬的な外交を行ったりした時期もあったが、その王室はクーデターによって交代させられ、現在の王室の方針は、『外交によって敵を減らし、国際的な協調を重視しながら、場合によっては周辺国と協調しながら制裁や報復を行う』となっており、度々国内の強硬派との対立などが問題視されている。

 国の特徴としては、先ず国民の愛国心や国に対する忠誠が他の国よりも強い。また、魔法を正しく扱うためにしっかりと学問を学ばせられる結果、政治などに強く関心を持つ国民が多く、前の王族は独裁的な政治を問題視した貴族と圧政に苦しむ国民が手を組みクーデターによって斬首刑に処された。そして元王家の遠い縁戚の貴族が新たな王族として君臨した。また、かなり脳筋な国ということでも有名。貴族が1番強いことが多いため、突撃の際に先頭に立つことが多く、また自国の防衛に貢献することを最上の名誉と考えるため、手っ取り早く先頭で突撃しようとする貴族が多い。勿論戦が苦手な貴族もいるが、そもそも魔法が使える時点でその辺の他民族は簡単に蹴散らせる上に、本当に戦が苦手な貴族は裏方で貢献できる様に奮闘する。また、宗教色がかなり強い国ということでも有名。特に王族は神との交信によって国を統治しているとされ、国民は貴族や王族に使え、王族は神に使えるとされている。そして神殿は神と王族のコミュニュケーションを助け、神の名の下に裁判を行う。なんだかんだ言って地味に三権分立が成立している様でしていない。王族が行政、貴族が国会、神殿が司法を、という様な三権分立が成り立っている様に見えて、国民に最も影響を与えられる貴族と神殿が強権を握りがち。前王政はそれをなんとかしようと頑張りすぎて空回りしてしまった。この時代、マスコミなど無いので噂話を広めるには王族が不利になってしまっている。また今の国王は強権を扱う事を過度に恐れすぎていると、フリッツは評価している。特にフリッツに対する扱いに優柔不断さが見え隠れしている。

 この国が魔法に強い理由は、純粋に人種的に魔法が使えるというのが理由というのは先程述べたが、他にもさまざまな魔法を使うノウハウを蓄積しており、また特に魔法を上手に使える貴族には魔法を教える為の王立総合学園で魔法の基礎知識などをみっちり教え込むという側面もある。また、貴族は特に魔法がどれだけ扱えるか、というのが貴族の誇りであり、貴族にとって重要な部分である。また、人種的に魔力が豊富であったり相方の精霊の強さによって、髪や瞳の色が鮮やかになったり濃くなったりしていくという特徴がある。





小国家群

 元々は民族自決に則り民族ごとに基本的にはまとまっていたが、近年はリンドバル帝国を脅威と感じた国同士で同盟や合併を繰り返しており、纏まることと、シャリュマーニュとの関係を良好に保つ事で自国を保とうとしている。国力的には全て合わさってもリンドバル帝国には敵わないが、特徴的な技術や文化を有する国が多く、シャリュマーニュ御用達の国もある。



リンドバル帝国

ミャルマ民族が覇権を握る。

表向きは多民族国家

とにかく人が多い

 通称は、「神に見捨てられた地に集う愚民の集まり。(シャリュマーニュ側からのイメージ)」活火山が年中活発に活動しており、度々噴火しては犠牲者を出す。更には火山の影響により火山灰やガスにより作物の不作も度々起こる。そんな悲惨でどうしようもない土地に追いやられた様々な民族が集まって、わずかな資源を奪い合っていた。そしてとある国で噴火の後の対応をミスった国でクーデターが起き、リンドバル帝国が誕生した。帝国と名乗っているが、イデオロギーとしてはソ連に近い。確かに王族がまとめる国となっているが、方針としては、先ず民を守り、奪うことで国を豊かにするという考え。国民が望んだことと貴族などの階級社会が望んだことが混ざり合ってどっち付かずになってしまっており、どのみちいつか崩壊すると言われ、シャリュマーニュ側もそこまで気にしていなかったが、いつの間にか王国に匹敵する国力を蓄え、シャリュマーニュの仮想敵国となった。

 侵略するときは、1人でも抵抗したら一族まとめて奴隷or斬首にする。抵抗したのが子供であろうとも関係なく切る。なんなら反抗しそうな者は事前に追放するか斬首しておく様にという通達までされる。特にシャリュマーニュ王国を目の敵にしており、これまでも何度も因縁を付けてきた。が、一人一人の兵士の質が違いすぎて、話にならないことが多い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る