次の停車駅は萱島です。

第20話「次の停車駅はwebです。」

中間テスト最終日、俺は問題なく終えることができた。

みゆは果たして問題を解くことができたんだろうか？

こうして中間テストは終わった。

「池田くーん！」

「あ、初さん！久しぶり～！」

「テ、テストやっと終わりましたね！」

「ほんまに！めっちゃ疲れた...」

「そ、そうですよね。で、でも今日からしばらくの間はこの毎日から解放されますよ！」

「まあせやな！」

「そういえば今日からまた部活ができますね！」

「あーせやなーまあ、あそこではのんびりできるしいいや」

「でも私お母さんにお昼を用意してもらうの忘れてて、お昼ないんですよね～」

「........じゃあ、一緒にお昼でも行く？」

「でも私.......」

「うん？」

「マスク外すの苦手で......あまり人前で顔を見せれないんですよね........」

「あ～ね！そんなの気にせんくてええよ！俺後ろ向いとくし！」

「ええ........でも........」

「ごちそうするで？」

「行きます！行きます！」

「うわー金に釣られた.......」

「今なんて言いました？」

「何でもありませーん！」

「うん？あれって透と初？へ～二人仲いいや」

「おい！何してんねん。行くぞ。はよ鍵借りてこい。」

「いや、あれみて」

「なに？え.....」

「びっくりするくない？」

「いや、みゆが男子と２人きりでしゃっべてるの久しぶりに見た」

「え、どういうこと？」

「みゆと私って当たり前やけど違う小学校やったやん？中学も」

「まあせやな」

「私は詳しいことは分かれへんねんけど、みゆ小学校の時に好きな男子に告白したらしい」

「え、そうなん？」

「私よりかわいい顔をしてるねんけどさ。だからちょっと自信持ったみたい」

「けど、男子に振られて.......」

「え」

「でその男子みゆが告白したこと周りに言いふらしてさ、そこから顔をマスクで隠すことになってん。女子からも馬鹿にされて、中学でもあまり友達ができなかった。だからあれを見たら、ちょっと安心して........」

「そうなんや。まあよかったやん。同じ部活やし仲良くなれるんちゃう？」

「せやな」

「とりあえず、俺たちは部室に行くか～」

「せやな」

テストが終わって今日から部活が自由にできるようになった。

「さ～今日からどんどん活動をしていこう！の前にしめっちからなんかあるんやんな？」

「うん......」

「どうしたん？」

「せっかく部活ができたところもうしわけないいんやけどさ......今後どうやって活動していくつもり？」

「そら、まあ本作って売るとか？」

「もし、そうだとしたらこの学校ではできないと思う」

「え？なんで？」

「あなたたちの話を聞いていたら、この学校ではできないことやと思うねん。例えば物語はかけたとしても、その物語を本にして渡すだけならいいけど、もし売るとなった場合、商売になってしまうから、学校ではできない。例えばそれが仮にヒットしたとしてアニメ化されるとしよう。そしたらそのアニメの利益はどうする？うち、公立高校やからその辺とても厳しいで？そして、自分たちの好きなように物語が書けないかもしれない。まあアニメになる確率は少ないとは思うけどね。」

「なるほどな～でも俺たち未成年やから会社経営とかできひんで？」

「だからいい考えがあるんよ！」

「なに？」

「自分たちでサイトを立ちあげたら？」

「サイト？」

「そう。サイトを立ちあげたら、そこには興味のある人しか見に来ない。そして広告をサイトにつけたら、広告収入が得られる。そして自由に書き込みができるようになる。」

「なるほどね～」

「で、でも…思ったんですけど…その広告収入も親の同意とか…必要なんじゃないんでしょうか…」

「あ、」

「おいなんでその辺抜けてんねん」

「天然だけに抜け天然！なんちゃって！」

「みゆにしばいてもらう？」

「すいません…」

「でも、誰かの親が同意したらできるってこと？」

「まあせやな」

「でも誰の親がなるの？」

「私行けると思う。」

「真奈の親がなるんか？」

「私中学の時からあまり部活していなかったから高校に入って部活に入ったって言ったら、ママが喜んでくれて。何か必要なことがあれば、力になるって言ってくれてたから。多分大丈夫。」

「なるほど。じゃその辺は心配いらないな。」

「じゃ、そのwebに作品を上げていくってこと？」

「せやな」

「俺思ってんけどさ、そのサイトに出会ってもらうには何かみんなに知らせる必要があると思うんやけど。」

「確かに透の言う通り、その必要があるよな」

「じゃあそこはSNSを使うのはどう？」

「確かにまきはいつもヤン君といつもインツタあげてるもんな」

「私の彼ぴはめっちゃかっこいいからね！」

「ま～た始まった」

「え？真奈聞きたいって？」

「もういいです～」

「ちぇ～」

「じゃあSNS担当はまきにしよう」

「オッけー！」

「なあ翔太。動画を投稿するのもありじゃない？」

「動画？なんの？」

「オフ…ショットです…」

「なるほど～裏面をアップするんやな～よしじゃあ動画担当はお前ら二人にしよう」

「え、俺？なんの知識もないで？」

「その補助と撮影をなおがしたらいいんちゃう？」

「わ、私がですか！？」

「二人ならいけるやろ」

「まあ初さんとならいけるかもな」

「い、池田君…でも私何もできませんよ…」

「大丈夫！俺が何とかするからさ！」

「わ、わかりました…」

「じゃあ、作品はwebに挙げる。SNSを使ってみんなに広める。これでいいか？みゆ？」

「うん。そうしよう」

こうして俺たちは学校で活動するのをやめ、web版で活動することになった。

部活を作るときに尽力してくれた先生には申し訳なく思い、この話をしに行くと、まずは俺たちの考えに大きく賛成してくれた。そして、学校での活動場所を用意してくれ、「部活」として活動しないなら、この部屋を「事務所」をして使ってもいいよと部屋を一つくれた。たまたま開いていたらしく今後使う予定がないそうだ。

「あ～今日も疲れたな～」

「・・・」

「うん？みゆどうしたんや？」

「なんか…ありがとう」

「なんかってなんやねん！ｗ」

「うるさい！お礼を言うたってんから、感謝しろ！」

「何にやねん！w

まだ始まったばっかりやろ？感謝するなら、何か成功してからにしてくれ」

「でも…」

「まもなく2番線に準急出町柳行きが７両編成で到着します。黄色または緑の乗車位置丸印の1番から7番でお待ちください。停車駅は、萱島と萱島から終点までの全ての駅です。枚方市にはこの電車が先に着きます。」

「お！きた！」

「はあ…私より電車かよ。ま、いいや」

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お久しぶりです。

猫耳ライムです。

やるべきことが多く、約7カ月程更新が一時止まってしまい申し訳ありません。

久しぶりにこの作品を投稿することができたことがすごくうれしいです。

萱島という素晴らしいあの町をこの物語を通じて感じてもらえればうれしいです。

日本語の表記がめちゃくちゃですが、気づき次第訂正しますのでご了承ください。

また、第一話からご覧いただいている方には大変申し訳ございませんが、物語の内容を一部変更及び修正を加えています。理由としては、この物語の主人公をより引き立たせるためです。

この物語に入り込んでいただき楽しんでもらえたら幸いです。

次回もよろしくお願いします。