第18話 「次の停車駅は中間考査前です。」
「げ.........ゴールデンウィーク明けの2週間後テストやん.........」
「あ〜ホンマやな〜まぁ〜テストの前の30分くらいに教科書ペラペラしとけば大丈夫やろ!」
「な?しばかれたい?私2週間勉強しても全然点数あがらへんねんで?」
「え?それはみゆがただ単にアホってことやろ?」
「あぁ〜?」
「痛い痛い!!すみません!」
案の定俺はみゆに1発食らわされた.........
そうみゆは.........めっちゃあ.........
「なんて?」
「いや、なんでもないです.........」
「いいよな〜お前は勉強できて!それがなんかめっちゃうざいんよな〜」
「まぁ〜能力の差かな!うん!」
「しばくで?」
「すみません.........」
「高校から赤点とかあるねんで?何とかしてーやー!」
「何とかしてって言われても、勉強頑張れとしか言われへんわ〜お前の家に行って教えるのだけはごめんやわ.........」
「は?誰が家入れるなんて言うた?絶対お前だけ入れへんからな?」
「入りたくなんかないですぅー!」
「おつかれ〜ってあ、池田くん.........」
「またやってるな〜!仲ええな〜!」
「うるさい!」
「初さん俺ら邪魔したから怒られてもうた!」
「ホンマやね〜!」
「てか家行くとか言うてなかった?も!もしかして!テスト勉強しながらムフフなことするん!?お?おーー!?」
「キャ!あの!アニメでよく見るシーン!いつかはそういうシーンが来るのかなとか思ってたけどいよいよ見れるなんて!」
「は?透?お前何言って」
「翔太.........萱島にはゴム製品がいっぱい売ってるぞ!特に自販機が多いぞ!500円や!そのままの方が確かに気持ちいいらしいけど、高柳は大事な女やろ?」
「女言うな」
「とりあえずや!それだけはつけとけ!つけてても初めてはめっちゃ気持ちいいらしいぞ?」
「透!お前何言って!」
「みゆ?最初は痛いらしいけど、堀溝君なら上手いことやってくれると思うよ?堀溝君のあそこ受け入れてみたくない?」
「な、なお!何言ってるん!!」
「おつかれ〜!何の話してるん?」
「あ、まきー!聞いて!堀溝君とみゆが!」
「いよいよ!ムフフなことするらしいぞ!」
「えーー!!マジで!?いよいよ大人の階段登るのか.........」
「いや、登らへんて!」
「翔太君!最初は恥ずかしくて隠したがるのはわかるよ!私の彼ピもそうやった!」
「彼ピ言うな.........」
「まあまあそこに座りーや!先輩である私が2人に手取り足取り教えてあげよう〜」
「先輩ってなんやねん?っては!?え!?まきってもしかして?」
「当たり前やん.........私の家で.........初めては奪われてますんで.........あの時の彼ピは.........男って感じやった.........」
「な、なんか普通ー!」
「家に来た瞬間にこう言われてん.........」
「お前のその大きい胸を見てたらあそこがうずいて襲いたくなって貪りたくなって声を出させたくなる.........」
「って!」
「それ初対面の人に言うたら普通にあかんやつ」
「で、ベッドに寝かされて.........これから誘惑したお仕置って言って.........そのまま.........」
「あの〜俺がよく家で見てる大人向けの動画のシュチュエーションみたい.........」
「は!?お前家でそんなん見てたん!?」
「あ!!」
「サイテー!!もう知らん!!」
「いや!そんなん!お前だってそういうこと.........やるとき見るくない?」
「ま、そら.........って!!何を言わせようと!!」
「で、初めては.........全部が気持ち.........」
「違う!!俺は!みゆに!中間考査の勉強の話をしててんって!!」
「へ?」
「え?」
「気持ち良かった.........え?」
「だから!私はこいつに勉強できるの腹立つ!って言うてただけやねん!」
「あ〜なるほど.........確かにみゆ.........アホやもんな!」
「ひ!」
「あ、言われてる.........」
「確かに高柳って.........」
「アホでしたね.........」
「もう!みんなしてバカにすんなやー!!」
「まぁ〜言われてる通りやな!」
「じゃあ!勝負しようや!この6人で誰が1番点数高いか!!1位の人はなんでも出来る権利を得ることが出来る!どう?」
「なんやって!」
「それ.........本当ですか.........」
「え.........待って.........本気で挑もうとしてる人らがいてるんですけど.........」
「当たり前やん!」
「当たり前ですよ!」
「まぁ〜2人仲良いもんな〜!もしかしてどっちがデートに誘うとか駆け引きしててこれを理由に誘おうとしてるとか?」
「.........」
「.........」
「え、まじで?」
「翔太.........ちょっと黙っててくれ」
「堀溝くん.........今は発言を控えてください」
「翔太くんこれまじみたい」
「ホンマやな.........」
「じゃあやる?」
「もちろん!」
「当たり前です!」
「私もええよ!」
「.........」
「お前は?」
「俺.........中学の時の最後の成績学年トップやけどええの?」
「は!?」
「翔太それまじ!?」
「嘘ですよね?」
「すごい!」
「いや、ホンマ.........」
「うぐぐ.........」
「でもそれでもいいなら俺はいいよ!」
「ほなやる!!」
「ちょっと待った.........」
「こ、この声は!」
「な〜?みんな私のこと忘れてない?」
「うん.........忘れてた」
「やろうな?今日机ガタガタするから変えてもらってて来るの遅れたらこんな話してて、私が何回手振っても気づいてくれへんかったよな?」
「真奈.........ごめん.........」
「まぁ.........話は全部聞かせてもらったけど、それってみんなになにか奢ってもらうでもいい?」
「そらもちろん!」
「ほな参加する!そして.........私が1番とって高級スイーツを奢ってもらおう!」
「ほぅー!言うてくれるやん!」
このことからゴールデンウィーク明けの中間考査は6人で勝負することになった。
俺からしたら、1位は俺が取れると思ってるから、誰に何してもらおうかと考えていた。
そしてゴールデンウィークも明けて、考査一週間前になったので、部活は休みになった。
そこからそれぞれ5人は勉強を始めたが俺はテスト前30分に勉強したらOKなので、部活の時間も空き、暇やから久しぶりに京阪京津線に向かった。
京都にある市営地下鉄東西線に乗り入れを行っている区間である。
ここでは、京阪やけど普段見る京阪の車両とは全然違うものが見れる。
京阪の三条で乗り換えるのだが、市営地下鉄に乗らないと京津線に行けない。
そしてそこで乗り入れをしている京阪800系に乗ってびわ湖浜大津に向かう。
800系は1両2億円と言われていて新高速電車と同じ値段で作られている。
私鉄の中では1番高い車両と聞いたこともある。
なぜ、この800系がそんなに高いか.........
その話はまた真奈と聖地の撮影に来た時に話すことにしよう.........
「びわ湖浜大津、びわ湖浜大津です。」
「めっちゃ久しぶりに来たなーここ路面電車もあるんよな〜それがまたいい!」
京阪京津線。超カーブ、地下鉄、路面電車3つの顔を持つ路線である。
山岳地帯を走っている超特殊な路線。ほかの鉄道会社はよくこういう。
「京阪なんでこんなとこに路線作ったん?エグイな」って
それくらいすごい場所にある。
最高速度20kmしか出せない場所もある。カーブがきつくて軋むのを抑えるため水をかけ続けてる場所もある。
それくらいすごい.........
どこにでも線路をひくNRでさえ諦めて違うところに線路を引いたほど。
「琵琶湖ってやっぱり大きいよな〜なんか誰かときたいなー今度、透を誘って来るか〜」
この後俺は少しばかりこの周辺を散策して帰ることにした。
テスト前になるとこういう時間が出来て普段の疲れをリフレッシュできるからいいよな!
みんなが勉強してる分俺はテスト前30分教科書をぱらぱらするだけで100点とか普通に取れるからいいんよな!
こんなことを俺はのんきに思ってた時みゆはと言うと
「はぁ.........あんな約束せーへんかったら良かった.........私みたいな人間が勝てるわけないやん.........
勉強の仕方もわからんし.........する気にもならんし問題の解き方もわからへん.........だからとゆって人に聞くなんて.........せや!ネットで調べて自分なりに頑張ってみよ!」
「お姉ちゃんおやつ欲しいー」
「あ〜はいはい!机の上に置いてあるからそこから取って食べ!」
「うん!」
「勉強方法 検索っと.........
どれどれ〜?うーん?」
次の日
特に用事はないが、部室に行ったら誰かいるかと思って部室に行ってみた。
すると、部室の電気が着いていたので誰かいるのかな〜と思って窓を見てみると何人かが部室で勉強していた。
なんか、高校生っぽいな〜と感じて中に入ってみた。
「みんな勉強進んでる〜?」
「俺は初さんと一緒に頑張ってるで〜!初さんたらさー!計算方法がめちゃくちゃでわろてしまったわ!」
「え!なおって計算方法めちゃくちゃなん!公式覚えなー!」
「もう!うるさいな!池田くん!池田くんだって国語の言葉で説明する問題日本語ぐちゃぐちゃやったじゃないですか!」
「ぎく!」
「あれー?池田くん〜?」
「ははは!」
「2人ともラブラブしててええのー?その間私が抜いちゃうで〜?」
「別に!!」
「ラブラブなんてしてる訳じゃないですぅー!」
「またまたー!」
「好き同士そういうんやで?」
「違う!」
「違います!」
「はいはい」
「おつかれ〜おーやってんな〜!」
「な〜!翔太くん!なおと池田くんて仲良いと思わへん?」
「あ〜!思う!もうやってるで!」
「ひ!」
「んなわけないやろ!」
「翔太くん攻めるね〜!」
「透!だいたいそういうのって高校生でやるらしいからな!安心しろ!」
「なんで安心しなあかんねん!!」
「.........池田くんと.........」
「初さん?何を考えてるんや?あかんで?」
「池田くんと.........」
「初さんちょっと外行こ!な?」
「池田くんと.........」
「私もついて行こー!」
「行ってらっしゃい」
「おつかれ〜って.........お前かよ.........」
「なんやねん、俺というイケメンがおるのに?」
「お前がイケメンなら、とっくに付き合ってるわ。毎日告白されて嫌やのに」
「まぁ〜た告白自慢始まった。あ〜あ〜うるさいうるさい!」
「あ〜?やんのか〜?」
「へいへいすみませんでした〜」
「とりあえず、私は勉強するから邪魔せんといてな」
「お前なんか邪魔したところでやわ〜」
「とりあえず、声掛けてくるなよ!」
そう言われ俺は声をかけずに部屋でスマホをいじっていた。
沈黙の部屋.........
女子と2人.........普通.........普通.........普通学校プレイとかやる男子とかもいると思うけど.........
美女が前にいたらそらやりたいと思うけど.........
童貞の俺ならやりたいと思うけど.........
「こいつやとなー!」
「なんやねん!失礼やな!私だって女です!」
「いぃー!聞こえてたん?」
「顔に出てるからすぐわかるわ!!ホンマに変態!これやから!」
「お前なんかとやるならほかの女子とするわ!」
「はー!?こんな美女やのに?あーあお前は将来ブサイクな女子としか付き合われへんな!ザンネン!」
「ええよ!それでも!その子が俺の中で可愛かったら!」
「はいはいー!」
という口喧嘩がありまた沈黙になった.........
あいつらはいつになったら帰ってくるんや.........
テスト期間やで?もしかして、忘れてる?
「あ.........コーヒーないんか.........」
いつの間にかみゆが席を立ってコーヒーを入れようとしていた。ノートを横目に見ると効率の悪そうな勉強をしている.........
「切らしてたんか.........買って来とくわ.........」
「うん.........」
「.........俺の家には.........あるけどな.........コーヒー.........」
「え?」
「俺の家には.........コーヒーあるから.........勉強がてら俺の家でコーヒー飲むか?と思って.........まぁ〜そういうのって、付き合い始めてからやるもんやんな.........ごめんごめん.........」
「16時39分.........」
「ん?」
「16時39分なら.........今でたら間に合う.........」
「16時39分の準急出町柳ゆきか?」
「そこまで言わんでもわかるやろ!!」
「わかるよw門限は?」
「19時.........」
「18時半に出たら余裕で間に合うか?俺の家」
「うん.........」
「ほないこか!」
「勘違いするなよ!お前のことが好きな訳ちゃうからな!」
「わかってるわかってる.........」
「それに.........ここの問題の解き方もわからへんかったし.........」
「なら素直に言えよ.........」
「はぁ〜?私も最初は出来てたし!」
「でも今できてないなら一緒やん!」
「もう!さっさと行くで!」
「へいへい.........」
こうして、俺たち二人は俺の家に行ったのだった。
「適当にその辺座っといて」
「うん.........ほんまに一人暮らしやねんな.........」
「俺の親がおらへんからって、なんかするなよ?」
「するわけないやろ!しばくで?」
「はいはいーすみません〜」
「早く勉強を教えろ!特に数学!」
「それが人に物を頼む時の態度かよ〜!」
「黙れ!お前はこのくらいでちょうどええねん!」
「はいはい〜」
「とりあえず、飲み物でも出したるわちょっと待っとけ」
この後俺はみゆにコーヒー1杯を出してやり、数学の勉強の仕方を教えてやった。
そもそもみゆは教科書の全てを丸写ししようとしていたが、それはかえって、逆効果であることは、ご存知だろうか。
確かに、大事なところは、アンダーラインやノートへの書き写しなどを行って覚えるのもひとつの手段だ。
だが、全てを書き写すと、脳は逆に混乱してしまい、結局は何も覚えられないという状況に陥ってしまう。
だから、本当に大事な部分だけをまとめなおかつ赤シートで隠せるようにするのがひとつのポイントだ。
そして赤シートは、赤文字で書いたところを消すという印象から、その部分を赤ペンで書く人が多いが、赤ペンだと光の角度で時々答えが見えてしまう時がある。
だから俺のおすすめは、黄色のペンでそこの文字を書くことだ。嘘のように全てが消える。だからだいたい赤シートでかくして覚える時は、黄色のペンを使って書くのがおすすめだ。
「教科書全部写すのはあかんのか.........」
「せやで。それやと全くの意味が無い。なおかつ数学なら問題を解いてなんぼやからな?」
「そうか.........」
「とりあえず、どんどん問題解いてみ。わからへん問題が出てきたらその都度教えたるから。」
「わかった.........」
この後みゆは数学の問題をコツコツと解いていった。
次回へ続く
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