第13話 「次の停車駅は大阪再発見1番線です。」

昨日までは京都の再発見を行っていた俺たちだが今日からは大阪の再発見を行うため、大阪の路線を少し見返していた。

やはり少し見返していて思うのは、大阪の路線はかなり癖がすごい.........

例えば、駅間が200mしか離れていない駅とか、昔は田舎だったのに、京阪が周りを発展させ、今は大都会に発展した駅などがある。

このように大阪にはたくさんの歴史が詰まった駅が沢山あり、京都とはまた違った雰囲気の駅が沢山ある.........


「おーい!何1人でぼーっと笑ってんねん!はよ行くぞ〜!」


「あ〜!はいはい!今行く〜!」


「真奈待たせんなやー!シバくぞー!」


「今行くから!ちょっと待ってやー!」


「翔太くん気をつけてね〜!」


「ありがとう〜!いつも優しいのはまきちゃんだけやな〜!」


「呼び捨てでええよ〜!みんなが翔太くんに対して冷たすぎるねん〜!」


「は〜!まき言うたな〜!」


「あ〜ごめんて〜みゆー!みゆは優しいって〜!」


「もう遅いな〜!この野郎〜!」


「みんな仲ええな〜!」


「ま、まぁ〜小学生の時から.........一緒ですしね〜」


「初さんは透と仲良くなれた?」


「へ!な!まぁ〜!仲良くなれましたよ!」


「え、なんでそんな動揺してるん?」


「いや〜その!ね!まぁ〜お気を付けて!」


「あ〜はいはい!ありがとう〜!」


この部活が始まってみんなが生き生きしてきていて、なんだかいい雰囲気になってきた。

強制的にならされたとはいえ、部長としてはなんだかいい雰囲気だな〜と思う。


「おまたせ〜!」


「とりあえず、いつも通り切符買う?」


「いや、今日からは要らんよ!大阪内は定期があるから!」


「なるほど〜!今日はどの辺行くん?」


「今日は枚方市と樟葉って場所に行こうか!」


「了解〜!その2駅はどんな駅なん?」


「この2駅は昔田舎の駅やってん!ホンマに周りにはゴルフ場しかないイメージの人も多くてなーでもそれを京阪が色んな複合施設を立てたり、街の整備をして、都会化させたんや!」


「なるほど〜!それはすごいな〜!」


「で、京阪は街を発展させるために、朝の通勤ラッシュにしか止まってなかった枚方市の特急を終日停車させたり、枚方市からの要望で樟葉に特急を停車させたりと、言う措置をとったんや!」


「つまり、特急を制すものは街を制す.........ということか.........」


「そうやねん!俺からしたらなんで枚方市と樟葉に特急止めるねん!なら萱島もやろ!と思ってしまうねんな〜実は枚方市と樟葉には引き上げ線というものが存在してるねんな〜で、この引き上げ線があることによって、枚方市行きと樟葉行きが作れるわけやねん!」


「なるほど.........よくわからへんねんけど、萱島とちょっとにてない?萱島行きとかあるやん!やのになんで?」


「そうやねん!あ、引き上げ線というのは後ろに車来ないけど1本多く線路置いててそこに電車避けて、もう1回折り返し運転ができるという場所やねん!」


「なるほど.........ちょっとわかったかも!」


「でな、京阪は萱島に特急を止めへん理由をお決まりのセリフで、こういうねん.........」


京阪「え?準急で事足りるくね?」


「まさにその通りやな!」


「足りひんやろ〜!」


「だって、準急で行けるやん!」


「遅いやん!」


「5駅くらい我慢して、乗り換えたら?」


「何?京阪の使い?」


「いや、違うけど.........」


「だって萱島淀屋橋に特急車両送り込みするとき回送電車で、時間待ちで4番線止まるねんで?なら、もう停車駅でええやん!」


「でもそれ停めただけで終日止めたら今度不便ちゃう?」


「まぁ〜せやけど.........だからや!俺は萱島を特急を停めれるくらいの価値がある駅にしたい!」


「まもなく、1番線に各駅停車枚方市ゆきが8両で到着します。黄色または緑の乗車位置丸印の1番から8番でお待ちください。各駅に止まります。枚方市で特急出町柳ゆきに連絡します。」


「電車来たで?」


「来たな.........まぁ〜こういう電車が作れるんよ.........枚方市に引き上げ線と特急を停車させたら.........」


「てか連絡させてくれてるやん!ちゃんと!萱島も便利やん?」


「まぁ〜せやけどな〜俺の夢は萱島に特急を停め!」


「1番線の電車は各駅停車枚方市ゆきです。次の停車駅は枚方市です。」


「ごめん〜放送で聞こえへんかったわ〜!」


「くそー!狙ってるんな?まぁ〜とりあえず、枚方市から行くか〜!」


「おけー!」


この後各駅停車に乗って、枚方市まで向かった。この駅に快急や特急が止まったらもう少し早く行けると思うのにな〜


「まもなく、枚方市、枚方市です。この電車はこの駅止まりです。」


「そろそろ着くで〜」


「めっちゃでかい駅やん!萱島と全然ちゃうやん!」


「まぁ〜枚方市は6番線まであるからな〜」


「6番線まであるん!?」


「まぁ〜交野線があるからな〜私市行きの電車があるからな〜」


「え?「わたしし」?」


「はははは!」


「え?なに?」


「「きさいち」な!」


「きさいち?」


「みんな最初はわたししって読むねん!でもあれはきさいちって読むねん!」


「なるほど〜!だからこんなにでかいんや!」


「まぁ〜それもそうやねん!だから特急が止まったりもするねんな〜」


「中書島と同じ?」


「うん!似てるな〜!」


「降りよか!」


「お!せやな!着いたから降りるか〜降りてから先頭の方行って見てみ?引き上げ線があるから〜」


「ホンマに!行ってみよ!」


「気をつけや〜!」


そういうと真奈は子供のように元気よくかけて行った。そんな彼女の後ろ姿を見ていると、少し可愛く見えた。やけど俺には.........いや、なんもない!

けど真奈とは.........


「ほんまや!引き上げ線がある!」


「うん?あ、せやろ?見ててみ!今から6000がそこに行くから!」


「6000?」


「あ〜今乗ってきた8両編成の電車な!」


「そうなんや!ほんまや!引き上げ線に電車が入って行ってるー!」


「せやろ?もう少ししたら、運転手の人が前に来たり行き先が変わったりするで!」


「ホンマに?」


「見ててみ!あ!ほらほら!中之島ゆきに変わったやろ?」


「ほんまや!それも運転手の人も来た!」


「せやろ?枚方市にこういう引き上げ線があるんや〜てことで、改札の外出るか!」


「うん!」


この後俺たちは改札の外に出て、隣にある大きな本屋に行った。

真奈は、改札の外もオシャレ!とゆって写真を撮りまくっていた。

枚方市は本当にオシャレな駅で俺からしたら本当に悔しくて仕方がない.........

この後枚方市にもアニマートがあることが分かり真奈に腕を引っ張られて、アニマートに向かった。


「お前買いすぎやねん〜!」


「バイト代入ったから!」


「バイトしてるん?」


「飲食店で〜!今度みゆと食べに来たら?」


「は!?なんであいつとふたりで.........」


「だって、2人いい関係やん?」


「ちゃうし!てかあいつ好きなやつおるんやろ?そいつと行くやろ〜!」


「好きなやつおったらいつもその人と学校行けへん?でもお前と一緒に学校行くってことは?」


「ちゃうやろー!ほら特急来たで?」


「はいはい」


「のろのろ!早く!」


「なんで気付かへんのかな〜」


この後俺たちは特急に乗って樟葉に向かった。樟葉といえばゴルフ場!というのは昔のことで今といえば樟葉モールがある。

樟葉モールは京阪が立てた複合施設である。京阪百貨店とかと同じものがある。


「ここが樟葉モール?」


「そう!」


「色んなお店があるな〜!」


「樟葉モールのすごいところはそれだけじゃないねん!こっちの館来てみ?」


「え?なになに?」


「こっちに来たらすごいものがあるねん!」


俺はそう言って真奈を隣の館に連れていった。

そうそこには.........


「見てみ!京阪初代3000系のテレビカーがあるねん!」


「うわぁー!すげ〜!電車が建物に入ってるやん!」


「せやで!この建物はこの電車を入れてから建てられてん!だから電車を基準に設定された建物やねん!」


「すごいなー!それもあそこに電車のシュミレーターあるやん!面白いな〜」


「ちなみにこの本物の車両もシュミレーターになるねんで〜」


「おー!それはすごい!枚方にも色んな魅力があるな〜!」


「まぁ〜枚方は田舎から都会になったいい街やねん!萱島もいつかこうなればええなー」


「せやな〜!」


「明日はいよいよ萱島がある寝屋川地域の駅を見てみるか!」


「お!いよいよ地元やな!」




2番線に続く。

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