第11話 「次の停車駅は京都再発見3番線です。」
「おはよう〜」
「今日は珍しくちゃんと来てんな.........ち、今日はなんも買ってもらわれへんやんけ!」
「いや、なんでかってもらう前提やねん.........」
「楽しみにしてたのに.........」
「楽しみにすな.........」
「なんか文句ある?」
「ないです.........」
「てか最近真奈と聖地見つけに行ってるやんかー?どう?仲良くなれた?」
「まぁ〜それなりに?喋れるようになったで〜」
「ほな良かったわ!喋れてなかったらお前ボコボコにしてでもしゃべらそう思ってたから!」
「なんでいつも俺ばっかり.........」
「当たり前やん!真奈は何も悪くないねんから!普通そういうのはお前がリードしなあかんやろ?」
「まぁ〜せやけど.........」
「てか!真奈から聞くけど美味しいもん食べてるんやってなー!」
「ぎく!」
「へ〜お前私に隠れて甘い美味しいもん食べるとか〜偉くなったなー!」
そう.........みゆは大の甘党で、隠れて甘いものを食べるのを断じて許さない.........何故か知らんけど.........
俺も何度かバレてしばかれたことがある.........だからずっと隠してた.........けど今バレた.........これは確実に奢らされる.........みゆにゆっても奢らされるが、隠していた時は倍の値段のものを奢られる.........
最悪や.........
「ええな〜!私も今日連れて行ってーや!なんか私も食べたい!今日は払うから!」
「え!マジ!」
「あ〜奢ってくれてもええねんで?」
「断じて断る!」
「は?」
「すみません.........お断りします.........」
「まぁ〜ええよ出すって言うたし。今日は伏見稲荷に行くんやんな?」
「せやで〜」
「なんかお店あるかな?」
「アレやったら真奈と調べといたら?」
「あ!そうしよ!」
こうしてみゆも今日は聖地発見に行くことになった。
放課後2人を連れて萱島に向かった。
萱島で例の乗り放題切符を買って伏見稲荷に向かった。
「電車乗ってどっか行くのとか久しぶりやわ〜」
「昔はみんなでよくどっか行ったよなー!」
「真奈覚えてるー?あの時はみんなの親同士が仲良くて色んなところに連れて行かれたよなー!」
「ほんまそれ!いいレストラン行くから着いてこい!とかさ〜!」
「そうそう!親はずっと喋ってるから私らはずっと遊んでて!」
「いや〜!あの頃は楽しかったなー今はみんな親仕事とかでなかなか都合合わへんくって、なかなか会えてないらしくてさみしそうやったわー」
「せやな〜」
「へ〜お前らってそんな前から仲良かったんや〜知らんかった!」
「そうやで!まぁ〜お前と喋り始めたのも小学校卒業後くらいやもんな〜」
「まぁ〜せやな」
「小学生くらいまでは親同士もあってたから自分等もあってたけどなー中学生になったら仕事とかで会われへんくなってなーみんな高校受験とかでrailくらいしかできてなかった.........」
「せやな〜だから今になってみんなとこういうのできるのがすごく嬉しいねんなー!」
「それはわかる!それも好きなことやしな〜!まぁ〜こいつあんまやけどそういうところはいつも支えてくれるからそこはええやつやな!」
「お前誰やねん!めっちゃ上から目線やんけ!」
「真奈に口答えなんかしていいん?」
「すみません.........」
「まもなく、伏見稲荷、伏見稲荷です。」
「そろそろ着いくぞ〜!」
「はーい!」
「うわ!駅のホームすごい!」
「やろ?」
「ほんまや!駅のホームがなんか特別仕様になってるな〜!これはなんでなん?」
「まぁ〜伏見稲荷が近いからそれにちなんでじゃないかな?たくさんの人が来るから少しオシャレにしてあるんやと思うで〜!」
「あの、鳥居も少し再現されてて面白いな〜!とりあえず、ここは聖地よう資料として写真撮っとこ!」
「ええやん!ここなんかに使えそうやな〜!」
「ちなみに、急行まで止まるで?」
「それは聞いてないから黙っとけ。」
「すみません.........」
「とりあえず、伏見稲荷に行ってみよ!入場料も取られへんらしいし、早くあの沢山ある鳥居見てみたい!」
「ホンマやな〜!見に行こー!真奈〜!」
「ちょっと待ってくれ〜!」
こうして俺たちは伏見稲荷に向かった。
駅からはそんなに離れておらず、歩いて5分もあれば着く。
だがそれを透に言うといつも.........
「(え?歩いて5分?NRなら目の前ですが?)」
といつも煽ってくる.........あの野郎!
「すごいな〜!」
「ホンマやな!京都って感じ!」
「俺もここ来るん久しぶりやなー!」
「あの鳥居はどこにあるん?」
「奥の方にあるねん〜行ってみるか〜」
「うん!」
「いや〜この後のスイーツ楽しみやな〜!」
「みゆ朝からそればっかりやん〜!」
「ホンマに甘党やな〜!」
「だって甘いの美味しいやんー!食べたら太るのが難点やけど.........」
「楽しみすぎて、ノートにスイーツの絵めっちゃ書いてたもんな〜!」
「お前それはやばすぎ.........」
「今日お昼も少し減らしたからな〜!」
「どこまでやねん.........」
「いっぱい食べなあかんから!」
「まぁ〜そんな話してるうちにもう少しで着くところまで来たぞ〜」
「この辺なん?」
「もう少し昇っていったらあると思うで?」
「そうなんや!てか結構歩かなアカンし結構登るなー」
「結構疲れるやろ?」
「せやな〜夏とかなら汗かきそう.........でもそれほどすごいもんなんやろ?」
「もうそれはすごい!めっちゃすごいで!」
「そんなすごいん?」
「みゆも行ったことないん?」
「せやな〜昔行ったらしいけどあんまり記憶が.........でもいっぱい何かあった記憶が少々残ってるだけやから、凄さまでは忘れてしまった.........」
「そうなんや!あれ?もしかしてあの赤いやつがそう?」
「そうそう!やっと見えてきたなー!」
「ほんまや〜!やっとついたー!」
「うわぁー!ほんまやめっちゃすごい!なんか昔の記憶が思い出されてきた!」
「ホンマに!?てかめっちゃ置いてあるなー!これしたくぐってもいいんやんな?」
「もちろん!行ってみ!ずーっと続いてるで!」
「とりあえず、ここで写真撮って!よし!撮れた!みゆ行ってみよ!」
「うん!」
伏見稲荷大社。日本でも有名な場所でたくさんの鳥居が置いてある。昔聞いた話によると自分でも置けるそうだがきちんと調べていないので、本当におけるかは知らない。あとで、ケーケルつかって調べとくか.........
「すごいなー!自然に溶け込んでめっちゃ置かれてる!それも雰囲気も最高!」
「これはまた別の京都を感じられるなー!」
「これも京都の良さのひとつやなー!」
「昨日や一昨日も京都に行ってるけど、また違う雰囲気で色んな京都を楽しめるなー!」
「京都は場所によって姿をおしゃれに帰るからなー!京阪もそれについて行ってるんや!」
「ここまで来て京阪の話すな〜!雰囲気壊れる!」
「へいへい」
「てかめっちゃ長いな〜道迷いそうや!確かに数えられへんほどあってすごい.........」
「やろ?めっちゃすごいねん!てかお嬢さんたち?さっきから歩いて疲れたんじゃないですか?」
「確かに.........坂がきつかったから疲れた.........」
「私もお昼抜いて疲れてきたわ.........」
「じゃあ疲れた体には?」
「甘いもの!!」
「そう!いよいよ!行ってみるか!」
「うん!」
「スイーツ!スイーツ!」
「めっちゃ喜んでるやんけ!」
「だって今日の1番の楽しみやってんもん!」
「鳥居じゃないんかい!」
「ははは!」
「じゃあ行くか!」
「うん!」
「レッツゴー!」
この後俺たちは近くのカフェで美味しいスイーツを食べた。観光地の値段で少しお高めだがすごく美味しく久しぶりに、いい物を食べたなーという気分になった。
また昨日食べた抹茶スイーツとは違う高級感だった。
みゆはアホみたいに食べ、おなかいっぱいにしていた。
まぁ〜それほどの値段だったが金持ちなのか普通に払ってて驚いた.........
「いや〜食った食った!」
「みゆ食べ過ぎー!太るでー!」
「ほんまそれやな!デブとは学校行かれへんわ!」
「なんやと?しばくで?」
「すみません.........」
「でも真奈の言う通り太る訳には.........」
「明日からダイエットやな!」
「せやな!ははは!」
「でも伏見稲荷は凄かったなー!これも京都のオシャレを感じさせる場所やな!京都再発見やな!」
「せやな!」
「確かにあの鳥居の数は凄かった!驚きやったわ!これアニメの話に出せたらおもしろそうやなー!あとスイーツも美味しかったからこれも一緒に出せたらええな!」
「せやな〜!また明日からいい話が書けそうか?」
「お前に言われると、なんかウザイけどかけると思う!」
「心折れそうや.........」
「とりあえず、みゆ頑張ってなー!」
「うん!ありがとう〜みゆ!そういえば、明日行くところは決まってるん?」
「いや特には.........」
「じゃあ、石清水八幡宮行ってみたら?」
「石清水八幡宮!今日行こう!って言うてたのにいかれへんかったところや!」
「そうなん?あそこは景色もすごいで!1回こいつについていっておいで!」
「うん!わかった!」
4番線に続く.........
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