第10話 「次の停車駅は京都再発見2番線です。」
「さっきから写真撮ってて思うけど、色んな人が色んな楽しみ方しててホンマにええな〜!」
「ここだけ時間がゆっくり流れてるように感じるやろ〜?」
「せやな〜!ここだけゆっくり流れてるように感じて、落ち着いて過ごせるわ〜!この慌ただしい社会の中ここではゆっくり過ごせる.........」
「なんかの営業かよ.........」
「みたいやな!」
「よし!じゃあ祇園四条行ってみるか?」
「せやな!」
「じゃあ、もう1回駅に戻ろか〜」
「うん!特急で行けるん?」
「特急で行けるよ!まぁ〜準急で行っても、3駅しか離れてないけどな〜」
「ほなまあまあ近いんやな〜」
「でもその3駅変わるだけやのにすごい都会やからな〜!びっくりするなよ?」
「マジで?」
「ホンマにすごいで!」
「そうなんや!あ、そういえばみゆが昔こんなこと言うてた気がする!」
「あいつがなんて?」
「(真奈!真奈!知ってる?京都にさ!めっちゃでかいアニマートあるねんで!)」
「(え!そうなん!私らが知ってるのは日本橋くらいやもんな〜!)」
「(日本橋の次くらいに大きいねん!昨日行ってきてんけどさ〜!まあまあデカくてほら!このくまちゃんグッズゲットした!)」
「(おー!欲しがってたやつやん!)」
「(あと君恋も!)」
「(君恋やん!それも最新巻!!今品薄でゲットできひんかったやつ!!)」
「(それも、グッズもー!)」
「(うわぁー!めっちゃいいやん!!てか読み終わったら貸してー!)」
「(うん!全然いいよ!たまたま用事あって近くまで行ってさー!見つけて買ってしまった!1万飛んだわ.........)」
「(お勤めご苦労様です!)」
「(ありがとうございます!)」
「(はははは!)」
「(ははは!)」
「って!」
「グッズで1万も使ったん!?あいつ!?あほやろ!」
「推しに対してのグッズは惜しまへんの〜!1万くらいとか少ない方やで?」
「は〜?お前らの金銭感覚どうなってるねん.........」
「みんなそのくらい使うからな?」
「推しに対して?」
「そらそうやん!私ら4人は君恋っていう漫画が好きやねんけどさ〜!この4人でさえ違う推しキャラがいてるねんからな?でも相手が探してるグッズを見つけたらすぐ連絡する!そしてまだゲットできてなかったら代わりに買って帰ってあげるというのが私らの掟や!」
「よくわからんけどお疲れ様です.........」
「ちなみに、私は夏くんが好きやから!覚えといてな?」
「え?なんで?」
「決まってるやん!お前が出かけた先に夏くんのグッズあったら連絡してもらわなあかんからな!」
「多分忘れてるやろうな〜」
「忘れてたらしばく.........」
「覚えときます.........」
「ちなみに、みゆは春くん!まきは秋くん!なおは冬くんやから!」
「作者キャラに春夏秋冬って名前適当に着けすぎじゃね?」
「おい.........そこ突っ込むな.........」
「はい.........」
「ヒロインの女の子は何色に染まってもいい!という意味でそういう名前がついてるねんから!」
「ハイハイ.........」
「まもなく、2番線に特急淀屋橋ゆきが8両で到着します。黄色または緑の乗車位置三角印の1番から8番でお待ちください。停車駅は三条、祇園四条、七条、丹波橋、中書島、樟葉、枚方市、京橋、天満橋、北浜、淀屋橋です。三条、丹波橋、枚方市で準急に連絡します。」
「最悪や.........」
「どうしたん?」
「ハズレ特急や.........」
「ハズレ特急?」
「説明しよう!ハズレ特急とは!」
「うわ!なんかでてきた!」
「ハズレ特急とは、京阪の通勤電車で運用される特急のことである!特急は大抵 ELEGANT SALOON 8000系やCOMFORT SALOON 3000系のセミクロスシート型の特急型電車で運用されるが、時々特急の本数が多すぎて電車が足りなかったり、点検や何らかのトラブルの時もしくはその他の理由で、緑色の通勤型電車のロングシートで運用されることがある!ロングシートの方がセミクロスシートに比べ座れる座席数が少ないため最悪の場合立たないといけない!特に枚方市とかでそれに当たると京橋まで立たないといけないことがある!ELEGANT SALOONのように補助シートがないCOMFORT SALOONでも通勤型に比べたらマシな方!」
「う〜ん!なんかよくわからん!」
「ちなみに、ハズレ特急の例外として、8両編成の13077Fもしくは9005Fの8両編成車が来たらハズレの中でも当たり!」
「え?なんで?」
「なんで?1編成ずつしかないレア車だから!!」
「なるほど.........」
「そこにもし6000系が来たらハズレ.........特に未更新の6000系はハズレ中のハズレ.........」
「なるほど.........てか元に戻ってもらえます?」
「はい!ということでわかった?」
「わからんけどわかったことにしとくわ!」
「できたのは!!」
「来たのは.........?」
「マジかよww!!!」
「え?なになに?」
「9005Fや!!」
「おー!ならハズレ中の当たりやん!」
「それも俺9000大好きやねん!」
「おー!それは良かったな!じゃあ、お前の推しキャラは9000やな!」
「え?」
「アニメを京阪に置き換えたら、推しキャラは9000になるくない?」
「ほんまや!!」
「それならわかりやすい?」
「うん!」
「じゃあ、お前の推しキャラは9000な!覚えとくわ!だから私のも覚えとけよ?」
「ハイハイ!しっかり覚えとくな!てことで乗りますか!」
「うん!」
こうして俺たちは梅田の京都版である、祇園四条に向かった。
「祇園四条、祇園四条です。祇園四条の次は七条に止まります。」
「そろそろ着くで!」
「なんか降りる準備してる人多くない?」
「この辺では1番の都会やからなー」
「やっぱり、梅田の京都版だけあるな〜!」
「さ、降りるで!」
「うわーいっぱい人おる!」
「ついてこいよー!」
「めっちゃ人多いな〜!エスカレーターも人いっぱいや!」
「せやろ〜?なかなか混んでるねんこの駅は〜」
「それもなんか鉄道案内所とかあるやん!」
「ここは急阪の駅も近いから、案内所があったりするねん!」
「なるほど〜」
「この階段登ったらびっくりするで!」
「ホンマに?」
この階段を昇った先には、色々なものがある。お笑いや、鴨川、そしてなんとゆっても.........
「商店街がすごいー!!めっちゃ都会や!!」
「せやろ〜?それも、あそこにめっちゃでかいお笑いの場所があるやん!!」
「せやで!ここはホンマに都会やねん!」
「それも人いっぱい!お高級なお店も多いな〜!」
「すごいやろー!」
「大阪とはまた少し変わった繁華街やな〜!」
「大阪の都会に比べて少しお上品な都会じゃない?」
「確かにそれは思った!なんかポリボックスもオシャレやし!何よりも抹茶スイーツがめっちゃある!」
「着物を着て歩いている人たちもオシャレやしね〜!」
「ホンマやな〜!都会やのに、京都のレトロ感が混ざっててめっちゃいいやん!!」
「そうやねん!このふたつが融合されててめっちゃいい雰囲気出してるやろ?」
「うん!なんかせっかくやし食べ歩きみたいなんせーへん!」
「するか!」
こうして俺たちは色々なものを食べ歩きしたりしてあっという間に時間がたった。
どの抹茶スイーツも絶品で超美味しい!
祇園四条はやっぱり何回来ても、楽しい都会だ!
「いや〜!めっちゃ食べたな〜!」
「せやな〜!そういえば、この近くにアニマートあるんちゃうかったけ?」
「せやねん!けど今日はあんまりお金ないから何も買えないからあえていかないでおく.........行ったら欲しくなるから.........」
「なるほど!そういえば、さっき場所調べてた時に思ってんけど、商店街の中にあるらしくて、この商店街の中にもオシャレなお店多いらしいから今度他の4人も誘ってみんなで行かへん?旅行感覚で!もしくは、調査で!」
「いいやん!行こいこ!」
「楽しみやな〜!」
「せやなー!今日はもう弟保育園に迎えに行かなあかんから、帰らなあかんわ.........明日はどこの聖地見つけに行くん?」
「明日は伏見稲荷と石清水八幡宮に行ってみようと思う!」
「伏見稲荷ってあれやん!いっぱい鳥居が置いてある場所やんな!」
「よくぞご存じで!」
「やっぱり!」
「駅もそんな雰囲気になってるから楽しみにしててや〜!」
「うん!」
「ほな帰ろか〜」
3番線に続く
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