第8話 「次の停車駅は列車種別です。」

「この抹茶ホンマに上手いなーお前なかなかええ店知ってるやん!」


「当たり前やん!聖地で何回来たと思ってるねん!この辺の美味しいものはほぼほぼ知り尽くしてるからな!」


「まぁ〜何回も来てたら、覚えてくるよな〜」


「可愛い可愛い弟と何回も来てるからな〜!」


「弟可哀想やな.........」


「可哀想ちゃうな!可哀想言うな!」


「でも弟くんなんていうてるん?」


「だるい.........」


「だるい言うてるやんw」


「みゆにしばいてもらおか?」


「すみません.........」


「でも、少し気になってんけど、どんな話書くんやろうな〜?」


「あ〜話の内容か〜」


「だって、いくら駅を聖地にすると言っても主人公が大の電車好き!とかじゃない限り、電車とか駅の専門知識とかいらんくない?」


「それもそうやな〜でも、みゆに前聞いたら主人公は電車好きにするそうやで?」


「あ、そうなんや!ほな詳しい知識はいるな〜!

とりあえず、宇治来る間に少しはメモとかしたから今度は資料写真が必要やな〜」


「ほな取りに行くか?」


「よし!行くぞ!」


「へいへい」


こうして、俺たちは宇治の街中の写真を撮って資料写真を集めた。近くにNRの宇治駅もあったので、そこで電車の写真も撮った。後でプリントアウトして、透にあげよう。

そして時間は夕方になり、夕暮れの宇治の美しい景色を写真に収めた。

そして、ある程度写真を撮ったので、またメモを取る事にした。


「メモとるって言うてもある程度取ってんな〜なんかとってないことあるかな?」


「さっき何個か列車種別紹介したけど、それの詳しいことって書いた?鉄道ファンにとっては列車種別はめっちゃ大事やで!」


「列車種別か〜確かにきちんと書いてないな〜でもなんで鉄道ファンにとっては列車種別は大丈夫なん?」


「止まる列車種別によって駅の大きさが変わってきたりするねん。例えば、真奈も知ってると思うけど京橋ってわかる?」


「大阪市内にある駅やんな?」


「そう!あんまり電車に興味ない人でも、京橋って言うのは知ってるやんか?そんな誰でも知ってる駅っていうのは、やっぱりだいたいでかいねん。そういう駅にはたくさんの列車種別が止まる。京橋に普通しか止まれへんかったら不便じゃない?」


「確かに何回か行ったけど、あの駅普通しか止まらへんかったら不便やな〜」


「せやろ?ちなみに、橋本って知ってる?」


「どこそれ?」


「やっぱり知らんよな.........www京阪1田舎と噂されるだけはある.........www」


「どこにあるん?」


「一応橋本は樟葉の次にあって、京阪の中で京都に入って1個目の駅やねん。」


「え?そうなん?そんな駅やのに」


「まぁ〜さっき言うた通り、京阪1田舎と噂されるくらい橋本って田舎やねん.........www」


「いや、そこに住んでる人に失礼やな.........てかめっちゃさっきからワロてるよな?」


「お前あれ見て失礼とか言えるか?wwwいな.........wwwか.........wwwやぞ?笑えるくらい.........田舎www」


「いや!笑うな!めっちゃ失礼やんけ!」


「行ってみるか?wwwほな!」


「帰りに行けるん?」


「全然行けるよ!準急しか止まらへんけどな!」


「ほな行こ!」


こうして、俺たちは準急に乗って橋本駅に向かった。

橋本駅について、俺はやっぱり笑いそうになった。で真奈はどんな顔をしてるのだろうと思って横を向いてると.........


「はははは!!!なんもないやん!」


「(いや!誰が言うてるねん!!お前笑うな言うたよな!?なんでそのお前がやろてるねん!)」


「いや〜!ここまでやと思わんかったわ!」


「いや!お前が笑うなや!失礼っていうたん誰やねん!」


「え?知らん!」


「お前最低やな.........」


「これと列車種別は関係あるん?」


「まぁ〜見ての通り田舎の駅に特急止めても.........やろ?」


「まぁ〜確かにせやな〜」


「まぁ〜俺の中でこんな言葉がある.........」


「特急を制すものは、街を制す.........洛楽を制すものは京阪を制す.........とな?」


「ダサすぎて草!」


「黙れー!w」


「でも、私橋本駅好きやで?w田舎やけど!」


「なんで?」


「だって、いい感じの街の雰囲気やん!田舎やけれども、駅降りてから街の人見たらみんな中がいいし、まぁ〜ちょっと行けばコンビニとスーパーがある。ほんでバスも通ってるし、言うほど田舎ではない!ほのぼのした生活を送るのにはめっちゃいい場所じゃない?」


「確かにせやな.........今まで笑ってたけど、そう言われてみれば確かに京阪1住みやすい場所かもしれない.........」


「せやろ?まぁ〜特急までは止まらんくてもいいと思う.........でも私たちが作るアニメで橋本を少し有名に出来たらな!」


「せやな〜!この良さは伝えるべきかもな!」


「やろ?」


「でも俺もうひとつ夢があるんや.........」


「なんや?」


「それはな!このマンガやアニメを通して萱島にも特急とかを停めさせること!」


「は?利用すんな!」


「利用はしてない!w」


「じゃあなんて言うんや?」


「萱島をもっと有名にしたいと言う!お前たちも萱島をもっと有名にしたいんやろ?」


「そうやけど、特急と萱島を有名にするのはなんの意味があるねん?」


「俺さっきなんて言うた?」


「ダサすぎて覚えてない!w」


「自信満々に言うな!普通はずっと馬鹿にできる!と思って覚えておくやろ!アホか!お前は!」


「あ!ほんまやな!確かにバカにできるやん!うわ〜忘れてた〜!もう1回教えて?」


「そう言われて誰が教えるかバカ!」


「バカにしたいからお願いします!」


「そんなお願い誰も聞かんやろ!」


「な!バカにしたいからもう1回教えて?」


「しゃーないなーだから〜」


「いや!言うてるアホが近くにいてて草!」


「ほら〜!あの子たちも言うてるやん!教えて?」


「俺の周りだけ常識狂ったか?」


「ね?」


「いや.........可愛く言うな.........ちょっと言いたくなる.........」


「ね?」


「あー!もう言うよ!いえばええんやろ?」


「特急を制すものは街を制す.........洛楽を制すものは京阪を制す.........」


「やっぱりダサくて草!ちゃんと覚えとくわ!」


「くぅ.........」


「でも確かに言うてたな!それを萱島に当てはめたら?」


「特急を萱島に停めたらもっと萱島が有名になる!特急が止まるのは京阪の中でも主要駅。人がいっぱい降りる駅や!」


「例えば京橋とか?」


「せやな!あとは淀屋橋とか.........萱島に特急を停めるにはたくさんの条件が必要や。」


「例えば何があげられるやろう.........」


「例えばさっきから駅の周り歩いてるけど、橋本の周りはやっぱり何も無いよな.........そういうところには特急が止まらへん。ただし丹波橋を除くな?」


「なぜ丹波橋?」


「それは後に説明しよう」


「枚方市とか樟葉には大きな複合施設がある。中書島は宇治線と繋がってたりして宇治の入口になっている。丹波橋は除いて」


「だからなぜ丹波橋だけ除く.........」


「七条は京都市駅に行くステーションループバスと呼ばれるバスが走ってて京阪からの京都市駅への入口になってたりするし、自動的にNRの新高速鉄道の駅の入口にもなっている。祇園四条は京都市内大阪の梅田ら辺とかミナミとかとほぼ同じ。三条は京阪本線の最後やから停まって当然.........出町柳は終点やから自動的に停まるし、あそこ鴨川とか叡電とかあるから止まって当然や。」


「うーんなんかよくわからんけど長い説明ありがとう!」


「とまぁ〜こんなふうな意味が無いと特急は止まってくれへん.........洛楽に関してはもっと大切な理由.........特急以上の意味が必要や」


「なるほどな.........」


「今の萱島は特急が止まるに値する?」


「正直言うて駅のホームにクスノキが生えてる!ということくらいしか謳い文句はないな.........」


「せやろ?でも俺たちのマンガやアニメがすごく有名になって萱島が聖地になってたくさんのファンが日本のみならず、世界から来たら?萱島に降りる人が多くなったら?街が活気に満ち溢れたら?それに伴い複合施設ができたら?萱島は?」


「もっと有名になる!そしてたくさんの人が来て特急を停めざるを得なくなる!」


「やろ?そうなるためには?」


「私たちが頑張って有名にしなあかん!」


「せや!まだ活動は始まったばっかり!これからどんどん変わっていける!一緒に頑張ろうぜ!」


「せやな!聖地見つけるという地味な作業かもやけど、有名になればその聖地も人で溢れかえるもんな!しっかり見つけな!」


「せや!とりあえず、第1目標はK.Kコンビである、急行・快速急行を萱島に停めたい!」


「何それ?」


「急行は準急のひとつ上の列車種別や!観光地には全て停る列車種別やな!」


「なるほど!」


「地味な場所でも急行は停るから萱島で求めるのは簡単やろ!」


「で、快速急行は?」


「通称中之島特急.........中之島線ように作られた特急みたいなもんや!中之島開業記念で作られて当時は毎日何本も来てたけど、今中之島行く人少ないから、下りは通勤快急.........中之島発は平日の夜1本しかない.........残りの快速急行はプレミアムカーを最近になって連結して1日に何本も淀屋橋ー出町柳間を移動してる。そしてことごとく萱島を飛ばしていきよる。」


「なるほど.........」


「快速急行が特急と違うのは守口市、寝屋川市、香里園にも停るということだけ。だから快速急行が停ったら特急停車まであと一歩というところやねん!」


「なるほど!てか思ってんけど、寝屋川市と香里園ってどっちも寝屋川やん?なんで萱島も寝屋川やのに飛ばすん?なんかうざ」


「やろ?わかるか?この気持ち.........」


「一緒にせんといて」


「そんなん言うなや.........」


「でもとりあえず、K.Kコンビというまたダサい名前で草的なものを停めたらいいんやな?有名になって!」


「せやな!これからもっと頑張るか!」


こうして俺たちは新たな目標を立てて前に進み始めた。


(こんにちは。猫耳ライムです。

最後までご覧いただきありがとうございます!

なんかいよいよ本格活動で面白くなってきましたね!

そんな中スピンオフも負けていません!現在2話目を作っているのでお楽しみに!

あの二人なんだか気になりますよね!

本編もスピンオフもお楽しみに!)

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